今4月の上旬に芦見谷を遡行してその自然がたっぷりと残された谷の様子に好印象を持ちました。また愛宕山に登山をして愛宕神社(標高924m)に詣でても、愛宕山の三角点(標高890m)をふまないことが結構多いのです。今回は会社のOB二人と三人のパーティで清滝から大杉谷ルートで愛宕山三角点に登り(愛宕神社には失礼をしました)、芦見谷を下り首無地蔵を経て梨ノ木谷を下り梨ノ木林道を通って清滝まで歩きました。

思いがけずにクリンソウ(九輪草)の自生地を見つけ大いに感激しました。京都市内から僅か270円のバス運賃でアプローチ出来る清滝から3時間足らずの場所に、そのような自然が残されていて大満足でした。

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5月22日(木)晴 ただし春霞か展望なし

この日の行動は次の通りである。

京阪三条(清滝行バス)7:27〜8:20清滝8:22〜8:48大杉谷林道取り付き8:48〜9:12最初の水場9:18〜9:47第3ベンチ9:53〜10:29月輪寺道合流点10:30〜10:46裏参道出合10:46〜11:00愛宕山三角点11:17〜11:30芦見谷源頭水場12:20〜13:10竜の小屋13:13〜13:27首無地蔵13:33〜13:50梨ノ木谷作業所14:12〜14:29梨木大神碑14:29〜14:59月輪寺取り付き14:59〜15:42清滝(京阪三条駅行バス)16:08〜17:00頃京阪三条

清滝行きバスの初発は平日なので7:27で、土日祭の通常利用便6:54に比較すると約30分遅い出発となる。清滝まで運賃は270円で約50分のガイドレスの観光バスとしても極めてお得な交通機関である。清滝で下車した登山者は我々以外に数名であり平日の登山を実感する。

トイレを済ませて出発する。何時もは渡猿橋を渡るのだが上流の駐車場脇の橋を利用する。なるべきアップダウンの少ない道を歩きたいのである。橋を渡り清滝川沿いの車道を調子を作るべく歩き始める。ほどなく東海自然歩道(京都一周北山トレイル)を分け堂承川沿いの道になる。直ぐに右手がキャンプ場入口となりそれが目印で左手が大杉谷林道の取り付きとなる。

この林道には車・単車の乗り入れを禁ずるために鎖が張られているが、歩行者は問題なく横をすり抜けて登りだす。月輪寺取り付きへの林道よりも傾斜はきつくすこしロードがかかるが、25分程歩くと第1の水場に達する。この林道沿いには二ケ所の水場があるが、条件によってはもう二乃至三ケ所の水場が利用できそうである。途中にほけたショウジョウバカマが散見された。茎の長さが30cm程度にもなり葉を見てショウジョウバカマと知る。

最初の水場にはクリンソウが栽培されていて、時期はやや早いようであるが見事な花を見ることが出来た。一昨年の秋竜ケ岳に登山した際に髪の毛を袋に詰めて吊るしてあって不気味な雰囲気を感じた場所で、多分クリンソウを栽培しているので獣に荒らされないような対策をとっていたのだろうと思うに至った。現時点でも髪の毛の袋は吊るされていた。

この水場付近に右手の大杉谷に下る道があった。空也滝の上流にあるひぐらしの滝にアプローチ出来る道とのことだが、機会があったら下ってみたいものである。

当分はユリ道風のほとんど斜度のない道であるが、左側につけられた愛宕山表参道の尾根道への分岐を過ぎ大杉谷の頭を越す道に入ると傾斜もきつくなり登山モードとなる。第三ベンチで嵐山・広沢池・双ケ丘などを見渡しながら休憩をする。月輪寺道までに五つのベンチが置かれているがいずれも京都市が見下ろせる景色の良い場所にある。

最後にジグザグにつけられた道をあえぎながら登り月輪寺道との合流点に達する。ここまで登れば登りの苦労はほとんどなくなる。途中大岩のある辺りは京都市内の景観が楽しめる場所として紹介されているが、既に途中のベンチで見慣れた景色と大きな相違はない。月輪寺道のみを利用する登山者には値打ちのある好スポットでしょうがね。

もうたいした登りもなく裏参道のとの出合であり、そこを過ぎるとまもなく地蔵の辻である。ここからは直接首無地蔵に行けるが、本日は愛宕山三角点から芦見谷を下って首無地蔵に至ることになる。この辺りの裏参道は車も走れるほどの道幅もあるが、勿論路面状態はかなり悪い。ちょっとしたダウンアップがあって、右手に芦見谷への下り道がつけられている。三角点はこの道に入り直ぐに右折すると僅かな登りで到達出来る。手前に右折すれば三角点なる表示があるのでミスをするはずはない。

愛宕山三角点は左手の荒れた頂きにあり、南東方向が開けて比叡山を始めとして京都市内が見えるはずであるが、広沢池が識別出来る程度の展望で比叡山は辛うじてシルエットの様子である。何時もはパノラマ加工用の画像を撮るのであるが、今回はまったくギブアップです。ここの三角点は通常見られる石の柱でなく金属の凸面であり変わっているので、ご興味がある向きはフォトアルバムをご覧下さい。

