2005年6月6日(月)晴れ
所在地 岩手県岩泉町、新里村境界
標 高 1319.0m
堺ノ神岳は、岩泉町と新里村の境界にある山です。山頂付近が険しい岩場になっているので、岩手と秋田の県境に立つ烏帽子岳(乳頭山)のように、山頂がツン!と空に突き出たような形をしています。
1300mの標高が有りますので、登山口から2〜3時間は歩く事になるだろう・・と思っていましたが、林道が殆ど山頂直下まで続いていました。車止めから山頂まで標高差は100m弱、約20分で登れました。しかし、登山口までの村道、林道が長く、落石の危険箇所も有ります。登山口近くの林道は、ササや雑木が茂っていて車体を擦りますので、登山口まで車で進入できない場合もあると思います。
登山コースは二つ有るようです。一つは堺ノ神岳の南側にある林道終点から登るコース、もう一つは、北側の岩泉町大川の林道から登るコースです。二つのコースは、山頂直下の鳥居の前で合流していました。今回は、南側の林道から登って見ました。
遠別岳、安家森に登っての帰り道、真っ直ぐ帰宅するにはまだ早い時間なので、新里村の金鶏山鉱泉で汗を流し、堺ノ神岳の登山口の下見をして帰る事にした。葛巻町から岩泉町へ、国道340号線を南下して行く。周囲は標高1000mクラスの山々が折り重なり、深い谷と森が延々と続く。国道とは言うものの、道幅が狭くアップダウンの大きな険しい山道だ。舗装されているのが唯一の救いだろうか。
雄鹿戸トンネルをくぐると新里村に入る。狭い山道を下って新里村和井内に到着。
和井内バス停の丁字路から右に入り、安庭山荘に向かう。(地図には金鶏山鉱泉と記載されているが、温泉施設はすでに無くなっている。金鶏山鉱泉の源泉は、安庭山荘に引き込まれているので、目指す鉱泉は安庭山荘と言うことになる)
安庭山荘は案内標識が有るので判るのだが、堺ノ神岳の登山口はどこだろうか?地図を忘れてきたのでカーナビの画面だけでは良くわからない。リヤカーを引いて歩いていた地元の方に聞いてみた。
「さけぇのかみ、とうげのかみ・・・」堺ノ神岳の事を聞いていると、峠ノ神山の名前も出てくる。その時は気にかけなかったが、堺ノ神岳で出会った30代ぐらいの男性から、堺ノ神岳、峠ノ神山、そして三つ目の山と合わせて三角形がどうのこうの・・・という話を教えてもらった。その方は、三つ目の山が早池峰山だったかも・・と言っていたが、三つの山にどうゆう言い伝えがあるのかまでは知らない様子だった。リヤカーのおじさんに聞いておけばよかったと後悔する。
堺ノ神岳和井内コース1
国道340号和井内バス停の丁字路 写真の左の道へ進む 写真奥が岩泉町方面
教えて頂いた道順に従い堺ノ神岳へ向かう。安庭山荘は月曜日が定休日だと言うので入浴は諦めた。国道340号線の丁字路から安庭山荘方面へ進み5km地点に、右に登って行く林道(砂利道)がある。(案内標識は無い)この林道を登ると和井内放牧場を通って堺ノ神岳へ向かう道になっている。
林道に入ってから尾根に上がるまでの部分が急勾配で落石が多い、ちょうど昨日、堺ノ神岳の山開きだったらしく、重機によって落石が片付けられていたが、雨の後などは落石で通行できない場合がありそうだ。道幅も狭く待避所も殆ど無いので注意が必要だ。 林道に入って6.6kmほど進むと和井内放牧場の管理棟に着く。現在牛は放牧されていないようだ、林道にはゲートが設置されていない。
安庭山荘に向かう村道から右の林道に入る
村道を直進すると川井村の夏屋に出る
林道に入ると急勾配で狭い道が尾根まで続く
和井内放牧場を通り抜けて行く
林道入り口から約9,5km進むと丁字路に着く。(数百メートル手前に、右側から合流する林道があるが、バリケードが有って通行できない状態だった。数台の駐車が可能)
堺ノ神岳へは右の林道を進む。(案内標識無し、左に進むと害鷹森の中腹を通って川井村の国道106号線に出る)すると両側からササや雑木が覆いかぶさっていて車体を擦る、キィ〜と言う音が聞こえてくる。しまった!・・と思ったがもう遅い、道幅が狭く空地も無い、まだかまだかと焦りながら進んでいく。丁字路から900mほど進むと林道が分かれている、堺ノ神岳は直進だがこの先は轍が深く掘れている。左の林道に入って直ぐの所に空地が有った。
今日は登山口の下見のつもりだったが、ここまで来たら堺ノ神岳は直ぐ目の前にあるはずだ。しかもこんな悪路をまた日を改めて登ってくるなんて真っ平御免なので、登ってしまう事にした。空地に車を止めてこの先は歩く事にする。(車体を擦りたくない場合は、丁字路の手前に小さな空き地が有るので、そこに車を駐車して歩いた方が良いでしょう)
この丁字路を右に進めば堺ノ神岳へ
左に進めば害鷹森へ
左の林道は、害鷹森の中腹を通り 峠で安庭山荘から登ってきた
村道と合流して川井村の夏屋へ下る。
路面状態は比較的良い。
14:35分 空地出発
林道はまだ続いている。林道の両脇は植林された若いカラマツ林になっている。
14:52分 車止め(登山口)着
視界が開けて正面に堺ノ神岳の山頂が見えてきた。この場所には駐車場らしき草地が有る。しかしよく見るとカラマツの苗木が植えられているので、駐車スペースとしてはそれほど広くはない。 腰高のササを掻き分けて登る。刈り払いをしていないので、露のある時にはカッパの上下が欲しい。足元にはしっかりした踏み跡があるので歩き易い。
えんど
目指す山頂が見えてきた