桐ノ木沢山は区界高原の南東に位置する山で登山道は無いらしい。山頂から早池峰山の眺望、北斜面に広がるダケカンバとブナの原生林が見どころになる。
盛岡方面から国道106号を区界高原に向かう。道の駅区界高原に着くと、南東方向に目指す桐ノ木沢山が見える。道の駅区界高原から宮古方面に向かって約4km進むと、道路上に「宮古66km、川井35km」と書かれた標識が見えてくる。この標識から約100m先のT字路を右の集落へ入る。T字路を入ると直ぐ「桐木沢踏切」がある。集落の中を300mほど進むと民家が途切れる。その先は林道になり、数百m先まで除雪してあるが、新雪が積もっていて私の車では進入できなかった。一番奥の民家にお願いして、庭先に車を止めさせてもらう。
桐ノ木沢山
2007年3月23日(金) 晴れ
所在地 岩手県盛岡市、川井村境界
標 高 1209.0m
7:50分 民家を出発
桐ノ木沢沿いの林道を歩いてゆく。300mほど進むと伐採作業場があり除雪はここまで、この先はカンジキを付けて林道を進む。新雪が10cmほど積もっている、カンジキの沈み込みは10cmぐらい。新雪の下には古い足跡が残っているが、足跡はこの先桐ノ木沢山まで続いていた。そういえば民家の方の様子では、私のように庭先を借りる登山者が結構いるらしかった。
国土地理院の地図を見ると、林道は桐ノ木沢を渡るように記載されているが、一度も渡ることなく左岸を進んでゆく。途中右方向へ分かれる作業道があるが、沢沿いの道をまっすぐ進む。
桐ノ木沢山↓
道の駅区界高原付近から桐ノ木沢山が見える(下山後に撮影)
8:33分 桐ノ木沢から離れる。
林道は桐ノ木沢から離れて右手の斜面を登ってゆく、勾配がきついのでたぶん重機道なのだろう。
8:44分 尾根の上に着く。
広い尾根の上に到着。この場所は標高918mピーク南側の鞍部のようだ。森を透かしてみると左手奥に目指す桐ノ木沢山が見える。そして赤テープがあった。古い赤テープの隣に真新しい赤テープが括り付けてある。山頂方向に向かう赤テープの他に、右手の奥にも赤テープが見える。こちらはもしかすると、平沢方面から登ってくるコースの目印なのかもしれない。この先は忠実に尾根を登っていくだけ、赤テープがあるので安心だ。
国道106号からT字路を右折して桐木沢踏切を渡る
新雪の積もった林道を進む
←ブナとダケカンバの森を登る
兜明神岳↓
↓岩神山
北方に岩神山と兜明神岳が見える
10:05分 北方の展望が開ける
緩斜面と中斜面を繰りかえしながら登る。次第にブナがまばらになり、北方の展望が開けてくる。雪面にはササの葉が顔をだしているので、林床はササ薮なのかもしれない。
10:24分 桐ノ木沢山山頂到着
山頂からは北東方向の視界が開けているが、南から西方向は木々に遮られて展望はなし。山頂から100mほど尾根を進むと南東方向の視界が開ける。この場所から今回期待していた早池峰山から毛無森へ続く山並みを見通すことができた。あいにく早池峰山は雲が掛かって山頂は見えないが、先週登った毛無森は顔をだしている。早池峰山の写真を撮りたい、座り込んでしばらく待つ。しかし一向に雲が切れる様子が見えない、西の空が暗くなってきている、どうやら天候は下り坂のようだ。早池峰山の写真は諦めて下山する。
ダケカンバに覆われた山頂、北東方向の展望が開けている↑
山頂から100mほど進むと早池峰山から毛無森へ連なる山並みが見える↑
早池峰山は雲の中↓
↓毛無森
えんど
民家→54分→尾根の上→1時間40分→桐ノ木沢山山頂
民家→2時間34分→桐ノ木沢山山頂