初冬のつぶ沼コース2
2002年12月2日(月)快晴
所在地  岩手県胆沢町
      
(焼石岳)
11:15分  中沼コースとの合流点着
合流点に近づくと正面に瘠せ尾根が高さ10m弱の壁となって立ちはだかっている。冬季には手前に向っ て雪屁がせり出している場所だ。この東西に続く壁は合流点で途切れて上沼方向に向って深く落ち込 み沢となって上沼に流れ込んでいる。つぶ沼コースはこの壁と沢の境目の東斜面をトラバースして行く事 になる。コースを逸脱して合流点を見失うと大きく迂回する事になるので注意が必要なポイントだ。
中沼コースとの合流点
中央が登山道
中沼コースとの合流点から西に続く壁
冬季は雪屁が手前に張り出してくる
中沼合流点↓
上沼に続く沢↓
11:35分  銀名水避難小屋着
 中沼コース合流点を過ぎてから木々のまばらな急斜面を登って行くと、スキーのトレースが付いていた。 中沼コースから登ってきた単独行の方のようだ。目印の赤布と平七沢コースのルート標識を探しながら進 んで銀名水避難小屋に着いた。新しい赤布は2〜3mほどの高さの枝先に結びつけてあり、適当な間 隔で付いているので2mぐらいまでの積雪ならばコースの目印として役にたちそうだ。
12月は日暮れが早い、山頂は諦めて避難小屋でお湯を沸かし紅茶を飲んで下山することにした。
林間に銀名水避難小屋が見えてきた
避難小屋の玄関引き戸、冬季は吹き溜ま りになって凍りつき戸が開かなくなる
12:15分  銀名水避難小屋出発
 帰路は石沼の上部から冬コースに入り、金山沢渡渉点手前の分岐までルートを確認しながら歩いて 見る事にした。
12:50分  冬コース分岐着
 つぶ沼コースを戻り瘠せ尾根を登りきると左下に雪で覆われた石沼が見えてくる。このあたりから右にコ ースをはずれ広い尾根に入り下って行くと次第に尾根の形がはっきりとしてくる。左には沢を挟んだ対岸に つぶ沼コースのある尾根が見える、右の沢の遠方には横岳の稜線が見えてくる。
13:12分  金山沢源流の沼の近くを通過
明るいブナの原生林を下って行くと左の沢に雪で覆われた小さな沼が見えてきた。地図を見るとこれが金 山沢の源流のようだ。ここからは次第に沢が深くなっていく。
冬コースで見つけた
膨らんだ木の芽
銀名水避難小屋から眺めた
獅子ヶ鼻、まだ雪屁が小さい
広い尾根の上には立ち枯れたブナの幹に無数の穴が空いている、アカゲラ類の巣穴だろうか?この辺は 夏は登山者が立ち入らない場所なので手付かずの原生林の雰囲気が漂っている。
ブナの木の上に熊棚を見つけた、一見鳥の巣の様にも見えるが鳥には到底運べないような太さの枝を噛 みきってブナの実を食べその枝をお尻に敷いて..を繰り返して出来あがった物だ。幹には熊の爪跡も付 いていた。
この尾根では3本のブナの樹上に熊棚が出来ていた。10m以上の高さの細い枝にも登っているのには 驚いた、これでは熊に出会った時に木に登っても駄目だという事が良く解る。
10mほどの高さにできた熊棚
こちらも熊棚
熊が噛み切った枝
13:50分  金山沢手前の分岐着
 尾根が次第に狭くなり左手の沢から水音が聞こえてきた。急斜面を雑木の枝につかまりながらつぶ沼コ ースの登山道に下りた。この瘠せ尾根の急斜面を登るのはカンジキでも山スキーでも大変そうだ。積雪が 2m近くになれば雑木が雪に埋もれ登り易くなるだろうが..尾根に上ってしまえばまばらなブナ林なので スキーでも歩き易そうだ。
14:30分  つぶ沼登山口着
15:15分  石淵ダム上のゲート着
 12月は日が短いので太陽はもう猿岩の上まで下りてきている。今日の山行は快晴無風の中での登り だったので汗をたっぷりかいた。帰路はひめかゆ温泉で汗を流して帰る事にする。
老木と若いブナが混在する原生林
石淵ダムゲート→37分→つぶ沼登山口→35分→登山口から1、5km地点→22分→
金山沢手前分岐→6分→金山沢渡渉点→38分→石沼→11分→冬コース分岐→30分→
中沼コース合流点→20分→銀名水避難小屋

石淵ダムゲート→3時間19分→銀名水避難小屋
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