高下岳高畑コース2
2004年9月11日(土)晴れ
標  高  1322.8m
所在地  岩手県沢内村
10:25分  高下コース合流点着
 左から伸びてくる尾根沿いの高下コースに合流する。正面には深い谷を挟んで対岸に和賀岳が見える。そして和賀岳から緩やかに北に伸びる尾根が目の前に壁を作っている。
 高下岳山頂まではハイマツと低潅木の中の道を尾根伝いに進んで行く。
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えんど
登山口→50分→標高836m地点→1時間15分→高下コース合流点→10分→高下岳山頂
→40分→根管岳山頂→25分→根管分岐

登山口→2時間15分→高下岳山頂
↓高下岳山頂
↓秋田駒ケ岳
↓根管岳
朝日岳↓
高下コース合流点の先からコースを展望
10:35分  高下岳山頂着
 山頂に到着、座り込んで和賀岳を眺める。北方には岩手山、朝日岳、大荒沢岳も見える、素晴らしい展望が広がっている。中でも和賀岳貝沢コースが全て展望できたのは良かった。間もなく3人の男性グループが山頂に到着する、高下登山口から登ってきた方達だった。賑やかになった山頂を後にして、次の目的地の根管分岐を目指して出発する。
高下岳から北に伸びる尾根の標高1340mのピークは、国土地理院の地図上に山名は無いが根管岳と呼ばれている。高下岳から北側の登山道は数年前に刈り払いされたのだが、足元には潅木の幹や切り株が横たわり足場が悪い。ピークを越えて進むと、正面に朝日岳、大荒沢岳が次第に大きく見えてくる。熊除けの鈴の音が聞こえてきた、麦藁帽子をかぶった男性が近づいてくる。貝沢登山口から登ってきた単独の方だった。途中根管分岐の様子を尋ねると、刈り払いはされていなかったという。刈り払いの有無を調べに来たのだったが残念、しかしせっかくここまで来たのだから根管分岐まで行ってみることにしよう。
高下コース合流点の先から和賀岳を眺める
↓岩手山
↓秋田駒ケ岳
↓モッコ岳
高下岳山頂から岩手山
11:15分  根管岳山頂着
 東斜面に広がる草原の端を左に廻り込みながら登り、根管岳の山頂に着いた。和賀岳は視界の左端に遠ざかったが、根管分岐に合流する尾根の様子が良く見える。尾根にはルートのかけらも見えない。足元に注意しながら北斜面を下りてゆく。
根管岳手前の尾根から
↓根管岳
11:40分  根管分岐到着
 今日の目的地に到着。しかし周囲は深い藪の中、和賀岳の方向には樹高3〜5mの雑木とササが壁を作っている。しかも木々がみな手前に向かって少しなびいている。冬の北風と積雪で押し倒されるためなのだろう。
 下山途中すれ違った地元の方に伺ったところ、和賀岳周辺は「和賀岳自然環境保全地域」に指定されていて樹木の伐採が厳しく規制されているという。貝沢コースはその保護地域内に入っているために、登山道の刈払い許可が下りないということだった。保全地域の規制は厳しいもので、和賀岳高下コースの和賀川徒渡点に安全の為のロープ1本設置する事さえ許されないと言う。つまり貝沢コースの整備が行われる可能性は無いということになりそうだ。
 いつか素晴らしい登山道が整備されて歩ける日が来るのではないかと期待していたが、和賀岳周辺の貴重な動植物を保護するという目的のためであれば諦めざる終えないと思う。
↓朝日岳
↓大荒沢岳 (遠方は秋田駒ケ岳)
←和賀岳へ
根管分岐
根管岳北斜面からの展望
根管分岐は藪の中
根管分岐から和賀岳方向の様子
背丈以上の雑木とササが覆っている