「湖北の花で知られた赤坂山と三国山山行」

湖北の赤坂山と三国山は山野草の花が多い山として良く知られています。春はマルバマンサクの花に始まりカタクリ、トキワイカリソウ、トクワカソウ(イワウチワと思いますが地元ではこう呼んでいます)など次から次へときれいな花を咲かせます。京都西山の小塩山で大事に保護されたカタクリを見ましたが、より野性味のあるカタクリを見たくなり赤坂山と三国山を歩いてきました。

赤坂山はマイカーで登る山と理解していましたが、交通機関を利用しても家から三時間足らずで登山口に到着出来て大台ケ原に登るよりも短時間で登山が楽しめることが分かり、気になっていた山行を実施しました。今年のGWは小型連休と言われますが、そこは時間的に余裕のある高年者ゆえ4月27日の好天に久し振りに家内と一緒の山行となりました。

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4月27日(日)晴

この日の行動は次の通りである。

マキノ駅(マキノタウンバス左回り)8:25〜8:44高原民宿村バス停8:48〜9:03マキノスキー場赤坂山登山口〜9:03〜10:47赤坂山11:20〜12:23三国山12:36〜12:46三国山登山口12:46〜13:16黒河林道13:16〜13:23黒河林道登山口13:26〜14:49白谷バス停15:13(マキノタウンバス右回り)〜15:30マキノ駅

8:25発マキノ駅のバスに遅れてあたふたと乗り込んだグループがあったが8:31発と思い込んでいたものであった。リーダーはインターネットで調べたのに不審気であったが、最終的にはバス会社に確認を取るのが安全のようである。

高原民宿村バス停付近でトイレをすませ、ゲレンデ脇の車道を登り赤坂山への登り口(標高180m)に達する。この辺りはさらさと言うらしい。登山届ポストも用意されていたが、ズボラを決め込んで届けも出さない。恐らく冬季のスキーツアー用にでも用意されているのだろう。

いきなり階段の道ながら尾根までは20分ほどの急登になるが、直ぐに道の右側にチゴユリ・トキワイカリソウが咲いている。イカリソウは昨年のリトル比良山行で見ているが、ここのトキワイカリソウは群生の程度が見事でかつ花も大きい。しばらくはピンクの道端である。所々にベンチも用意され赤坂自然歩道の名に恥じない整備振りと見た。尾根筋は結構広く道は部分的に小さいながらもトレンチ状になっている。気分も軽く歩き続けやや登り坂を上が武奈の木平(標高486m)である。

武奈の木平には立派な休憩所が建てられている。西の方角が開けていて859mピークなどが望める。ここは写真を撮るだけでパスする。間もなく小さな谷に沿って歩く道になる。水場も二ヶ所あり、また堰堤を越えると小さいながら川原があり夏にはそれなりの花が見られると思う。この辺りからカタクリのつぼみが目につきだす。またオオイワカガミのピンクの群生が見られるようになる。オオバキスミレも派手な黄色で迫ってくる。なるほど花の赤坂山を実感しだす。

勾配が急になるとジグザグ道になり、上手い道の作りは若狭の国に抜ける粟柄越であったことを思わせる。石畳があるとかであったが、私が勝手に柳生街道の石畳を想像していたので、石畳があったかと聞かれても印象は薄い。空が開けてきたら笹原となり、赤坂峠(粟柄越)であった。三方に11kmの道標を見ると枚方の地からはるばるやって来たの思いがする。少し登ると大岩の中に石仏(不動明王と聞く)が鎮座されておられ歴史を感じさせられる。気象情報では晴となっていたので山望の期待もしていたのだが、この辺りからガスが西側から流れ込み、残念ながら見通しがほとんどなくなって来た。

赤坂峠からは緩い笹原を10分ほど登れば赤坂山(824m)山頂である。山頂は思ったより広いが西風が推測10m/sec.以上で吹き抜けガスも晴れないのでゆっくりまわり山々を展望するどころではない。伊吹山(35kmほど離れている)すら見えないのでガッカリ。笹を風除けにして山頂の東側で昼食とする。シートを広げると足元にオオバキスミレが咲いていて要注意である。尚頂上には新旧二つの三角点がありこれは珍しい。

食事を済ませた頃から若干ガスが薄くなり、東北方向に明王の禿の特異な山容が見えてきた。しかし依然として三国山の頂上は望むべくも無い。

赤坂山から階段を一旦下り明王の禿を目指し登り返す。かなりの急坂であり足元に注意である。三国山を登って来たマキノスキー場からのピストン登山者と黒河林道からの縦走者と階段を譲り合いながら下る。足元にはスミレサイシンが咲いている。ベテラン登山者の説明によればスミレサイシンの根はトロロにして食するのだと言う。確かに普通のスミレにはそぐわない太い茎をしている。赤坂山と三国山には各種のスミレが咲いている。資料に拠ればツボスミレ、コツボスミレ、オオツボスミレ、オオバキスミレ、スミレサイシン、マキノスミレが挙げられていた。今回はオオバキスミレとスミレサイシンを知った。

明王の禿は風化した花崗岩の岩山でザレ道がつけられていてアルペンムードがある。危険な個所には鎖が張られている。東方向の眺めも抜群のはずであるが、乗鞍岳(標高862m)までがやっとの状況で依然として伊吹山は見えない。白谷の集落が辛うじて見通せるが琵琶湖すら見えない。

