「葛城山より竹内峠までの縦走」

ファッション衣料業界で言う「梅春」の時期になりました。流行に敏感な女性は春のファッションを追いかけて、すこしでも暖かい陽気になると新しい装いを競い合います。今年は高見山・三峰山・和佐又山の霧氷を楽しむ時期が短く、京都北山に入ればまだ冬の風情が楽しめるのですが、暖かいなりに積雪のほとんどない南の葛城山に登ることにしました。

葛城山から平石峠まで縦走する予定でしたが、時間的余裕が出来て竹内峠まで縦走してしまいました。かつて二上山から竹内峠を経て近つ飛鳥に遊んだことはありましたが、これでダイヤモンドトレールは二上山から葛城山(水越峠)までと金剛山から紀見峠までつながったわけです。

葛城山は積雪0cmで頂上は部分的に泥田状態でしたが、大峰山系・台高山系の遠望を楽しむことが出来ました。また縦走路も日陰は霜柱が立っていたり凍ったりしていましたが、暖かい陽射しにも恵まれのどかな歩きが出来ました。

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2月15日(土) 晴

この日の行動は次の通りである。

ロープウエイ葛城登山口9:.30〜9:39櫛羅の滝9:41〜10:01行者滝10:08〜10:58天神社11:03〜11:16葛城山頂12:05〜12:.42山口・忍海駅への分岐12:45〜12:57一本松12:57〜13:12持尾辻13:12〜13:22布施城跡分岐13:22〜13:44岩橋峠13:54〜14:37平石峠14:47〜15:32竹内峠15:37〜16:42磐城駅

9時過ぎに御所駅からロープウエイ葛城登山口行きのバスがあることを確認し、長尾駅を7:04に出発し新田辺、橿原神宮前、尺土を経由して御所駅に向かう。長尾駅から約1時間40分もかかり金剛葛城山系にアプローチするにも結構時間を要する。

9:09発のロープウエイ行きに乗るが、座席が16席の小型バスである。ただ今シーズンオフだからこんなバスでいいのだろうか。20名ほどの乗客があったがほとんどは山登りの支度の人達であった。10分程の乗車(270円のバス代は高い)で9:20頃に葛城登山口に到着する。身支度を整えトイレを済ませて9:30にとりあえず葛城山頂を目指して出発する。

ロープウエイを利用せずに歩く仲間は7〜8名いて、我々二人だけの登山になるのではないかの事前の杞憂は消滅する。好天が予想されていたので同じ思いの人達がいたのである。男性5名のパーテイの後に続いてマイペースで歩き出す。ほんの僅かの登りで櫛羅の滝に到着する。東を向いているはずであるが日がささずに薄暗い感じで水量も少なく印象に残るような滝ではない。しかし古の修験道との関係では由緒のある滝のようだ。

滝より若干戻って登山道に復帰し20分程歩くと行者滝である。ここも水量が少なく滝が途中で切れてしまった感じである。ここで小休止し菓子パンを食する。何しろ朝食が早いのでこんな時間でも空腹感を覚えるのである。シャリバテが恐ろしい私なのです。ここでスパッツを付けた登山者と言葉を交わすが、彼は山頂を往復するのみと言っていた。

行者滝を出発し登り続けるが、先行の男性5名のパーテイの姿が見え隠れする。しかし追いつくことは出来ない。古くからの登山道であるから無理のない道作りがなされていてあまり疲労感のない登りである。いやになるほど長い片斜面につけられた道を歩くと先の空が開けて天神社への分岐があった。

天神社で小休止し神社や祠などの写真を撮る。ロ−プウエイは登山道の左側に架けられていたはずなのに、葛城山上駅は天神社(登山道)の右側に見える。これからすると一度はロープウエイの索道の下を歩いていたはずなのだが、まったく気がついていなかった。下の登山道ばから見つめて歩いていたからだろう。

天神社から山頂までは葛城山上駅からの舗装道路を歩かされて多少味気ないが、文明の利器を利用する人達も多いのだろうから己の好みばかり主張する訳にもいかない。今年から上高地にはクリーンな電気自動車(バス)しか乗り入れが出来なくなると長野の義弟が言っていた。乗鞍スカイラインも一般乗用車が乗り入れ禁止になるとも聞いている。環境保護、オーバーユース対策として至極当然と思うが、異論がある人達も多いだろう。

予想以上に早く葛城山頂に到着する。頂上付近は野芝・笹が生えていない部分は泥田状態で移動もままならない。山頂展望盤の辺りから大和三山も見えるが、霞に妨げられて畝傍山、耳成山ははっきりと同定可能なるも、天香具山は辛うじての様子である。

