2005年11月21日(月)晴れ
所在地 岩手県山形村、岩泉町、久慈市境界
標 高 1262.7m
キャンプ場の入り口を直進して100mほど進むと再び林道が分かれる。右側の林道に「遠島山登山道」の標識が立っている。右の林道に入り平坦な道を進むと間もなく四合目の表示があった。ここは遠島山とその北側にある標高860mピークの間の鞍部に当たるようだ。ミズナラの森が広がっている。
四合目の標識の先で林道は終わり登山道が始まる。ここからは山形村と久慈市の境界に沿って尾根道を登って行くことになる。登山道の左側に見えるカラマツ林は久慈市、右の広葉樹林は山形村。厚い落ち葉の上に粉雪が薄っすらと積もっている。
遠島山2
←林道分岐に案内表示があった
四合目付近→
遠島山とその北側にある標高860mピーク
の間の平坦な鞍部。
ミズナラの森が広がっている、林道はここまで。
標高860mピーク↓
12:05分 五合目着
急斜面の途中に五合目の標識があり太いブナが一本立っている。
12:14分 六合目着
←五合目の標識とブナの巨木
直ぐ近くまでカラマツの植林地が迫っている。
これだけの巨木が伐採を逃れたのは幸運と言うべきか。
12:25分 七合目着
カラマツの林もここまで、ダケカンバやブナの大木が目立つようになってきた。尾根が狭まり中斜面の登りが続く。
原生林っぽい雰囲気になってきた、ブナの古木、倒木、ダケカンバ・・森の木々を眺め、楽しみながら歩く。
七合目→
12:37分 八合目着
薄っすらと積もった雪の上に、動物の足跡が目に付くようになってきた。ウサギ、カモシカ・・等々・・ウサギの足跡の先に目をやると、丸くて手のひらぐらいの大きさの足跡が目に入った。カモシカでは無い、キツネでもない・・これは・・熊の足跡に違いない。
足跡は登山道を右から左に横切っている。まだ新しい、ついさっき歩いた様にも見える。
熊は冬籠りに入っているとばかり思っていたので鈴を持ってこなかった。周囲の木々は葉を落として見通しが良い、いきなり熊と鉢合わせする心配は無さそうだ。パンパンと手を打ち、声を出しながら歩く。
←八合目の少し先で見つけた ウサギと熊の足跡
九合目付近の登山道→
12:47分 九合目着
12:53分 山頂到着
山頂には小さな祠と三角点があった。展望は東方向が開けていて太平洋が間近に見える。あいにく霞んでいて水平線は見えない。海岸線の手前には男和佐羅比山と女和佐羅比山が見える。その他の方向は木々に遮られていて殆ど見えない。山頂には「天神森→」の標識が立っていたが、この方向に少し進むと視界の開ける場所があるらしい。その事には帰宅してから気がついた、誠に残念!
しかし雑木林の里山歩きのつもりが、思いがけずブナの森を堪能できたのは嬉しい誤算だった。新緑の季節にも来て見たいと思う。
←遠島山山頂
遠島山山頂から太平洋を眺める
↓男和佐羅比山
女和佐羅比山↓
えんど
登山口から500m地点の林道→25分→遠島山荘→30分→五合目→32分→八合目→16分→遠島山山頂
登山口から500m地点の林道→1時間43分→遠島山山頂