写真休憩のみで次の目的地の三国山を目指す。ほとんど水平道に近い縦走路を花を追いかけてのんびりと歩く。赤坂山から三国山にかけては、トクワカソウとカタクリが見事であった。トクワカソウはイワウチワであるが、ここではトクワカソウと呼んでいる。ピンクの花の色が可憐である。赤坂山までのカタクリはつぼみであったが、赤坂山と三国山にかけてのカタクリはほぼ満開であった。4月13日に京都西山の小塩山で見たカタクリに比べると小ぶりであるが野性味が感じられる。

先行の登山者が足を止めて撮影をしていたので注意して見た所ミツバオウレンに花の形が似た白い山野草が見えた。後で調べたところバイカオウレンと言う花で私には初見であった。

そうこうする内に三国山登山口に到着した。ここからはピストンで山頂を極めることになる。15分程の登りで頂上に至るが、途中に水溜りがあったり直下に階段の急登があったりして結構厳しかった。尚登り口でマルバマンサクに出合った。マルバマンサクの花期は早いので、この時期では北に位置する三国山で見られただけであった。

三国山の頂上は三角点はあるものの狭くまた見通しはほとんど無い。僅かに赤坂山の山頂が見通せる。お茶を飲んで早々に下山した。

三国山登山口からほんの僅か歩くと水場があり20名前後の登山者が休憩していた。キャンプサイトにも出来ると言う小さな平も見られた。ここもパスして先を急ぐ。間もなく木道がかけられている小さな湿原が現れた。初夏にはキンコウカが咲くそうであるが今は単なる雑草園にしか見えない。

湿原を過ぎるとジグザグ道でどんどん下るようになる。途中でアザラシ岩と呼ばれる展望場所がある。振り返ると明王の禿、東側には乗鞍岳などがよく見えるが依然として伊吹山は顔を見せてくれない。この場所の直ぐ下には林道が入っているのが見えた。

元気百倍でどんどん下ると黒河林道に出る。何と嬉や白谷まで5.1kmとの道標表示である。ゆっくり下っても1時間半ほどと少し安堵する。少し歩くと林道を離れてまた山道を歩くが、ほどなく黒河林道の登山口に到着する。駐車場とトイレが完備していて登山届ポストも設けられている。赤坂山に登るには車でここまで乗り入れ、途中で三国山を登ってピストン登山するのが一番楽なようである。私達は今回マキノスキー場から赤坂山・三国山を経由して黒河林道に出て白谷バス停に向かったが、これは一番ロングコ−スである。マキノスキー場から三国山までピストン登山するとか赤坂山までのピストン登山に留めるとか楽しみ方は色々とあるようだ。

トイレ休憩を済ませ一路白谷バス停を目指して林道を下る。林道歩きを嫌う登山者も多いが、周りの緑を楽しみ場合によっては山菜採りも出来るので捨てたものではない。今回はタラノメ、ワラビ、イタドリを採集したが、コシアブラも摘めたのは大収穫であった。昨年鬼無里にミズバショウを見に行った際に、地元の人にコシアブラは山菜の王様と聞いていた。帰宅してテンプラにして食したが、タラノメ程のかおりは無いもののもっちりした食感があり美味であった。ただ下山してくる車には注意が必要である。途中の水場でコーヒー用の水を汲み更に下る。

ほぼ予定通りの15時前後に白谷バス停に到着出来た。高原民宿村の駐車場に車を置いてある登山者は更にバス一区間を歩くことになったが、交通機関利用のメリットで右回りのマキノタウンバスに好接続していたので、15:30にはマキノ駅に帰り着くことが出来た。尚マキノタウンバスの料金設定は面白く、白谷バス停までが360円であり高原民宿村までは310円であり、これは右回りでも左前回りでも変わらないのである。左回りに乗ったら360円が一区間乗ることにより310円に下がるのだ。循環経路になっているのでやむを得ないのではあるが、初めて利用する乗客は一瞬戸惑うだろう。

今回の山行で出合った山野草の花は見た順番にサイゴクミツバツツジ、トキワイカリソウ、チゴユリ、オオバキスミレ、タチツボスミレ、ショウジョウバカマ、キンキマメザクラ、キランソウ、ムシカリ、オオイワカガミ、カタクリ、タムシバ、イワナシ、ミヤマカタバミ、スミレサイシン、トクワカソウ、バイカオウレン、マルバマンサク、カンスゲなどであった。

本日のグロス歩行時間は6時間27分、ネット歩行時間は5時間24分、累積獲得高度は700m見当であった。(2003.04.25記)

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第03回山行記録バックナンバー(秋の白峰三山)(2000.12.30)
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第16回山行記録バックナンバー(比叡山の初歩き)(2002.02.28)
第17回山行記録バックナンバー(雪のダイヤモンドトレール)(2002.03.15)
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第19回山行記録バックナンバー(大原の山々縦走)(2002.04.15)
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第30回山行記録バックナンバー(葛城山より竹内峠までの縦走)(2003.3.15)
第31回山行記録バックナンバー(獅子窟寺より月輪の滝までの古道を探索)(2003.3.30)
第32回山行記録バックナンバー(愛宕山系の芦見谷の遡行と滝谷の下降)(2003.4.30)