「北信五岳の一つである妙高山」

10月7日(木)に北信五岳の一つである妙高山に日帰り登山して来ました。既に9月13日(月)に斑尾山に登っていますので、今回の登山で北信五岳(飯縄山・戸隠山・黒姫山・妙高山・斑尾山)を全部登ったことになります。昨年の7月長野市にUターンした時点では、飯縄山と戸隠山(戸隠表山と高妻山)に登っていただけでしたが、今回で一つの目的を果たした気がしています。

実は秋山として燕岳から常念岳への縦走を考えていましたが、今年の秋は天候不順で晴天が続く日がなかったので断念し、その代わりに日帰りながら気になっていた妙高山に行ったものです。燕温泉から北地獄谷を通り、天狗堂(天狗平)を経て南峰・北峰に至り長助分岐から燕新道を下って燕温泉に戻りました。地図上での標高差は1300m弱でしたが、日帰りとしては結構厳しいルートでありました。下山時の大倉沢の徒渉は少し緊張しました。

天狗堂、光善寺池、長助池の紅葉・黄葉風景は素晴らしく、また妙高山頂上からの展望も見事なものでした。北アルプスは槍ケ岳、穂高岳が明瞭に認識出来、志賀高原の山々の彼方に日光白根山、至仏山などもうっすらと見えました。

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尚この山行記録にかかわる2万5千分の1の地形図(妙高山北東および赤倉北西)は国土地理院の地図を参考にして下さい。

10月7日(木)晴 

この日の行動は次の通りである。

燕温泉駐車場6:45〜7:43称明滝下取り付き7:53〜8:12麻平への分岐8:12〜9:15天狗堂(天狗平)9:28〜9:40光善寺池9:40〜10:38鎖場下10:48〜11:24南峰11:38〜11:45北峰12:18〜13:24長助分岐13:33〜13:56長助池14:02〜14:56大倉分岐15:06〜15:20黄金清水15:20〜16:15大倉沢16:15〜16:50麻平16:50〜17:31燕温泉駐車場

長野市の自宅を朝の5時33分に出発し時間が貴重なので上越自動車道を利用したところ、燕温泉には6時31分の早着きとなった。例によってトイレなどを済ませ出発する。燕温泉の素朴な旅館街を通過し、薬師堂の下で燕新道への道を分けて北地獄谷に向かう。薬師堂の上のスキー場スロープ越しに本日の目的ピークの妙高山の南峰と北峰が見渡せ意欲が湧いて来る妙高山の最高点は南峰で標高は2454mであり、三角点は北峰にあり標高は2446mであるのは若干紛らわしい。だらだらとした登り続き丸山への分岐を分けてユリ道に入る。すがれたダイモンジソウ・ウメバチソウが目に入るが撮影意欲には至らない。

間もなく赤倉温泉源泉の源泉横を通過するがこの源泉は冷泉のようであった。光明滝に気がつく間もなく称明滝下の取り付きに到着したので一休みとする。ぼつぼつとガスが晴れてきて、東側の志賀高原方面の山並みが見渡せる。取り付きからまたユリ状の道を歩くと北地獄谷を徒渉するするポイントに至るが、この場所から北地獄谷の左岸を下ると麻平に下れる。地元の登山ルートの説明には北地獄谷の左岸が妙高登山縦走路とされているが、見晴らしがが悪いとかで北地獄谷の右岸を迂回するルートが好まれる模様である。この日も左岸を登ってくるパーテイは皆無であった。徒渉を繰り返し河原のゴーロ道を歩くが、夏には快適と思われる日陰も秋の今頃は薄暗くて陰気である。

間もなく谷の源頭に到着する。結構な休み場の雰囲気で一休みを決め込むパーテイも見受けたが、とりあえず天狗堂(ガイドブックによっては天狗平)を目指して登り続ける。胸突き八丁を過ぎると天狗堂でここは池ノ平からの登山道が合流している。天狗堂(標高1900m強)付近のナナカマド・ダケカンバの紅葉・黄葉は最盛期であった。紅葉を前景とした妙高山の二つのピークが素晴らしく映える。数名の人達が休憩していたのでこちらもゆっくりと休憩し菓子パンなどを食べる。

天狗堂から少し歩くと光善寺池に到着するが、ここの紅葉もまた素晴らしい。混在する緑が赤や黄の彩りを強調するかのようだ。天気はよし紅葉もよしで疲れ知らずに鎖場下に到着する。ここからの東側の志賀高原越しの上越の山々の眺めが素晴らしい。苗場山の左に日光白根山が見え、更に左には至仏山や燧ケ岳も遠望出来る。上越の山々がこれだけきれいに見えたのははじめての経験であった。

