東根山

　東根山（あずまねやま）は雫石町と紫波町の境界にあって志波三山の一つです。隣接する南昌山を中心とする山域（箱ヶ森、赤林山、毒ヶ森等）を総称して志波三山と呼んでいるようです。登山口は紫波町のラフランス温泉館の直ぐ隣にありますので、下山後には温泉で汗を流す事ができて大変便利です。登山道はその大部分が、林道や古い作業道を利用しているので道幅が広く、刈り払い等もしっかり管理されています。登山口から山頂まで約５ｋｍ標高差は約２００ｍ所要時間約２時間、山頂からの展望も素晴らしいので、年間を通して登山者が多いようです。
　また近年箱ヶ森から南昌山を通り東根山まで、総延長約２０ｋｍの縦走路が整備されています。

　東北自動車道を紫波ICで降りる。料金所を出ると突き当たりの丁字路に「ラフランス温泉館」の案内標識が見える。案内に従って丁字路を右に曲がり、県道１６２号（紫波雫石線）をラフランス温泉館へと向かう。県道１３号線交差点信号を直進して進むと、志和古稲荷神社に突き当たる。この交差点を右折して進み、間もなくラフランス温泉館に着いた。

　登山口はラフランス温泉館の、向かって右側にある。登山口の駐車場は２０台は充分に止められそうだが、しかしトイレの設備は無い。
１０：５０分　　登山口出発
山頂まで約５．０ｋｍ
　登山口から１．３ｋｍ地点までは林道を歩く事になる。車の通行は充分に可能だが、登山口より先には駐車場がないので歩くしかない。植林された杉林の中を進む。

１１：０８分　　登山口から１．３ｋｍ地点着
　林道はここで終わるのだが、この先も古い作業道らしい道が続いている。充分に整備されていて、雑草が体に触るような箇所もなく歩きやすい。
１１：３５分　　一の平着
　登山口から２．５ｋｍ
　この辺まで来ると杉林から抜けてナラを中心とした雑木林になる。陽射しが入るようになり気持ちがよい。
１１：４５分　　水飲場分岐着
　左方向は水場を経由して「二の平」へ向かう道らしい、そして右方向は「近道」と表示されている。水場は下山の時に見る事にして近道を進む。

１１：５４分　　二の平着
山頂まで１．８ｋｍ
この場所は丁字路になっていて右方向が山頂へ、そして左方向が水飲場へ向かう道になっているらしい。しかし「二の平」の標識には左方向の説明が何も書かれていない。道幅が広く林道を思わせるほどなのだが・・・帰宅後にネットで調べてみると、水飲場の近くまで林道が伸びていて登山口が有るらしい。案内表示がないところをみると、登山口に駐車場が無いために、現在は利用させないようにしているのかもしれない。（これは私の想像です）
　山中ではそこまで気が付かなかったので、水飲場を見に遠回りする気にもなれず真っ直ぐ下山してしまった。二の平を過ぎると尾根道になり急斜面になって行く。
１２：１２分　　一本杉着（標高約６５０ｍ地点）
　　「登山道最後の杉」と説明がある。ネットで調べてみると、昔は（２０世紀初頭まで）この辺り一帯が採草地だったと言う。その時代にこの杉が目印として植えられたのではないか・・ということだった。

１２：２５分　　蛇石展望台着
　山頂まで８００ｍ
　登山道左側に大きな岩が谷に向かって張り出している。岩に登ってみると南側方向の視界が開けて、紫波町方面の町並みが展望できる。遠く北上山地には、山頂が雪で白く光る早池峰山も見えている。
１２：４８分　　山頂広場着
　東根山の山頂は南北に長い台形状をしているが、その山頂の南端に着いた。山頂は殆どが森で覆われているのだが、この場所だけ草地になっていて視界が開けている。早池峰山、岩手山、秋田駒ケ岳、和賀山塊等々の眺望が楽しめる。あいにく透明度悪くて、綺麗な写真が撮れなかったのは残念だった。
１２：５７分　　山頂三角点到着
　林間の尾根道を進み山頂最高点に着いた。三角点付近は広場になっているが、木々に囲まれていて殆ど展望が効かない。わずかに木々の隙間から紫波町方面の町並みが見えるだけだった。