「笹ケ峰より戸隠へ」

今年の梅雨は空梅雨気味でした。7月12日晴れ間を利して懸案だった笹ケ峰から戸隠牧場までのトレッキングに挑戦しました。笹ケ峰の夢見平遊歩道から御巣鷹林道を経由し黒姫山西登山道分岐を通り新道分岐から大橋林道・県道を過ぎて戸隠牧場に至るルートで、昭和30年代に発行されたガイドブックによれば、戸隠中社より杉野沢に至る8.5時間のロングルートとして紹介されています。その内の約半分を歩くもので、夢見平遊歩道は最近地元が「妙高笹ケ峰癒しの森」となずけて売り出し中のコースです。かつてブナを切り出した軌道跡を利用してウサギコースとキツネコースの二つが用意されています。昨秋笹ケ峰の紅葉を見に行った際に歩いてその豊かな森の雰囲気に感激しました。

御巣鷹林道の歩きは平凡で少し疲れましたが、他のルートは初夏のたたずまいで静かな山歩きを楽しむことが出来ました。このルートはもっと大勢のハイカー、トレッカーに親しまれてもよいと思い山行記録にまとめました。

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今回歩いたルートの地図を添付したかったのですが、国土地理院の地図閲覧サービス ウオッちずがコピーアンドペーストできなくなったので、参考となる地図にはここからアクセスして下さい。

2008年07月12日 (日) 晴後曇

この日の行動は次の通りである。

乙女湖バス停10:15〜10:22夢見平遊歩道入り口10:22〜10:39富治橋10:39〜10:51しょうぶ池10:51〜11:08キツネコーススタート点11:08〜11:30信平橋11:33〜11:40キツネコースより御巣鷹林道への分岐11:40〜11:54氷沢橋11:54〜12:34西登山口取り付12:34〜13:26西登山道合流点13:52〜14:07大ダルミ14:07〜14:25新道分岐14:25〜14:48大橋林道登山口14:48〜15:17大橋林道駐車場15:39〜15:58戸隠牧場バス停

長野駅8:12発の妙高に乗り妙高高原駅より10:25発の笹ケ峰行きのバスに悠々間に合う。終点の笹ケ峰の一つ手前の乙女湖で下車したが、ここには神道の門なるゲートがあり妙高笹ヶ峰癒しの森への入口になっている。門をくぐり階段を下るとそこはもう笹ケ峰ダムの堰堤である。乙女湖はロックフィルダムによる人工湖である。堰堤からは少し残雪の目立つ焼山・金山・天狗原山が綺麗に見えた。火打山は前山にさえぎられて見えない。

バードウオチングで夢見平遊歩道に入ると言われたご夫婦と言葉を交わすが、とりあえずウサギコースをのんびりと歩くつもりとのことであった。堰堤の先に100段ほどの取り付き階段があり、その右横にはかつて利用されたトンネルが口をあけていた。階段を登るとそこは既に夢見平遊歩道である。ウサギコースとキツネコースの案内板が立てられている。右に少し登ると道は左右に分かれるが左を取る。

軌道跡を進むと直ぐにウサギコースの分岐がある。ウサギコースは左周りが順路と見え、右回り用の標識は見られない。ここでは右回りのルートを選んで斜面を下る。小さな流れを数箇所で越し、小鳥の森を抜け富治橋を渡るころから森の懐に入ってくる感じがする。ズミのトンネル、白樺通りを過ぎると間もなくしょうぶ池である。名残のしょうぶが数本咲いていた。

夢見平の湿原にはほけたミズバショウの大群生が見られた。夢見平はブナの伐採に当たっていた作業者の命名だそうである。夢見平を過ぎた頃神奈川の中学生240名の団体に出会う。最後尾に看護関係の紅一点の先生が付き添っていたが後は男性ばかりの大パーティであった。登り優先は通用せず立ち止まってやり過ごす。

ウサギコースとキツネコースの分岐点でバードウオッチングのご夫婦と再会する。順路を歩くと15分程度短縮が可能である。ウサギコースのほぼ半分を歩き時間的余裕も考えて、最初予定していなかったキツネコ−スを歩くことにした模様で、キツネコースの登りを選択した。この登りは夢見平唯一急登であるが、距離的にはそれほどのことはない。