古いガイドブックによれば鎖場は貝ずりの嶮と言われていたようだが、ステップが切ってある上に手がかりが沢山あり鎖は必要がないくらいである。思いのほか緊張もなく登ることが出来た。鎖場を過ぎると潅木帯に入り、ごつごつした岩塊の間を下山者に励まされながら慎重に登り続けると妙高山南峰である。南峰には妙高大神が祭られている。ここからの西から西南方向の北アルプスの眺望が見事である。白馬三山から槍穂まで一望のもとである。手前に戸隠連峰の盟主高妻山が存在感を示している。近く西北から西方向には火打山・影火打・焼山・金山・天狗原山と頚城の山々が連なっている。

思わず長逗留してしまったが、日本岩と名づけられた岩塊などの間を縫って最後の目的北峰を目指す。北峰は南峰よりも広々とした感じでゆっくりと昼食を取るには最適の場所であった。ここからの東方向の眺めも素晴らしかったが、時間が時間なので鎖場下での眺めには若干ひけを取るようだった。頂上の三角点の周りに地元の登山者グループが作成したと思われる標高表示が建てられていたが、2454mとありこれは南峰の標高であるので南峰に移設するか、2436mの標高表示を新設するかが望ましい。

当初下山には同じく北地獄谷を取るピストン登山を考えていたが、登山開始が早く時間的な余裕が取れたので燕新道を下ることにした。長助分岐を目指してひたすら下り続ける。登ってくる人達と挨拶を交わすが、登ってくる人達には三種類があることが分かった。一番の強者は早朝に笹ケ峰を出発し火打山に登り大倉乗越を経て妙高山に登り燕温泉などに下山する人達(二名に遭遇)である。次いで笹ケ峰を出発し黒沢池・大倉乗越を経て妙高山に登り燕温泉などに下山する人たちである。三番目は笹ケ峰から登り黒沢池ヒュッテにザックをデポし、妙高山をピストン登山し翌日火打山に登り笹ケ峰に下山する人達である。三番目は妙高山を軽装で登れるのでこれが一番厳しくない登り方のように思える。

長い時間がかかって長助分岐に到着する。一息入れて燕新道に入る。雨上がりのせいか沢筋のようで結構歩き難い道である。途中で燕新道を登ってきた単独行者に遭遇したので道筋の様子を聞くが、ぬかるみを別にしたら特別に問題にするような点はないとの返事であった。私としては大倉沢の徒渉点の状態が知りたかったのだが、何のコメントがなかったので心配は無用と判断した。

予想以上の時間がかかって長助池に到着した。既に先着のカメラマンが木道の上に三脚を据えて撮影に余念がない。大倉山の斜面のダケカンバの白い幹が紅葉の彩りとミックスしていて印象的な風景である。振り返ると逆光になっているが妙高山の北峰が紅葉の中に浮いている。長助池には新緑の頃再訪したいものだと思った。

次いで大倉分岐を目指して歩き続ける。ちょっとしたトラブル、高度計を落としてしまう、があり20分ほどのロスをしてしまう。バンドがゆるくなり知らない間に腕から滑り落ちてしまったようだ。がめつく見つけてちょっと得をした気分であった。大倉分岐で一休みし名水の黄金清水では口をすすぐ程度で歩を進める。ここらから左膝に若干の違和感を覚え歩くペースが落ちてしまう。

高度計の高度が一向に下がらないまま山道を抜けると大倉沢の徒渉点であった。雨上がりであったのでかなりの水量でポイントを探すのに時間が要ったが、ペンキマークの近くで靴も濡らさずに徒渉することが出来た。本日のルートでは一番緊張を強いられたのは事実であった。徒渉後はやや暗くなりかけた山道を麻平を目指して頑張るだけだった。

麻平の分岐まで下ってほっと一息、調子が戻った左膝を労わりつつ惣滝からの遊歩道を合わせて北地獄谷にかかる吊橋を渡ると、間もなくなつかしの薬師堂下の分岐に到着して本日の登山を終了した。

本日のグロス歩行時間は10時間間46分、ネット歩行時間は8時間41分、途中で高度計を探すロスはあったもののグロス歩行時間は10時間を越え久しぶりの長時間登山となった。北峰までの累積獲得高度は1575mと記録されていた。

一日のネット歩行時間を5〜6時間と決めて計画する北アルプスの山小屋利用の山行より疲労感があったのは当然であり、復路の自動車運転のエネルギーも残さなければならない状況からかなり厳しい山行であったのは事実であった。(2004.10.26記)

