「初冬の御在所岳」

昨年12月7日に三重県湯の山温泉で同級会が開かれました。翌日多くの同級生は楽しみにしていたゴルフに行きましたが、ゴルフをたしなまない同級生と鈴鹿山系の名峰御在所岳に登りました。私は昨年7月に枚方市より郷里の長野市に転居しましたが、関西在住45年間になっていたのに御在所岳には登っていませんでしたので誠に良い機会でした。

同級会の会場であった寿亭は三滝川沿いにあり、御在所岳登山には便利な場所でありましたが、昼飯のおにぎりを購入するコンビニが近くになく、宿にお願いして特別におにぎりを作ってもらい、体内に多少のアルコールを残しながら出発しました。予定より早く下山出来、その日のうちに長野市の自宅に帰着出来ました。

頂上では可愛い霧氷(地元の新聞には御在所岳に初霧氷として取り上げられていたとか)も見ることが出来ました。標高差は800m程度ですから六甲山の高度差とほぼ同じでしたが、花崗岩の岩場やらゴーロ道があり結構手強い山だとの印象を持ちました。

この山行記録の写真画像のページに飛びたい場合は、ここをクリックして下さい。

12月8日(月)晴 

この日の行動は次の通りである。

寿亭(標高400m)8:32〜8:55一の谷茶屋先登山道取付8:55〜9:04御在所山の家9:09〜9:38推定標高780m付近水平尾根9:43〜10:49ロープウエー山上駅10:52〜10:57山上公園11:01〜11:13御在所岳頂上11:28〜11:38山上公園(昼食)12:06〜12:30国見峠12:30〜13:12藤内壁13:15〜13:37兎の耳付近13:42〜13:47藤内小屋13:47〜14:05日向小屋14:05〜14:12林道出合14:12〜14:28寿亭14:28〜14:34湯の山温泉バス停

ゴルフに出かける6名を見送り我々二人はのんびりと出発する。人気の見えない三滝川沿いの車道を歩き出すが、昨日のアルコールが若干残っているらしく傾斜のゆるい車道の道も結構きつく感じる。三滝川の右岸から大石橋を渡りヘアピン状の車道を登って行くと、左手に一の谷茶屋が見えてくる。同時に車道の先に御在所ロープウエーの白い鉄塔と御在所岳の山上駅付近が目に入る。白い鉄塔はロープウエーの支柱としては東洋一の高さ(最高部で72m、最低部で61m)を誇るものだそうだが、私の感じからは山の風景にいささかミスマッチである。

一の谷茶屋の前を右折すると直ぐに左側に中道、一の谷新道への取付がある。地形図のルート案内からすると若干不安であったが、そのまま取り付くと鈴鹿スカイラインの下をくぐり鉄梯子を登る道になっている。鉄梯子を登りきり橋を渡り谷の右岸に出て若干斜面をまくと御在所山の家の前に出る。本日は月曜日とて登山客は見られず、ご主人達もたつにあたってのんびりを決め込んでいる様子であった。少し休憩を取ったが、ここまでの一汗でアルコ−ルも完全に飛んだようだ。

小屋の左後ろから一の谷の南にある尾根に取り付き本格的な登りに入る。何時も尾根に上がりつく間は苦しい登高が続くものであるがここも例外ではない。山の家から30分ほど急登が続いたので、推定標高780m付近の小さな水平尾根で一息入れた。

この後で花崗岩の岩やらゴーロ道を約1時間歩き続けてロープウエーの山上駅に到着したので、休憩は極めて有効であった。頂上近くササ原になったが、その手前で大黒岩を眺めることが出来た。登山道から若干入り込めば大黒岩に近づけて一の谷越しに北の尾根の絶景を見られるはずであったが、そこまでの余裕は持てなかった。頂上直下のササ原のトレンチ状に掘り込まれた登山道にかなり長い鎖場があった。

登りつめたロープウエーの山上駅からの眺めは御在所岳と伊勢湾方面、鎌ケ岳方面に限られていたが、開けた展望には満足させられた。とりあえず山上公園に降り立つ。ロープウエーの点検が丁度8日から始まったせいかウイークエンドでないせいか、山上公園には人気がなくレストランも休業状態のようであった。トイレだけ済ませて御在所岳を目指す。