三角点付近には日陰もなく昼食に適した場所も見つからないので、芦見谷に下って食事場所を探すこととした。谷に下りための丸太階段があり、そこを下りたら芦見谷の源頭でOkaoakaclubさんご推奨の湧き水が利用出来る。谷の左手の日当たりのよい斜面に陣取って昼食とする。枚方市から持参した水は無用なものとし、この湧き水でコーヒーを入れて飲むのはなんと言う贅沢でしょうか。水場にはコップと共に使い古したやかんが置かれていたが利用者はいるのでしょうね。

何時も以上の食事時間を楽しみリフレッシュして下山を開始した。それほど歩かない内にトップを行く先輩が流れの左岸に自生のクリンソウを発見した。やや薄暗い谷沿いに小ぶりながらほぼ満開に近い花をつけている。暗いのでマクロモードで撮影するのには不適当であるが、テレ端での撮影で環境も写しこんだ一枚がものに出来た。ここより下った所で更に二ヶ所の自生を確認した。登山開始に当たってクリンソウが見られるかも知れないと期待していたが、栽培されているクリンソウにとどまらずに自生のクリンソウに遭遇出来たのには感激もので、このような環境が愛宕山周辺に保存されていることを嬉しく思った。

4月にはこの谷を遡行して竜ケ岳のへの尾根に這い上がったが、緑も少なくいささか殺風景な景色であった。今や新緑の候とてまったく雰囲気は変わっていた。下るとてルートをミスすることなく竜ケ岳への取り付き付近で芦見谷川に下り立つことが出来た。

ここからは芦見谷川沿いで竜の小屋は僅かな距離である。例によって無人の小屋には鍵が懸かっていたが、冷たい水は何時ものようにたっぷりと流れている。更にはここでもクリンソウが栽培されていて今と盛りの開花状況である。明るい場所でのクリンソウは好被写体である。

ゆっくり休み水も飲んで元気を取り戻し首無地蔵を目指して歩行を再開する。一旦林道に出て僅か歩いて再び山道に入る。ここでもクリンソウが自生していた。雰囲気のよい芦見谷川の源流に沿って歩くと程なく首無地蔵に到着する。首無地蔵の南斜面はすっかり伐採されていてまったく殺風景な雰囲気になっていた。ここでも小休止する。高雄方面から軽装で愛宕山を目指すらしいアベックが歩いてきたが、林道を利用し車で上がって来たようだ。

伐採地を過ぎて梨ノ木谷に入ると一転して再び気持ちのよい山道に戻る。北山杉の中を下るのは気持ちのよいものだ。途中の休憩小屋(作業用)で一休みし更に下山を続ける。林道に合流すると多少は気を張る必要はあるが気楽な歩行になる。梨木大神の石碑を過ぎると谷は堂承川の上流となり川の趣を現し始める。川岸のムシカリ(オオカメノキ)を撮影したりのんびりとした下山を続けている内に梨ノ木林道のゲートが現れた。

ゲートの直ぐ下に月輪寺への取り付き道があり、ここまで戻れば後は30分程度の最後の頑張りである。朝取り付いた大杉谷林道の取り付きをやり過ごし、本日最後の水場で愛宕山系の美味しい水を飲み一路清滝に向かって歩き続ける。

帰路は旧道を歩こうとの提案により、渡猿橋を渡り斜度の大きい坂道を登りつめて清滝バス停に無事到着したのは15時40分過ぎであった。既に京都駅行きの京都バスが停車していたが、次の京阪三条駅行きのバスに乗るべくやり過ごし、芦見谷の水で二回目のコーヒータイムを楽しんだ。

本日のグロス歩行時間は7時間20分、ネット歩行時間は5時間29分であった。累積獲得高度は計測していないが、愛宕山三角点の標高と清滝の標高から単純に計算しても800m強と言ったところだろう。三角点からはダウンヒルオンリーであったから。自生と栽培のクリンソウがたっぷりと楽しめたゆったりした山行であった。(2003.05.30記)

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第06回山行記録バックナンバー(早春の奥比叡縦走)(2001.04.30)
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第08回山行記録バックナンバー(八淵ノ滝から武奈ケ岳)(2001.05.30)
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第11回山行記録バックナンバー(梨ノ木林道から竜ケ岳)(2001.10.15)
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第14回山行記録バックナンバー(大台ケ原散策)(2002.01.15)
第15回山行記録バックナンバー(晩秋の百里ケ岳)(2002.02.15)
第16回山行記録バックナンバー(比叡山の初歩き)(2002.02.28)
第17回山行記録バックナンバー(雪のダイヤモンドトレール)(2002.03.15)
第18回山行記録バックナンバー(雪の上高地・乗鞍高原)(2002.03.30)
第19回山行記録バックナンバー(大原の山々縦走)(2002.04.15)
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第30回山行記録バックナンバー(葛城山より竹内峠までの縦走)(2003.3.15)
第31回山行記録バックナンバー(獅子窟寺より月輪の滝までの古道を探索)(2003.3.30)
第32回山行記録バックナンバー(愛宕山系の芦見谷の遡行と滝谷の下降)(2003.4.30)
第33回山行記録バックナンバー(湖北の花で知られた赤坂山と三国山山行)(2003.05.15)
第34回山行記録バックナンバー(郷里長野市の市民の山である飯縄山)(2003.5.30)