登り終わり再びブナの巨木の林間を歩くが、信平橋の手前で道端にショウキランが一本だけ咲いているのを目ざとい家内が見つけた。ショウキランは新潟県でも長野県でも絶滅危惧の植物で我々も初見の貴重なものである。信平橋でトイレ休憩を取り、御巣鷹林道との出合いを目指して歩き続ける。林間が明るさを増すと出合いに到着である。ここからは御巣鷹林道とキツネコースの左回りコースが分岐している。夢見平遊歩道の入口にあった案内板と同じものが立てられていたが、戸隠方面からのハイカー、トレッカーへの案内と見た。ここで一応夢見平遊歩道にお別れと言う訳であるが、地蔵桂の先までキツネコースは延びている。

ミズナラの大木がある場所で地蔵桂方面のキツネコースと分かれ、いよいよ御巣鷹林道歩きとなる。工事用の飯場の先に氷沢川が流れていて立派な氷沢橋を渡る。氷沢川の源流は高妻山や乙妻山に発しているので綺麗な水なのだそうである。

氷沢橋から黒姫山西登山道への取り付きまでの林道はほこりっぽいし暑いし快適ではなかったが、道端のヤマオダマキやウツボグサに慰められる。黒姫山の裾に近くなり西登山道取り付きを見つけた時には正直言ってほっとした。途中で水を探しているマウンテンバイクリストに氷沢橋まで下らないと飲用に適する水はないと答えたところ、登りのことを考えて我慢するとのことであった。ここまでの水場はウサギコースの夫婦泉と氷沢川の手前の小さな二本の滝、氷沢川の三箇所だと思う。

取り付き付近で昼食を取ろうとしたが、快適な場所は大勢のマウンテンバイクリストに占領されていたので我慢して昼食用の場所を探しながら歩く内に、西登山道の分岐に到着してしまった。途中佐渡山からの流れを越したが、陰気な雰囲気で食事をする気にはならなかった。また後で聞いた話だが、この流れの水質はよくないのだそうだ。

西登山道分岐の手前で目のよい家内はまたまた貴重な植物を見つけた。ショウキランと同じ葉緑体のない腐生植物のギンリョウソウである。しかも群生状態で不気味な感じすらする。

西登山道分岐で遅い昼食とする。この場所は先年黒姫山に登った際に通過していて、大ダルミを過ぎればネマガリダケ(チシマザサ)採集などでしばしば訪れている新道分岐、その先の大橋林道登山口に至るので、もうほとんどトレッキングは済んだ感じがした。ここで黒姫登山を済ませ西登山道経由で下山してきた4名のパーティに出会う。県外からの登山者のようで全国区になりつるある黒姫山の状況を知らされた。

大ダルミまでの道端にとうのたったネマガリダケが沢山見られた。しかしここも戸隠の竹細工用のため採集禁止の看板が立てられていた。禁止地域でない場所は飯綱町に属する地域だけと認識しているが、採集のハイシーズンには大橋林道を下山するとチェックがされるようである。

新道分岐から大橋林道駐車場までは勝手知った下山道であり駐車場で一休みして戸隠牧場バス停に到着したところ、後15分程で長野駅行きのバスが発車となるタイミングのよさであった。

本日のネット歩行時間は4時間52分であった。グロス歩行時間は5時間43分であった。獲得高度は556mになっていた。笹ケ峰ダムの標高は1200m前後、西登山道分岐の標高は1600mであるから細かいアップ分が150m程として勘定は合いそうである。今回は標準時間で歩けたようだ。(2008.07.24記)

