プロレス一番
最近格闘技ブームとかで、身体のないアマチュアっぽいのがファイターとか言っている。
プロレスこそ格闘の王者。あのガタイと技、スタミナは誰にも及ばない。倒れてからがプロレス。
格闘技のお嬢さん喧嘩とは違う。
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プロレスの味方
まず、プロレスはいわゆる格闘技とは明らかに違う。基本はプロなのである。
格闘技もどきはアマチュアである。プロは見せてなんぼの世界だし、いわゆるショウ的要素がある。
ここを勘違いすると、安っぽい、草野球格闘技とこんがらがる。
プロレスはインチキっぽいというが、あのガタイでなんのインチキがあるというのか。
頭から落ちても、血を流しても戦える人間なのだ。ちょっと怪我したくらいで、試合中止になる総合などは、化粧が気になる程度のお嬢さん喧嘩だ。
そのへんのいきがっている兄ちゃんがちょっと鍛えたような、格闘技の体と比べたら、セイコガニとズアイガニの違いほど歴然。
プロレスラーは、そばに行くと熱さが伝わってくる。
プロレスは受身の美学でもある。パンパンにはった筋肉の鎧は半端じゃない。
これを見るだけでも価値がある。もう、人間ではない。あれだけ討たれても平然と1時間も試合をしていられるなんて考えられない。
マッチ棒のような首でアバラが浮き出たり、ぶよぶよの3分で息のあがる格闘技屋とは、お話にならん。
今、日本にはプロレス団体は30以上あるが、
メジャーなところでは新日本プロレス(猪木創設。蝶野、永田など)
全日本プロレス(馬場創設。武藤、川田など)、
プロレスNOAH(三沢創設。小橋、秋山など)、
ゼロワンMAX(橋本創設。大谷、田中など、だが分裂して、大谷が代表)
他に、みちのくプロレス(Gサスケ)。大日本プロレス(G小鹿)
大阪プロレス、パンクラス(格闘技系だがプロレスに近い)、ドラゴンゲート、女子プロなどなど。
最近は「ハッスル」もあるが、これはプロレスではなくバラエティ番組である。
プロレスのルールは3カウントかKO、ギブアップで決まる。判定なんてない。時間引き分けはあるが、
だいたい延長になる。凶器、金的や噛み付き、ナックルパンチなど反則だが、5カウントまで許されるので、あってないようなもの。
こういうアバウトが人間らしくていい。それに裏切りやジェラシーなど、物語があるところが作為的な格闘路線と、大きく違う点だ。
最近の傾向は、悔しいがアマチュアの格闘におされて、プロレスの人気がやや落ちている。
まあ、格闘技の一発勝負の世界はそれはそれでいいが、いかんせん絵にならない。
目新しさで受けているが、そろそろ限界のようだ。
調子こいて、いろいろなパターンを出しているが、乱造でよけいにつまらなくしている。
会場に行くとわかるが、何をやっているかわからないのである。
K-1はまだなんとかお客を意識しているが、その他はまるで男同士のAV撮影風景だ。
もっともむなしいのはスタミナが無い、受身ができてない。それに打たれ弱い。
ラウンド制もスタミナのせい、さらに判定なんかあるから、うっとおしい。
一番つまらないのは、試合の後何も残らないということだ。次がない。これは致命的欠陥である。
これだからすぐに怪我する。これでは客を裏切ることになる。
アマチュアというのはこういうプロ意識のなさが顕著だからだ。
しかし、先のHEROSのKIDはさすがである。でもなあ、相手が素人だから試合はどれも見ごたえがない。
いま、一番面白いプロレスはノアの試合。
曙も全日で再生してくらいだから、こういうやつを、もっと活用すればプロレスも活気づく。
総合に行くのではなく、呼び込む度量が必要だ。彼らもそろそろ、総合の限界を知ったみたいだから。
ノアの健介×小橋はかつて無い凄い試合だった。チョップ200発が鳴り響く様は涙が出そうに感激した。
こんな沸かせる試合は格闘技ではできないだろう。客が選手に感情移入できるのはプロレスの醍醐味。
川田×三沢もぞくぞくする内容。エルボーにこんなに気持ちが入ってるのは久しぶりだ。
GHCは秋山が戴冠したが、層が厚いので誰がからんでも面白くなる。
先日の小橋×丸藤はジュニアを感じさせないぞくぞくするものだった。
1月のKENTA丸藤戦もジュニアという枠を超えた感動だった。
いまの新日にこんな試合できるのがいるか?
新日リストラで選手が半減。自ら白旗あげてどうする?
しかし、ハッスルはなんだ!?
HGとインリン様かニューリン様はバラエティとしても、カイヤなんか上げるな。プロレスがなめられる。
いくら話題つくりとはいえ、WWEのプロとは比べようがない。