秋田駒ケ岳2
2004年5月26日(水)晴れ
標  高  1637.4m
所在地  秋田県田沢湖町
(国見温泉〜男女岳)
9:57分  尾根上の分岐着
ここから阿弥陀池へ0.1km 馬の背を通り横岳へ0.7km 男岳まで0.3km
 尾根の上に立つと男女岳が正面に見える、その下には阿弥陀池が水量豊富に横たわっている。そしてはるか遠方には岩手山も見えている。小休止の後岩場の道を男岳に向かう、左手には深い火口原とその中に小さく盛り上がった小岳を見下ろしながら、右手には乳頭温泉郷、田沢湖スキー場を見下ろしながら登る。
尾根上の分岐からの展望↑
男女岳↓
岩手山↓
中央が小岳、写真左側の雪渓の小岳コースを登ってきた
10:15分  男岳山頂着
 山頂からは北方に八幡平、岩手山、南に和賀山塊の山々、そして眼下に田沢湖も見えて素晴らしい展望が広がっている。信仰の対象としての秋田駒ケ岳はこの男岳だという、標高は男女岳よりも14mほど低いのだが山頂には鳥居とお社が建っている。登山の安全を祈願して参拝する。
10:22分  男岳山頂発
10:29分  尾根上の分岐に戻る 
 尾根の分岐から眼下に見える阿弥陀池に向かって下って行く。100mほど下って阿弥陀池の木道に着く。阿弥陀池の周囲には木道が整備されているのだが阿弥陀池のほとりの木道がばらばらに散乱している。どうやら阿弥陀池が増水して木道が浮き上がり流されたように見える。足元に気をつけながら歩く。
男岳山頂からの展望、遠方に岩手山が見える
阿弥陀池と木道
10:35分  男女岳の真下着
 男女岳の真下に到着する。男女岳山頂を見上げると斜面が土砂崩れを防止するための人口構造物で覆われている。コースの両脇にはロープが張られ、丸太を組んで作られた階段が山頂まで続いている。歩く歩幅を階段に合わせて登って行く。何だか山登りではないような気分だが、自然保護のためにはこれも致し方無いのだろう。
10:48分  男女岳山頂着
標高1637.4mこの男女岳が秋田駒ケ岳の最高峰になる。山頂からの展望は男岳とほぼ同じだが、こちらからは乳頭山も見える。写真を数枚撮って下山する。
阿弥陀池避難小屋と男女岳
←水洗の公衆トイレ
10:58分  阿弥陀池避難小屋着
 新築された避難小屋はちょうど掃除中だった。一階は入り口脇に冬季用のトイレが有る。部屋に入ると小さなベンチが有るが立ったまま10人も入れば一杯になるくらいの広さしかない。二階には掃除中で入れなかったが、二階の手すりに毛布が掛けてあるのが見えた。公衆トイレは避難小屋に隣接して建てられている。汚水を全く排出しない水洗式のトイレだと言う。ちょうど関係者の方々が今シーズンの使用開始の為に作業をしているところだった。浄化槽の中を覗くと水槽の水が凍りついていた。冬季には−30℃にも下がるので地下の水も凍ってしまうという、そして地温の上がり方が遅いので春になっても地下の水は中々融けない。この氷を融かさない事には水洗トイレが使えないと言う事らしい。浄化した水はトイレの屋根に設置されたソーラーパネルの電気を使って汲み上げられ、再び水洗トイレの水として使われる。そのために汚水を排出しない自然にやさしいトイレだと言う。
阿弥陀池避難小屋内部
男女岳と阿弥陀池避難小屋
11:13分  馬の背の分岐着
男岳へ0.7km 湯森山へ2.8km
復路は横岳に登り大焼砂を通って下山する事にした。横岳から男岳につながる尾根の分岐に着いた。
11:16分  横岳山頂着
男岳へ1.0km 千沼ヶ原へ6.8km
 横岳からは低木で覆われた外輪山の尾根を横長根に向かって下って行く。尾根は次第に裸地になっていく、大焼砂と呼ばれる辺りまで来ると黒っぽい砂礫で覆われた尾根に変わっていく。そして西風が強い、次第に強くなっていく、帽子を飛ばされないように手で抑える。女岳と男岳の間の切れ込んだ谷間の辺りから突風が吹き出してくるように感じる。横岳山頂では弱い風だったのに不思議なものだ、更に下って男岳分岐辺りまで下るとまた風が弱くなってくる。コース脇に打たれた杭が枯れ木のように痩せ細っている、まるで古い墓標が立っているようでもあり幻想的な雰囲気がある。
12:13分  横長根着
 下山途中で国見温泉から登ってくる数組の登山者とすれ違う、何れも中高年の方々だった。
横長根方向→
大焼砂→
大焼砂
12:50分  国見温泉駐車場に戻る
 2月に早池峰山に登った後、胆石症の手術をしたり仕事が忙しかったりと山歩きが出来なかった。今回の山行きは体力的な面で不安だったが、歩いてみて手術跡の腹痛が出ることも無かったしバテることも無かった。この調子なら今年も山歩きが楽しめそうだ。
今日のもう一つの楽しみは温泉だ、国見温泉「森山荘」の展望露天風呂に向かう。入浴のみ大人400円、入浴と広間休憩込みは800円だった。大人が4人並んで入ると一杯になるほどの小さな浴槽だが、谷向いの新緑を眺めながら浸かっていると開放的は気分になってくる。じっくりと浸かり山行きの汗と日頃の疲れを癒して帰路についた。
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えんど
国見温泉駐車場→50分→横長根→31分→第二展望台→9分→男岳分岐→57分→尾根上の分岐→18分→男岳山頂→20分→阿弥陀池避難小屋→13分→男女岳山頂

国見温泉駐車場→3時間18分→男女岳山頂