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第01回山行記録バックナンバー(何故山好きに)(2000.09.14)
第02回山行記録バックナンバー(念願の劔岳に登る)(2000.10.15)
第03回山行記録バックナンバー(秋の白峰三山)(2000.12.30)
第04回山行記録バックナンバー(交野山 - 石仏の道)(2001.03.15)
第05回山行記録バックナンバー(懐かしの摩耶山)(2001.04.15)
第06回山行記録バックナンバー(早春の奥比叡縦走)(2001.04.30)
第07回山行記録バックナンバー(めずらしく九州の山 - 由布岳)(2001.05.15)
第08回山行記録バックナンバー(八淵ノ滝から武奈ケ岳)(2001.05.30)
第09回山行記録バックナンバー(大普賢岳より七曜岳まで) (2001.06.15)
第10回山行記録バックナンバー(権現山より蓬莱山まで)(2001.07.15)
第11回山行記録バックナンバー(梨ノ木林道から竜ケ岳)(2001.10.15)
第12回山行記録バックナンバー(秋の鳳凰三山)(2001.10.30)
第13回山行記録バックナンバー(秋の天城縦走)(2001.12.30)
第14回山行記録バックナンバー(大台ケ原散策)(2002.01.15)
第15回山行記録バックナンバー(晩秋の百里ケ岳)(2002.02.15)
第16回山行記録バックナンバー(比叡山の初歩き)(2002.02.28)
第17回山行記録バックナンバー(雪のダイヤモンドトレール)(2002.03.15)
第18回山行記録バックナンバー(雪の上高地・乗鞍高原)(2002.03.30)
第19回山行記録バックナンバー(大原の山々縦走)(2002.04.15)
第20回山行記録バックナンバー(リトル比良)(2002.05.15)
第21回山行記録バックナンバー(山田牧場・志賀高原・鬼無里村)(2002.06.15)
第22回山行記録バックナンバー(浅間山系の前掛山・黒斑山)(2002.07.15)
第23回山行記録バックナンバー(根子岳・四阿山)(2002.8.15)
第24回山行記録バックナンバー(薬師岳・黒部五郎岳)(2002.09.15)
第25回山行記録バックナンバー(鹿島槍ケ岳・爺ケ岳)(2002.10.15)
第26回山行記録バックナンバー(荒川三山・赤石岳)(2002.11.15)
第27回山行記録バックナンバー(住塚山・国見山)(2002.12.15)
第28回山行記録バックナンバー(比叡山・飯室谷・横川根本中堂)(2003.01.30)
第29回山行記録バックナンバー(大見尾根和佐谷峠より天ケ岳行)(2003.02.15)
第30回山行記録バックナンバー(葛城山より竹内峠までの縦走)(2003.3.15)
第31回山行記録バックナンバー(獅子窟寺より月輪の滝までの古道を探索)(2003.3.30)
第32回山行記録バックナンバー(愛宕山系の芦見谷の遡行と滝谷の下降)(2003.4.30)
第33回山行記録バックナンバー(湖北の花で知られた赤坂山と三国山山行)(2003.05.15)
第34回山行記録バックナンバー(郷里長野市の市民の山である飯縄山)(2003.5.30)
第35回山行記録バックナンバー(愛宕山三角点と芦見谷)(2003.6.15)
第36回山行記録バックナンバー(梅雨の晴間に大山登山)(2003.6.30)
第37回山行記録バックナンバー(京都北山最深部の小野村割岳登山)(2003.07.30)
第38回山行記録バックナンバー(コウンド谷から小野村割岳登山)(2003.08.15)
第39回山行記録バックナンバー(懐かしの富士ノ塔山と旭山)(2003.08.30)
第40回山行記録バックナンバー(久し振りの北アは焼岳)(2003.09.30)
第41回山行記録バックナンバー(涸沢と北穂高岳)(2003.10.30)
第42回山行記録バックナンバー(岩菅山と裏岩菅山)(2003.12.15)
第43回山行記録バックナンバー(北信五岳の一つである黒姫山)(2003.12.30)
第44回山行記録バックナンバー(部屋から見える霊仙寺山)(2004.01.15)
第45回山行記録バックナンバー(初冬の御在所岳)(2004.01.30)
第46回山行記録バックナンバー(戸隠高原スノーシューハイキング)(2004.02.15)
第47回山行記録バックナンバー(飯縄山にスノーシュー登山」)(2004.03.15)
第48回山行記録バックナンバー(根子岳にスノーシュー登山)(2004.03.30)
第49回山行記録バックナンバー(戸隠古道を越水ケ原まで歩く)(2004.05.30)
第50回山行記録バックナンバー(ブナ巨木で知られた鍋倉山を歩く)(2004.06.30)
第51回山行記録バックナンバー(信州百名山の一つである虫倉山を歩く)(2004.07.15)
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第65回山行記録バックナンバー(米子の滝から根子岳へ)(2005.11.30)
第66回山行記録バックナンバー(秋晴れの高社山)(2006.12.30)
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