2005年6月1日(水)晴れ
所在地  岩手県金ヶ崎町
標  高  1129.8m 
夏油三山の一つ駒ケ岳へ、岩手県金ヶ崎町側の登山口から登ってみました。駒ケ岳の山頂には、駒形神社の奥の宮が祭られています。金ヶ崎町側の登山口は、麓から奥の宮へ向かう参拝道として古くから利用されていたようです。登山口にある案内板によると、駒ケ岳は山そのものが駒形神として、古くから里人の信仰を集めてきたそうです。登山口の鳥居をくぐると「うがい清水」と呼ばれる湧き水がありますが、この水で心身を清め、駒形神の領域に入ったものだそうです。
 山名の由来の一つに、春になると残雪が馬の形に残るから・・と言う話があるそうです。私は駒ケ岳の斜面に馬の形の雪形は見たことはありませんが、今回登山口に向かう途中、駒ヶ岳の南隣の経塚山の斜面に馬の形の雪形を見つけました。

 水沢方面から国道4号線を北上して東北道水沢ICを過ぎ、胆沢川を渡ると金ヶ崎町に入る。県道196号と交差する信号十字路を左に曲がり、県道196号を西へ進む。
道なりに直進して約8km走ると県道37号(花巻衣川線)丁字路に行き当たる。右は夏油温泉へ、左方向は胆沢町で国道397号と交差し、衣川村で国道4号線と合流する道になる。登山口はこの丁字路を左に曲がり、約5.6km進むと道路右側に「駒ケ岳登山道入り口」の標識が立っている。(途中にある金ヶ崎温泉は休業中)
駒ケ岳金ヶ崎コース1
  写真の道路は県道37号線、 駒ケ岳登山口はこの十字路を右へ 
 県道を直進すると約8.5kmで国道397号に合流する
登山口へ向かう林道沿いには
タニウツギの花が咲いている
舗装された道を登山口へ向かう  経塚山の斜面に残る残雪が馬の形に見える(頭が左)
↓経塚山
↓駒ケ岳
 県道37号十字路交差点から案内標識に従って登山口へ向かう。登山口までは約5kmあるが、舗装された道を1kmほど進んだ場所に養豚場がある、冬はここまで除雪されている。林道脇にはピンク色のタニウツギが咲いている、正面に駒ケ岳、その左には経塚山が見える。(登山口まで舗装されていたが、道幅が狭いのでスピードの出し過ぎに注意が必要)

8:30分  登山口出発
 林道はこの先も続いているのだが、舗装はここまで。駐車場は乗用車15台分ぐらい、マイクロバスも可、トイレ無し。
案内表示板には山頂まで登り110分、下り90分と表示がある。夏油温泉側のコースに比べると30分ほどコースタイムが早そうだ。山頂までの距離の表示は無いが、地図上で計ってみると4km弱といったところだろうか。山頂までの標高差は約530mぐらいか・・
 登山口から少し進むと、左側の視界が開けて経塚山が見えてくる。経塚山の斜面に残った残雪が、私の目には馬の形に見えた。間もなくブナの森に入る。幹が白いブナ、芽吹いたばかりの柔らかい新葉の緑、気持ちの良い道を進む。
登山者名簿に記入して出発
登山口から駐車場を振り返る
肌の白いブナの森
9:09分  4等三角点着
緩斜面から次第に急斜面に変わってゆく。尾根の南斜面を登って行くと、林間から抜けて南側の視界が開ける。立ち止まって山並みを眺め、足元を見ると三角点があった。石柱には四等三角点と刻んである。視界が開けるのは三角点のある少しの区間だけだった、再び林間の道を登る。
9:45分  下賽の河原着
 東斜面に残った雪渓を登り尾根の南端に着いた。標高996m地点、下賽の河原の標柱が立っている。右手奥には駒ケ岳の山頂が、そして谷を挟んだ正面には経塚山が見える。ここからは雑木に覆われた尾根の上を進む、花はわずかにシラネアオイが咲いている。
9:56分  上賽の河原着
 標高1040m、尾根の北端に着いた。とりたてて賽の河原というほどの雰囲気ではないのだが、新しい標柱が立っている。ここまで来ると駒ケ岳の山頂に祠が見えるようになった、山頂はもう直ぐだ。ここからは一旦尾根の鞍部に下り山頂に登り返すことになる。
 鞍部まで下ると尾根は雪渓に覆われている、夏道は雪渓に埋もれているが尾根筋ははっきり判るので雪渓の上を歩いて山頂を目指す。
登山道の右側に三角点があった
標高996m地点
尾根の南端に着いた
↓駒ケ岳山頂
↓上賽の河原
標高1040m地点
ここから一旦鞍部に下り
雪渓を登ってゆく
↓経塚山
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