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第02回山行記録バックナンバー(念願の劔岳に登る)(2000.10.15)
第03回山行記録バックナンバー(秋の白峰三山)(2000.12.30)
第04回山行記録バックナンバー(交野山 - 石仏の道)(2001.03.15)
第05回山行記録バックナンバー(懐かしの摩耶山)(2001.04.15)
第06回山行記録バックナンバー(早春の奥比叡縦走)(2001.04.30)
第07回山行記録バックナンバー(めずらしく九州の山 - 由布岳)(2001.05.15)
第08回山行記録バックナンバー(八淵ノ滝から武奈ケ岳)(2001.05.30)
第09回山行記録バックナンバー(大普賢岳より七曜岳まで) (2001.06.15)
第10回山行記録バックナンバー(権現山より蓬莱山まで)(2001.07.15)
第11回山行記録バックナンバー(梨ノ木林道から竜ケ岳)(2001.10.15)
第12回山行記録バックナンバー(秋の鳳凰三山)(2001.10.30)
第13回山行記録バックナンバー(秋の天城縦走)(2001.12.30)
第14回山行記録バックナンバー(大台ケ原散策)(2002.01.15)
第15回山行記録バックナンバー(晩秋の百里ケ岳)(2002.02.15)
第16回山行記録バックナンバー(比叡山の初歩き)(2002.02.28)
第17回山行記録バックナンバー(雪のダイヤモンドトレール)(2002.03.15)
第18回山行記録バックナンバー(雪の上高地・乗鞍高原)(2002.03.30)
第19回山行記録バックナンバー(大原の山々縦走)(2002.04.15)
第20回山行記録バックナンバー(リトル比良)(2002.05.15)
第21回山行記録バックナンバー(山田牧場・志賀高原・鬼無里村)(2002.06.15)
第22回山行記録バックナンバー(浅間山系の前掛山・黒斑山)(2002.07.15)
第23回山行記録バックナンバー(根子岳・四阿山)(2002.8.15)
第24回山行記録バックナンバー(薬師岳・黒部五郎岳)(2002.09.15)
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第26回山行記録バックナンバー(荒川三山・赤石岳)(2002.11.15)
第27回山行記録バックナンバー(住塚山・国見山)(2002.12.15)
第28回山行記録バックナンバー(比叡山・飯室谷・横川根本中堂)(2003.01.30)
第29回山行記録バックナンバー(大見尾根和佐谷峠より天ケ岳行)(2003.02.15)
第30回山行記録バックナンバー(葛城山より竹内峠までの縦走)(2003.3.15)
第31回山行記録バックナンバー(獅子窟寺より月輪の滝までの古道を探索)(2003.3.30)
第32回山行記録バックナンバー(愛宕山系の芦見谷の遡行と滝谷の下降)(2003.4.30)
第33回山行記録バックナンバー(湖北の花で知られた赤坂山と三国山山行)(2003.05.15)
第34回山行記録バックナンバー(郷里長野市の市民の山である飯縄山)(2003.5.30)
第35回山行記録バックナンバー(愛宕山三角点と芦見谷)(2003.6.15)
第36回山行記録バックナンバー(梅雨の晴間に大山登山)(2003.6.30)
第37回山行記録バックナンバー(京都北山最深部の小野村割岳登山)(2003.07.30)
第38回山行記録バックナンバー(コウンド谷から小野村割岳登山)(2003.08.15)
第39回山行記録バックナンバー(懐かしの富士ノ塔山と旭山)(2003.08.30)
第40回山行記録バックナンバー(久し振りの北アは焼岳)(2003.09.30)
第41回山行記録バックナンバー(涸沢と北穂高岳)(2003.10.30)
第42回山行記録バックナンバー(岩菅山と裏岩菅山)(2003.12.15)
第43回山行記録バックナンバー(北信五岳の一つである黒姫山)(2003.12.30)
第44回山行記録バックナンバー(部屋から見える霊仙寺山)(2004.01.15)
第45回山行記録バックナンバー(初冬の御在所岳)(2004.01.30)
第46回山行記録バックナンバー(戸隠高原スノーシューハイキング)(2004.02.15)
第47回山行記録バックナンバー(飯縄山にスノーシュー登山」)(2004.03.15)
第48回山行記録バックナンバー(根子岳にスノーシュー登山)(2004.03.30)
第49回山行記録バックナンバー(戸隠古道を越水ケ原まで歩く)(2004.05.30)
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