北に向かって車道を僅か歩くと右手に御在所岳頂上への道が付けられている。階段を登ると直ぐに頂上で一等三角点が立派な標示板に守られるように鎮座ましましている。少し場所を移動させれば360度の展望が欲しいままである。北に鎌ケ岳、南に鈴鹿山系の最高峰の御池岳、フクジュソウで知られた藤原岳更には御池岳の背後に伊吹山、北西には比良の山並みが見えている。東は勿論伊勢湾の広がりが望める。ロープウエー山上駅付近は霧氷に覆われてきれいな初冬の風景である。

十分に山望を堪能して山上公園に引き返し昼食とする。寿亭で作ってもらったおにぎりは海苔と梅漬だけのシンプルなものであったが、おにぎりのまわりの塩加減もよく絶品であった。ただし二個が400円の値段を考えたらそんなものか。

下山は裏道を選択したので国見峠を目指して山上公園を出発する。この頃になると武平峠経由で登って来たパーテイも現れ、少しは人の気配がする山上公園になってきた。国見峠への道には何気ない標識が立てられていたので、一瞬通り過ぎてしまうミスをした。

国見峠までの道は僅かな残雪があり、特に一箇所あった渡渉ポイントには薄氷が張っていて慎重な足運びを要求された。途中中高年の女性パーテイに出会ったが食事中で、これから頂上に上がるとしてどのルートで下山する計画なのか少し気になったことであった。一の谷新道はこの日の条件では下山道には適当でないと思ったし、まして中道を下山するのは大変だろうと思ったからだ。

国見峠からの下山道はもはや雪こそ残っていないが、ゴーロの多い道で思ったほど簡単に足が運べない。道の右手には一の谷の北側の尾根の荒々しい岩壁が木の間隠れに見えている。国見岳からおおそそ40分ほど下った地点で日本三大岩場の一つである藤内壁が見られた。ちなみに後の二つは谷川岳と三ツ峠なのだそうである。

下りずめで少し膝に来た感じもあったので兎の耳付近で小休止するが、歩きを再開して直ぐに藤内小屋に到着した。もう少し頑張れば藤内小屋のベンチが利用できたものを。藤内小屋は一部補修をしている様子であった。更に下り続けたところ20分足らずで日向小屋に到着する。ここもパスである。

日向小屋からは道が格段に良くなり7分も下ると林道に出合った。蒼滝方面に向かう小道が分かれていたが、とりあえず林道を歩くことにする。林道は直ぐに鈴鹿スカイラインに合流した。このまま鈴鹿スカイラインを下るのも味気ないと思ったところ、谷におりる道が付けられていて湯の山温泉バス停に向かうことが出来た。林道合流点で蒼滝方面に向かう道を下らなかったが、結局同じ道を歩くことになったのだ。

蒼滝茶屋を過ぎ長い階段を下りた地点が丁度寿亭の対岸となっていた。橋を渡り三滝川の右岸に戻り書道を10分弱下った所が湯の山温泉バス停であった。

御在所岳の登りに中道を取る誘惑に駆られたが、同級会開催の機会を捉えての登山であり前日の飲酒もあって慎重案の一の谷新道を選んだ。これはこれで賢明な選択であったと思っている。高度差で考える以上に手強い山であった。

本日のグロス歩行時間は6時間02分、ネット歩行時間は4時間54分、累積獲得高度はリセットを忘れたので測定不能であった。おおよそ800m強としておこう。(2004.01.12記)

尚このページに他のホームページからのリンクでアクセスしたが目的とする内容が見つからない場合は、既にバックナンバーに納められているので下記のバックナンバーから目的とする内容にアクセスして下さい。

