青松葉山には登山道が無いので、積雪期でないと登れないらしい。一般的には県道171号(大川松草線)の松草峠から、尾根伝いに登るコースがあるらしいのだが、県道171号線は冬期間通行止めになる。例年は4月中旬まで通行できないが、今年は暖冬で積雪が少なかったらしく、予定よりも早い4月7日に通行止めが解除された。松草峠を通るたびにいつかは登ってみたいと思っていたが、毎年4月10日を過ぎると仕事が忙しくなるのでなかなかチャンスがなかった。今年を逃したら次はいつ登れるかわからない、早速出かけてみた。
 盛岡から国道106号を宮古市方面へ向かう。区界高原にある「道の駅区界」から8.7kmほど進むと、県道171号交差点がある。案内標識に従い右に入り、国道106号の下をくぐって川沿いに400mほど進みT字路を左に入る。(県道171号松草峠まで8.3kmの表示あり)
青松葉山
2007年4月8日(日) 晴れ
所在地  岩手県川井村、岩泉町境界
標 高   1365.6m
7:32分松草峠到着、私が一番乗り。そして数分もしないうちにスキーを積んだ車が2台やってきた。この松草峠には駐車場が無いので路肩に駐車することになる。先着10台弱といったところだろうか、今日は日曜日なので駐車スペースが心配だったが、早出して来た甲斐があった。

7:45分  松草峠出発
 クロカンスキーの準備をしているグループに挨拶をして出発。放牧場の端に沿って登ってゆく。雪が締まっているのでツボ足で登り始めたが、思いのほか足を取られる。カンジキを付けて登る。コースには山スキーのトレースが付いている、2人分のトレース、他に足跡はないから、今シーズンの一番乗りだろうか・・・すると私は3番目かもしれない・・・なんて思いながら歩く。
川井村松草、国道106号の案内標識→
表示に従い県道171号へ入る
県道171号松草峠には駐車場が無い。路肩の駐車スペースは10台弱といったところ(下山後に撮影) ↓
放牧場の端を登ってゆく↑
8:05分  放牧場の上に到着
 放牧場の上のなだらかなピークに到着、この先は尾根の上を進む。まもなくスノーモービルのトレースが現れた、そういえば松草峠から右手の林道にスノーモービルのトレースがあったのを思い出す。嫌な予感、山頂までモービルのトレースがあったら興ざめだが・・幸い途中の標高1185m三角点付近からモービルは右に下っていた。
8:20分  標高1185m(三角点)ピーク着
 なだらかなピークに到着、地図を見るとこの付近に三角点があるらしい。ここで尾根は左右に分かれるが、青松葉山へは左の尾根を進む。ここからは青松葉山を正面に見ながら下ってゆく。目の前に広がるダケカンバの森、ダケカンバといえば幹が赤茶色で直径20〜30cmほど、そんな木々を見慣れているが、目の前のダケカンバは老木の原生林。
素晴らしい! 
このコース一番の見所だと思う。
← 放牧場を過ぎると尾根の林間を進む。
スノーモービルのトレースが続いている。
木々の間を透かして見ると左方向に青松葉山が見えた。
↓青松葉山
ダケカンバの原生林を鞍部に向って下ってゆく  →
8:45分  最低鞍部着
 ダケカンバを眺めながら緩やかに下り最低鞍部に着いた。ここまでスキーのトレースを辿ってきたが、尾根上にはコース目印の赤テープが付いている。天候の悪いときには心強いだろう。鞍部を過ぎてもダケカンバの森は続くが、この先は見慣れた普通のダケカンバの森になってゆく。
 山頂が近づくとポツリポツリとオオシラビソが混じるようになる。
最低鞍部を過ぎて少し登った付近の様子。
コースには目印の赤テープがあるので安心。 →
山頂が近づくとオオシラビソ(アオモリトドマツ)←   が混じるようになる

4月に降った黄沙で雪が汚れている。
↓雲の中に早池峰山
↓桐ノ木沢山
山頂手前の尾根から南方の展望 ↑
9:30分  青松葉山山頂到着
 山頂に到着、オオシラビソの幹に山頂標識がくくり付けてある。この木、本当にオオシラビソだろうか・・?
八幡平あたりの厳しい風雪に耐えているオオシラビソを見慣れている目には、ちょっと違和感を覚えるほどのびのびと育っている。
 そんな疑問を感じる人が結構いるからだろうか、オオシラビソの幹には川井村が取り付けた、この木はオオシラビソである・・という説明板が付いている。

 山頂は木々が邪魔をして展望は良くない。山頂手前の尾根から南方に早池峰山方面が見える。
オオシラビソに覆われた山頂に到着 ↑
↓山頂付近のオオシラビソ
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えんど
県道171号松草峠→35分→標高1185.0m三角点→25分→最低鞍部→45分→青松葉山山頂

県道171号松草峠→1時間45分→青松葉山山頂
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