「梅雨の晴れ間に山上ケ岳」

6月15日大阪で勤務していた会社の技術者OB会がありました。翌日京都北山か大峰山系の山を登ろうと考えました。山上ケ岳は女人禁制の修行者の山で、家内と一緒では登れない山でした。稲村ケ岳、八経ケ岳、弥山、大普賢岳などは登っているのですが、山上ケ岳だけは足が向かなかったのです。今回は私一人の山行ですからこの点問題はなく、下市口駅始発バスと洞戸川温泉最終バスの時間を調べて7時間半ほどの行動時間が取れることを確認して、日帰り登山を試みました。

心配していた天気は歩き始めた頃から晴れだし、降雨の恐れはなくなりマイペースの登山を楽しみました。シーズン前のウイークデーですから、修行者や一般登山者にはほとんど出会わずに静かな山道を堪能しました。頂上に着いたのが午後2時過ぎでしたから展望は期待を裏切りましたが、広々とした笹原は気持ちのよいものでした。

最終バスに十分間に合って洞川温泉まで戻ることができましたが、時間が気になり登りも下山用の新道を選び鐘掛岩などの修行の場をバイパスしたので、ほとんど普通の山を登った感じがしました。しかし達成感とともに京都より夜行長距離バスで元気に帰長しました。

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今回歩いたルートの地図を添付したかったのですが、国土地理院の地図閲覧サービス ウオッちずがコピーアンドペーストできなくなったので、参考となる地図にはここからアクセス下さい。

2008年06月16日 (月) 曇後晴

この日の行動は次の通りである。

洞川温泉バス停10:22〜10:38稲村ケ岳登山口10.38〜10:53母公堂10:53〜11:15清浄大橋11:15〜11:30一の世茶屋跡11:35〜12:02一本松茶屋12:02〜12:36お助ケ水12:36〜13:00洞辻茶屋13:00〜13:52大峯山寺14:14〜15:04洞辻茶屋15:04〜15:21お助ケ水15:21〜15:45一本松茶屋15:45〜16:08一の世茶屋跡16:08〜16:17清浄大橋16:17〜17:10洞川温泉バス停

7:00前に車で近鉄新田辺駅に送ってもらう。途中西大寺駅で朝飯を取り昼食用に神戸屋のビーフカツサンドを購入する。橿原神宮前駅での接続もよく9:00には下市口駅に到着し、9:15発の奈良交通バスに乗り込み10:21に洞川温泉に着いた。

直ちに山上川沿いに清浄大橋を目指して歩き出す。車道の両脇には修験者向けの宿舎が並んでいる。以前に稲村ケ岳から下山して名物の豆腐を食した店も昔のままで残っている。稲村ケ岳への登山口を分け、ごろごろ水や母公堂を過ぎると登山気分が高まってくる。ごろごろ水は新しく川沿いに駐車場付きの大規模な水汲場になり、もとの水汲場は水量もまったく落ちている。

毛又橋を過ぎると直ぐに大橋茶屋が目に入る。これから山腹を巡る前山の緑は綺麗であるが、山上ケ岳に連なる尾根筋には雲がかかっていて西の覗き岩が僅かに見えるだけである。

清浄大橋を渡り水場で喉を潤し結界の門をくぐり登山の開始である。先ず一の世茶屋跡を目指して杉林の中につけられた登山道を進む。傾斜も緩くあっという間に一の世茶屋跡に着く。祠とトイレがあり一休みしてサンドイッチを1/3食べる。

依然として緩い登山道をたどると30分ほどで一本松茶屋である。途中で肥満体気味の若者に抜かれるがそのペースはすざましい。茶屋は道の真ん中に建てられ両脇に床机が置かれている。山小屋の原点とでも言うべき構造である。シーズン前のウイークデーでもあり営業はしていない。通り抜け御免で前進する。

やや傾斜がきつくなり、標高1200m前後で登山道の赤石が目立つ。南アルプスの赤石岳のラジオラリアと同じ種類の岩と見た。山腹につけられた登山道は支尾根筋へと変化するが、左手に小天井岳から山上ケ岳へと向かう主尾根が見え隠れする。お助ケ水には綺麗な水が流れているが、水鉢の上に蚊のような虫が飛んでいてボウフラでもいないかと気になった。奥に柄杓を突っ込んでより綺麗そうな水を汲んで飲む。汗をかいているのでやはり甘露である。ここから頂上まで2.7km、高度差は400m程である。

ニ少年遭難碑を過ぎ名前は恐ろしく聞こえる七曲りを登りきると主尾根に建つ洞辻茶屋に至る。ここで奥駆道に乗ることになる。左すると五番関を経て吉野へと続く。右を取ると鐘掛岩、お亀石、西の覗岩の脇を通り大峯山寺(山門前の寺号による)から山上ケ岳の頂上に至るのである。洞辻小屋も無人で更にその先に二軒の茶屋も無人であった。

