オオヘンジョウの滝
所在地 岩手県花巻市
落 差 35m
幅 3m
2002年6月25日(火)
晴れ時々曇り
毒ヶ森山塊には二つの大きな滝がある。一つは「大空の滝」落差が83m、幅6mで岩手県内でも1 ,2の落差を誇ると言う。そしてもう一つが「オオヘンジョウの滝」落差35m、幅3m、でこちらも大きい。オ オヘンジョウの滝は大ヘンジョウ沢林道の奥に有るようだ。二万五千分の一地図を見ると大ヘンジョウ沢の 源流部に名称は付いていないが滝の記号がある。その滝の下流にオオヘンジョウの滝があるようだ。しかし 林道から滝に通じる道の入り口には案内標識が無いので注意が必要だと言う。県立花巻野外活動セン ターではダイヘンジョウの滝ハイキングツアーを企画する事があるそうなので問い合わせてみるのも良いだろ う。
7:50分 岩手県立花巻野外活動センター着
県道12号(県道花巻大曲線)を西に向い鉛温泉を過ぎて豊沢ダム湖沿いの道を進むと県道234号 との交差点に着く、そこを直進してすぐの右側に県立花巻野外活動センターが有る。さらに約50mほど 進むと左に下りていく林道が有るので入って行く、これが南豊沢川林道で1、7km先に林道の分岐があり そこを直進して出羽沢林道に入って行く。出羽沢林道を2、6kmほど進むと左方向が出羽沢林道、直 進が大ヘンジョウ沢林道と案内標識の有る交差点に着いた。正面の大ヘンジョウ沢林道の入り口には進 入禁止のバリケードがある。
8:00分 大ヘンジョウ沢林道入り口着
林道の入り口には「ここは国有林専用林道です、許可無く車両や歩行者の進入を禁じます...」旨 の立て看板が立っている。ちょっと気が引けるが何が起きても自己責任と言う事で歩かせてもらうことにす る。
8:13分 大ヘンジョウ沢林道入り口出発
林道の入り口に車を置いて林道を歩いて出発。100m程進むと林道の真中に大きな木の根が転がっ ていた、右の斜面から落ちてきたようだ。根っこを迂回して轍がついている、この辺りはまだ車での進入が 可能だ。更に進んで道が大きく右にカーブする場所に残土置き場が有った。林道の左側に車が10台ぐら い止められそうな広場だ、林道の入り口からここまで200mぐらいある。林道の入り口は駐車場が無かっ たのでせいぜい2台しか止められない、ここに車を止められれば良いのだが...
さらに林道を100mほど進むと右手の斜面から岩が崩れて林道が埋まっていた、ここで車は通行止だ。 左の大ヘンジョウ沢は数十メートル下に見える、沢の水音を聞きながら歩いていく。所々崩れてきた岩や 倒木が林道を塞いでいる、路盤はしっかりしていて雑草もそれほど伸びていない。登山道歩きと違って視 界も良く快適だ。
大ヘンジョウ沢林道入り口
大ヘンジョウ沢林道の最初の崩落個所
左下の大ヘンジョウ沢に小さい滝が見えてくる
林道と目印の木、そして正面の尾根に 切り残したブナの林
8:40分 オオヘンジョウの滝入り口着
大ヘンジョウ沢の水音が一旦弱まっていたがまた大きくなってきた、林道の左肩に小さなコンクリート擁壁 が有る場所に着いた。左下の沢を見ると小さな滝がある。そしてこの場所から沢は二手に分かれて大ヘン ジョウ沢は左奥へと伸びていく、この小さな滝の奥にオオヘンジョウの滝が有るようだ。
この小さなコンクリート擁壁の場所から少し進むと林道の左脇に太い木が1本立っている、その木から20 m進んで左の林の中を見ると沢に下りる道がある。しっかりした道で勾配はキツイがロープも設置してある ので安心して下りられる。
(この入り口を見落として林道を進むと間もなく右カーブの角にカーブミラーが設置されている。このカーブミ ラーは大ヘンジョウ沢林道に入って最初のミラーなのでむしろこのカーブミラーを目印にしてもいいかもしれ ない。このカーブミラーが見えたら少し引き返して探すと直ぐに見つかるはずだ。)
滝の入り口を過ぎて少し進むと カーブミラーが見えてくる
沢に下りる急斜面にはロープが設置 されている
坂道を下りると沢の合流点に大木が1本立っている。大木の左奥に小さな滝があってそれが大ヘンジョ ウ沢だ、滝はこの沢の100mほど上流にある。小さい滝の右側の枯れ沢を通って進んでいくとしっかりした 道がある、左脇にある岩盤が露出した沢を勢い良く水が流れ下っている。この沢に下りて登ると滝の真下 に着くが長靴がないと足が濡れてしまう。今回は沢に下りないで真っ直ぐ登って滝の正面に出る。
8:50分 オオヘンジョウの滝着
柔らかい緑に囲まれて剥き出しになった岩盤をしぶきを散らしながら流れ落ちている。滝から20mほど の距離だろうか、かすかに湿った空気が流れてくる。マイナスイオンがたっぷりと含まれていることだろう、充 分に吸い込んでおこう。
オオヘンジョウの滝の上流にも大きな滝がある。二万五千分の一の地図に滝の記号が記されている場 所にある無名の滝だ。オオヘンジョウの滝の入り口からさらに林道を折り返しながら10分ほど登っていくと 左手に見えてくる。大ヘンジョウ沢の深い谷をはさんだ対岸に露出した岩盤の上を水柱が流れ落ちている 。
谷の向うまで400mぐらいだろうか深い谷底に叩きつけられる水の音が聞こえてくる。露出した岩盤の上 の木々に覆われた斜面にも3段ほど小さい滝が有るようなので谷底までの落差を合わせると50mは下ら ないのではないだろうか。林道から見ると水が空から湧き出して滝となって落ちてくる様にも見えて素晴ら しい眺めだ。
オオヘンジョウの滝、滝壷は出来ていない
大ヘンジョウ沢上流の無名の滝
大ヘンジョウ沢林道入り口→37分→オオヘンジョウの滝→10分→無名の滝
※ オオヘンジョウの滝のルートについて風景写真家ゆーしさん、そして県立花巻野外活動センター の皆さんに貴重なアドバイスを頂きました。有難うございました。
↓カーブミラー