以下をクリックすると希望のページに移れます。

ご挨拶 アルバム 日ごろ思うこと パノラマ 登った山々 山望 私の趣味 リンク集

第01回山行記録バックナンバー(何故山好きに)(2000.09.14)
第02回山行記録バックナンバー(念願の劔岳に登る)(2000.10.15)
第03回山行記録バックナンバー(秋の白峰三山)(2000.12.30)
第04回山行記録バックナンバー(交野山 - 石仏の道)(2001.03.15)
第05回山行記録バックナンバー(懐かしの摩耶山)(2001.04.15)
第06回山行記録バックナンバー(早春の奥比叡縦走)(2001.04.30)
第07回山行記録バックナンバー(めずらしく九州の山 - 由布岳)(2001.05.15)
第08回山行記録バックナンバー(八淵ノ滝から武奈ケ岳)(2001.05.30)
第09回山行記録バックナンバー(大普賢岳より七曜岳まで) (2001.06.15)
第10回山行記録バックナンバー(権現山より蓬莱山まで)(2001.07.15)
第11回山行記録バックナンバー(梨ノ木林道から竜ケ岳)(2001.10.15)
第12回山行記録バックナンバー(秋の鳳凰三山)(2001.10.30)
第13回山行記録バックナンバー(秋の天城縦走)(2001.12.30)
第14回山行記録バックナンバー(大台ケ原散策)(2002.01.15)
第15回山行記録バックナンバー(晩秋の百里ケ岳)(2002.02.15)
第16回山行記録バックナンバー(比叡山の初歩き)(2002.02.28)
第17回山行記録バックナンバー(雪のダイヤモンドトレール)(2002.03.15)
第18回山行記録バックナンバー(雪の上高地・乗鞍高原)(2002.03.30)
第19回山行記録バックナンバー(大原の山々縦走)(2002.04.15)
第20回山行記録バックナンバー(リトル比良)(2002.05.15)
第21回山行記録バックナンバー(山田牧場・志賀高原・鬼無里村)(2002.06.15)
第22回山行記録バックナンバー(浅間山系の前掛山・黒斑山)(2002.07.15)
第23回山行記録バックナンバー(根子岳・四阿山)(2002.8.15)
第24回山行記録バックナンバー(薬師岳・黒部五郎岳)(2002.09.15)
第25回山行記録バックナンバー(鹿島槍ケ岳・爺ケ岳)(2002.10.15)
第26回山行記録バックナンバー(荒川三山・赤石岳)(2002.11.15)
第27回山行記録バックナンバー(住塚山・国見山)(2002.12.15)
第28回山行記録バックナンバー(比叡山・飯室谷・横川根本中堂)(2003.01.30)
第29回山行記録バックナンバー(大見尾根和佐谷峠より天ケ岳行)(2003.02.15)
第30回山行記録バックナンバー(葛城山より竹内峠までの縦走)(2003.3.15)
第31回山行記録バックナンバー(獅子窟寺より月輪の滝までの古道を探索)(2003.3.30)
第32回山行記録バックナンバー(愛宕山系の芦見谷の遡行と滝谷の下降)(2003.4.30)
第33回山行記録バックナンバー(湖北の花で知られた赤坂山と三国山山行)(2003.05.15)
第34回山行記録バックナンバー(郷里長野市の市民の山である飯縄山)(2003.5.30)
第35回山行記録バックナンバー(愛宕山三角点と芦見谷)(2003.6.15)
第36回山行記録バックナンバー(梅雨の晴間に大山登山)(2003.6.30)
第37回山行記録バックナンバー(京都北山最深部の小野村割岳登山)(2003.07.30)
第38回山行記録バックナンバー(コウンド谷から小野村割岳登山)(2003.08.15)
第39回山行記録バックナンバー(懐かしの富士ノ塔山と旭山)(2003.08.30)
第40回山行記録バックナンバー(久し振りの北アは焼岳)(2003.09.30)
第41回山行記録バックナンバー(涸沢と北穂高岳)(2003.10.30)
第42回山行記録バックナンバー(岩菅山と裏岩菅山)(2003.12.15)
第43回山行記録バックナンバー(北信五岳の一つである黒姫山)(2003.12.30)
第44回山行記録バックナンバー(部屋から見える霊仙寺山)(2004.01.15)