早春の薬師岳2
2005年4月6日(水)晴れ
所在地  岩手県遠野市、大迫町
標 高   1644、9m
9:40分  小田越登山口出発
県道から薬師岳方向の林間に入り、強風を避けて休む。今日は快晴だから迷子になる可能性は殆ど無いとは思うが、一応コンパスを出してルートを確認してみる。
薬師岳にはピークが二つある。標高1644.9mの山頂と、山頂から西に約300m地点にある標高約1610mピークの二つ。夏道は1610mのピークから伸びてくる広い尾根を登り、更に尾根伝いに山頂へと向かっている。積雪期も夏道と同じルートを辿った方が良さそうに見える。
林間に入り少し登ると、次第に勾配がきつくなってくる。ダケカンバとアオモリトドマツの入り混じった林間を進む。今日は気温が高く、アオモリトドマツの枝にどっさりと積もった雪から、ダラダラと水滴が落ちている。足を止めて振り返ると、岩がむき出しになった早池峰山の小田越コースの岩場が正面に見える。山がゴーゴーと唸っている、早池峰山の岩場は相当な強風だろう・・川原坊コースを登っていった方は大丈夫だろうか・・と気にかかる。
 登るにつれてアオモリトドマツの樹高が低く、まばらになってきた。風が強い!尾根の東側に廻り込んで、強風を避けながら登る。
↓薬師岳山頂
↓1610mのピーク
小田越登山口から薬師岳を眺める。

中央の広い尾根を1610mピークに向かって登って行く
木々が混んでいるので
山スキーよりもカンジキの
方が向いている
振り返ると早池峰山、小田越コースが中央に見える
10:40分 1610mピークの下部に到着
 雪原の中に背丈ほどのアオモリトドマツがまばらに立っている。尾根の上は風が強そうなので、尾根の北斜面をトラバースして山頂に向かう事にする。持ってきたピッケルを杖代わりにして登る。山頂近くは雪が凍りついている可能性があるので、カンジキを脱いでアイゼンを装着してみた。ところが、歩き出すとアイゼンの隙間に雪が詰まってズルズルと滑る。ベタ雪なので団子状にくっついてしまった。これは失敗だった。むしろカンジキの方が歩きやすかった。
 またカンジキに履き替えるのも面倒なのでそのまま登る。山頂近くなると、雪の下に隠れている岩場の隙間に足を取られて潜り込む。足を挫いたりしては大変だ、足場を確認しながら慎重に進む。
樹高が低くなってきた
風も強い!
ピッケルを杖代わりにして登る
薬師岳山頂が見えてきた
尾根の北側をトラバースして行く

下山の時に撮影した写真
なので、私の足跡が写っています
↓薬師岳山頂
↓薬師岳山頂
11:15分  薬師岳山頂到着
 ザックを置いて、山頂の北側から風を避けてよじ登る。山頂からのクッキリとした展望を期待していたのだったが、早池峰山は何となくモヤが掛かったように霞んで見える。
鶏頭山方向も霞んでいる、黄砂だろうか?カメラを向けても、コントラストの悪い写真ばかり・・・
 山頂にはここ数日の内に登ったと思われる、数人分の足跡が残っていた。何処から登ってきたのだろうか?小田越登山口からは新しい足跡は付いていなかったのだが。岳から小白森を経由して尾根伝いに登ってきたのか・・遠野方面からか、それとも川井村のタイマグラからだろうか。 今日は気温が高く、強風の中に立っていても寒さは殆ど感じない。山頂もベタ雪状態だった。
11:30分  山頂出発
 時間に余裕があるので、展望を楽しみながらゆっくりと下山する。
12:30分  小田越登山口着
 小田越登山口まで戻ると、県道に新しいカンジキの跡がついている。しかも下山する足跡しか付いていない。このカンジキの形は今朝私の前を早池峰山に向かって登って行った方のものに間違いない。すると、川原の坊コースを山頂まで登り、小田越コースを下って来たと言う事か。そうだとすると、川原の坊から小田越まで4時間弱で周回したことになる。ほぼ夏場の周回タイムと同じになる。とにかく無事に下山されたようなので良かった。
13:00分  川原の坊通過
 帰りの県道25号、雪がすっかり緩んでベタ雪になっている。カンジキがもぐりこみ足が重い、長い県道歩きに飽き飽きしながらも無事下山する。
15:10分  峰南荘前駐車場戻る
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えんど
峰南荘前駐車場→1時間40分→うすゆき山荘→30分→川原の坊登山口→60分→小田越登山口→1時間50分→薬師岳山頂

峰南荘前駐車場→5時間00分→薬師岳山頂(休憩含む)
↓毛無森
鶏頭山↓
薬師岳山頂の手前で、西方向を眺める
手前に1610mピークが見える、遠方は鶏頭山、毛無森
←薬師岳山頂が目の前に見えてきた
薬師岳山頂から早池峰山の展望

透明度が悪く、霞んだ写真になってしまいました。