11:05分  赤倉山正観音着(33番観音)「標高1445m」
 ここからは赤倉山の西斜面を巻いて行き、赤倉山と岩木山の鞍部へ向かう。
11:12分  大鳴沢源頭部着
 岩木山の真下に到着。「山頂→」の小さな標識が立っている。夏道はここから山頂下にあるV字型に切れ込んだ谷に向かって急登してゆくらしい。しかし見上げるとびっしりと藪が覆っていてルートは見えない。岩木山の南側に回りこんでいくと藪の中に登山ルートらしき道が見つかった。すっかり赤色が消えてしまったテープもあるからルートの一つには間違いないと思う。しかし50〜60cmほどの積雪のために入り込むと雑木の枝に頭がつっかえてしまう。四つんばいになって進むとこれが中々にあんばいが良い。
 藪を抜け出すと南斜面の雪渓に出た。ここで登山道らしきルートは消えてしまった。このまま岩山の南斜面をトラバースしたものか・・それとも急斜面を直登したものか迷ったが、気温が上がって雪が緩んでいる。雪渓のトラバースは止めておこう、藪の薄い場所を選んで急斜面をよじ登る。アイゼンとピッケルで足場確保しながら登る。この裏側が崖だったら山頂は諦めるしかないな・・・なんて考えながら登りきると幸い崖ではなかった。
 V字谷の南側の岩尾根の上に出た。谷に下りて山頂の根元へ取り付くと、「弥生登山道九合目」の標柱が雪面から顔を出している。
岩木山赤倉口コース2
2006年11月25日(土) 晴れ
所在地  青森県弘前市
標  高  1624.7m
大鳴沢源頭部からV字谷方向を見上げる、 藪が深くて夏道は見えない、 写真の左方向へ回ってルートを探す ↑
雪渓に出た場所から大鳴沢源頭部を振り返る ↑
左の写真の場所から岩山を見上げる、右へ直登する ↑
12:05分  弥生登山道九合目着
 ここからいよいよ山頂直下の急登が始まる。積雪は深い所でも1mは無いだろう。凍った雪と柔らかい新雪が混在している。隠れた岩の隙間に足を取られながら、藪をかき分けながら登る。
岩尾根の上から山頂を見上げる→
山頂の直下から登ってきたルートを振り返る↓
赤倉山↓
急斜面を登ってこの岩尾根に出た  ↓
12:20分  岩木山山頂到着
 陽射しが強い、風は殆ど感じない。山頂は岩がごろごろしているらしく、雪の上を歩くと岩の隙間に足をとられる。避難小屋を覗いていると、チリンチリンと鈴の音が聞こえてきた。まもなく70歳前後とおぼしき男性が一人現れた。嶽温泉から登ってきたこの方、今年32回目の岩木山登頂だという。健康のために登り続けているとのこと、「この山がいいのよ、みんな見えるっぺよ・・・」とおっしゃる岩木山一筋の方だった。
 赤倉口から登ってきたというと、冬は赤倉から登る人はいない、百沢口か嶽温泉から登った方が良いと教えていただいた。岩木山の中で一番コースが整備されているという情報を読んで赤倉口から上ってきたのだったが、確かに積雪の少ないこの時期には藪が邪魔になって登頂が難しいと思う。
 条件が良ければ岩手山、鳥海山までもが見えるということだが、遠方に雲が掛っていて見えなかった。それでも津軽平野、日本海、青森湾、そして白く雪を頂いた八甲田連峰も眺めることができた。アイゼン(12本爪)ピッケル、カンジキを持参したが、カンジキは使わなかった。
山頂の様子、 避難小屋と山頂の神社 ↑
避難小屋↓
避難小屋の裏にトイレ↓
避難小屋内部 ↑
避難小屋の裏にあるトイレ、入り口の戸が無いので雪が内部まで吹き込んでいる↑
津軽岩木スカイラインと登山リフト 冬季は営業していない リフトで九合目まで登れる ↑
日本海と鰺ヶ沢漁港方面 ↑
山行の記録へ
トップへ
えんど
行者小屋駐車場→55分→伯母石→40分→鬼の土俵→45分→大開き→35分→赤倉御殿の祠→17分→
大鳴沢源頭部→53分→弥生登山道九合目→15分→岩木山山頂

行者小屋駐車場→4時間20分→岩木山山頂