陀羅尼助丸の松清店の茶屋を過ぎると直ぐに登山道は二分する。左は奥駆道、右は新道で下山用に使う道である。時間的な余裕があまりないので、登りとしては本道の奥駆道を取らずに新道(途中から新道と平成新道に分かれている)を進む。比較的に傾斜のない部分と急な木の階段が交互に出てくる。新道の手前で下山してくる4人程の登山者に会う。下山用の登山道を登ってくる単独者を見て怪訝そうであるが、「ようお参り」と大峰登山での独特な挨拶をくれる。当方は不慣れであり「こんにちわ」と返すにとどまる。

荒廃しているから使用するなとされている新道を分けて平成新道を進む。お亀石手前の尾根に至る最後の階段ではとうとう立ち休みをしてしまった。お亀石までは平らないい登山道で息を整える。バイパスしたので鐘掛岩の脇は通らなかった。

お亀石の脇には第一番目の岩場があり、続けて三つの岩場が連続する。スラブ状の足掛りがあったりして、鎖もないが難なく通過する。どうも右手に西の覗岩への入口があったようだが気がつかなかった。龍泉寺宿坊を過ぎると後300m程で大峰山山頂である。山門をくぐり緩やかな石段を登りつめたらそこは大峯山寺であった。

参拝もせずに山頂を目指した。標高1719mの山頂は広い笹原でミニ大台ケ原の感じであった。お花畑もあるそうだが何が咲いたのかまた咲くのか分からない。途中の道端には遅れて咲いていたコイワカガミが見られた。

山頂からの眺望は雲がかかりよくない。弥山、稲村ケ岳、大日山、大普賢岳など同定は不可能であった。まったく残念至極であった。

大峯山寺に戻りお賽銭を上げて参拝する。ご本尊は蔵王権現であるが、門徒である私は「南無阿弥陀仏」と唱える。入口の床机を独り占めして残りのサンドイッチや非常食の甘納豆や煎餅を食する。長野から持参の水は美味しい。

洞川温泉発の最終バスを逸したらことであるから、遅い昼食を済ませ早々に下山を開始する。単独行であり無理はできないので、登りのルートをそのまま下山する。

四つの岩場を慎重に歩き平成新道を下りはじめたところ、左背後にに稲村ケ岳、大日山、念仏山、白倉山が綺麗に見えたので早速一枚となる。新道を合わせ間もなく洞辻茶屋になる。再度お助ケ水のご厄介になり、一本松茶屋、一の世茶屋跡を過ぎ、少し疲れた足を労わりつつゆっくりと下り清浄大橋に帰着する。

清浄大橋から洞川温泉バス停までは非常食を食べながらクールダウンの下山であった。洞川温泉バス停着は17:10となり待合室で着替えをしたり、近くの水道で顔を洗ったりして時間つぶしをした。

本日のネット歩行時間は6時間21分であった。グロス歩行時間は6時間48分であった。獲得高度は洞川温泉バス停から山上ケ岳頂上まで947mになっていた。登りの歩行時間は、3時間25分で標準時間の3時間30分より若干早く、下りは2時間56分で標準時間の2時間40分より遅かった。相変わらず下りが下手である。(2008.06.21記)

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第03回山行記録バックナンバー(秋の白峰三山)(2000.12.30)
第04回山行記録バックナンバー(交野山 - 石仏の道)(2001.03.15)
第05回山行記録バックナンバー(懐かしの摩耶山)(2001.04.15)
第06回山行記録バックナンバー(早春の奥比叡縦走)(2001.04.30)
第07回山行記録バックナンバー(めずらしく九州の山 - 由布岳)(2001.05.15)
第08回山行記録バックナンバー(八淵ノ滝から武奈ケ岳)(2001.05.30)
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第11回山行記録バックナンバー(梨ノ木林道から竜ケ岳)(2001.10.15)
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第13回山行記録バックナンバー(秋の天城縦走)(2001.12.30)
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第15回山行記録バックナンバー(晩秋の百里ケ岳)(2002.02.15)
第16回山行記録バックナンバー(比叡山の初歩き)(2002.02.28)
第17回山行記録バックナンバー(雪のダイヤモンドトレール)(2002.03.15)
第18回山行記録バックナンバー(雪の上高地・乗鞍高原)(2002.03.30)
第19回山行記録バックナンバー(大原の山々縦走)(2002.04.15)
第20回山行記録バックナンバー(リトル比良)(2002.05.15)
第21回山行記録バックナンバー(山田牧場・志賀高原・鬼無里村)(2002.06.15)
第22回山行記録バックナンバー(浅間山系の前掛山・黒斑山)(2002.07.15)
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第36回山行記録バックナンバー(梅雨の晴間に大山登山)(2003.6.30)
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第39回山行記録バックナンバー(懐かしの富士ノ塔山と旭山)(2003.08.30)
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