石上山２

　２月１７日に中ノ堂まで登ってみましたがいま少しのところで山頂には登れませんでした。しかし登山道の南側の尾根を使えば登れそうな気がするので再度挑戦してみる事にしました。

９：３０分　　登山口出発
　今日は快晴、登山口からは石上山が山頂まではっきりと見えている。登山口に立ってこれから歩いていく事になる尾根を確認してみる。中之堂から下りてくる尾根に向って左隣の尾根に取り付いて登って行き、雑木の伐採跡に出たらそのまま登り続ければ山頂に辿りつけそうだ。山頂までは２ｋｍほどの距離だから仮に林道や作業道が通じていなくて林間を直登したとしてもそれほどの時間は掛らないだろうと見当をつけてみた。
　最近降った雪が根雪の上に積もっていてカンジキが２０～３０ｃｍほど沈み込み結構キツイ、前回のときよりも難儀しそうだ。

９：４０分　　鳥居着
　鳥居の手前に有る狭い林道を左に１００ｍほど進むと小さな沢があり丸木橋が架かっている。この沢は馬止めを挟むように流れている二本の沢が合流して流れ下ってきた沢だ。この丸木橋を渡ると直ぐに右に狭い林道が分かれているのでこの道に入って進んで行く。杉林の中には廃道になった作業道が何本か有るようだが迷った時には杉林を何処までも登っていくと伐採した雑木林に出て石上山の山頂に着く事ができそうだ。

１０：０８分　　杉林を一旦抜ける
　杉林を一旦抜けて雑木林との境界に出た。道は右に曲がりまた杉林の中に入って行く。
１０：２８分　　雑木林の道になる
　杉林から抜け出して雑木林の道になった。１０年ぐらい前だろうか？伐採された後の斜面には幹の太さが１０～２０ｃｍほどの若い雑木が生えているだけなので山頂方向の視界が開けている。ルートを確認しながら登る事が出来るしなんと言っても陽射しを浴びながら歩けるので快適だ。急斜面にはジグザグに作業道が残っていて道の真中に１０～１５ｃｍほどの太さの雑木が生えている所もある。夏になれば雑草や藪だらけの道なのかもしれないが今は深い雪の下に埋もれている、深い雪をこいでの登りはキツイが天気も良く快適な山歩きになった。東側の視界が開けてきて五葉山、六角牛山が綺麗に見える。

１１：２１分　　作業道終点着
　伐採された斜面の上端で作業道は終点になる。標高は９５０ｍぐらいだろうか、ここから山頂までの標高差は１００ｍ無い感じだ。まばらな林間で笹や藪も無く歩き易いが斜度がキツク雪が深くて更に陽射しで溶け出した雪面の雪がカンジキに貼り付いてダンゴ状態になっている。足を引きずりながら深雪の中を進んで行く、急斜面のあちこちにはウサギやカモシカの軽やかな足跡が付いているが凄い体力だなぁ．．等と感心してしまう。
１１：４５分　　石上山山頂(三角点）到着
　尾根が次第に瘠せていき雑木の生えていないピークに着いた。山頂は狭くて標柱や標識は立っていない、周囲を見渡して一番高い場所なのでここが山頂三角点だと思う。立木が生えていないところから雪の下には大きな岩があるのかもしれない。
この場所からは北方の岩手山、東の六角牛山、南東の五葉山が綺麗に見える。早池峰山は雑木の陰でよく見えていない。
石上山の山頂といえば通常は中之堂から鎖場や梯子を伝って登りきったピークを言うようなのでそちらのピークにも行ってみる事にした。瘠せ尾根の上には所々大きな岩が突き出ていて幾つかのピークを作っている。尾根の南側が崖になっているので北側の急斜面を迂回しながら進んでいくが、大きな岩の割れ目が雪に埋もれている場所もあり慎重に進んで行く。南斜面は陽射しを受けてポカポカと気持ちの良い陽気だったが北側斜面は耳が痛くなるような冷たい風が吹き上げてきて真冬の様相だ。お陰でカンジキに雪がへばりつかなくて足は軽くなったが急斜面と深い雪で膝まで雪に埋もれながらの歩きになった。
１２：０５分　　中之堂上のピーク到着
　石上山の北端のピークに着いた。ここからは早池峰山、六角牛山、五葉山、岩手山などが綺麗に見えて山頂三角点よりも展望が良い。

　今回のコースには山頂三角点までの間で危険を感じるような場所は有りませんでした。荒れてはいますが作業道が山頂直下まで伸びているので安心して歩く事ができます。現在の石上山の登山道よりもこちらの道を整備して頂ければオールシーズン安全に山歩きが楽しめるコースになりそうです。距離約２ｋｍ標高差５６０ｍのコースですが結構登り応えのある山でした。