場所を山頂の南側に移動したら東側から南東側にかけて台高山系と大峰山系が遠望出来た。特に南東側に見える大峰山系は山上ケ岳・大普賢岳・稲村ケ岳・行者還岳・バリゴヤノ頭・弥山・八剣山・明星ケ岳・仏生岳・孔雀岳などはっきりと同定可能であった。台高山系は薊岳や三津河落岳などが認識出来るが日出ケ岳は隠れているようだ。勿論南側には金剛山が堂々とした山容を示している。尚帰宅して大峰山系までの距離を調べたが30数kmはあるようである。今までダイヤモンドトレールの高谷山、葛城山などで見る機会があったが、これだけはっきりとした大峰山系を見たことはなかった。

山頂には後から到着したり、ロープウエイを利用した人達でぼつぼつとにぎわい始めた。延べ15〜20名の人達がいたと思われる。

素晴らしい山望に満足し、おにぎりやおかずにも満足した50分の昼食タイムの後に、いよいよとりあえず平石峠を目指して縦走を開始する。電波塔の下を過ぎるとやたらと階段の多い尾根道が待っていた。二上山方面から登って来た4〜5名の人達にもぼつぼつと出会う。

そろそろ一本松に近づいたかなと思った頃、水源かん養保安林の標識が立っている分岐点に移到着した。左側は広くよく踏まれた道、右側は狭くあまり踏まれていない道であるが、右側に生えている木の幹に黄色のテープが巻かれている。常識的には左側の道を選択すべきであるし、昭文社の地図を参照してもその方が妥当である。しかし黄色のテープが気になるのも事実である。パートナーは右側の道を主張し先を偵察しその道を進むことを勧める。念のため黄色のテープをよく見ると山口を経て忍海と黒マジックで記入がされているではありませんか。これにて一件落着。でもこの場所には標識が必要である。

これで自信を持って左側の道を選択し歩き続ける。直ぐに一本松に到着するがここには立派な標識があり、平石峠4.3km、葛城山頂2.5kmであることを知る。

この地点はパスし少し歩くと左手が開け富田林市が一望された。PL教の大平和塔が白い姿を現している。その後の持尾辻、布施城跡分岐にもきちんとした標識もありも迷うはずもない。

山頂より1時間40分ほどで岩橋峠に到着した。ここには小さな仏像が安置されベンチも完備している。ここまで山口・忍海分岐で小休止した以外歩き続けたので、前途の岩橋山への登りも考慮して休憩することにした。チョコレートとお茶でリフレッシュである。

さて岩橋山(標高658.8m 三角点あり)への登りで長い階段に取り付くが、これが何と約330段もあり登りきるのに10分程かかってしまった。地形図で調べたら標高差は80m以上あるようだ。途中で後発の長身壮年の登山者に階段を譲ったが「お元気ですね」とねぎらわれてしまった。岩橋山は展望はきかないが立派な山だと印象付けられた。

山頂をパスし下り道に入り振り返ると確かに立派な姿の山が見えたのでつい一枚写真を撮った。更にここでも後発の壮年の登山者に追い越されたが、彼もその山は確かに岩橋山であると教えてくれた。後発者に追い抜かれるケースが多いが我々二人は特に下りが下手なのである。これ以降は多少急な下りがあったが、岩橋峠から45分程歩いて平石峠に到着した。

平石峠は林道を横断する形で直進すれば竹内峠から二上山、右すれば竹内を経て磐城駅、左すれば平石である。当初の計画ではここで右折して竹内から磐城駅に出ることにしてあった。しかしロープウエイ登山口の出発が計画より早く、又登りで時間が稼げたので、平岩峠着が予定より約1時間早くなったのだ。そこでパートナーに相談して更に竹内峠まで縦走を続けることとした。

ここから竹内峠への道は近畿自然歩道とダイヤモンドトレールが重複しているコースであり、両方の標識が仲良く立てられている。くたびれた脚には若干きつい登りがあったが、全体に緩い道をやや日が落ちかけただけ気がせいてペースを上げて歩き続ける。途中で近畿自然歩道をトレースしているとおぼしきシニア男性二人と出会って言葉を交わす。葛城山から縦走して来たと話したらおほめにあずかったとはパートナーの言である。

舗装された林道に出て間違いなく本日のゴールが近いことを感ずる。竹内峠到着は15:32であったから、もう一頑張りしたら二上山に登り二上神社口に出られると私は強気に思ったが、パートナーの意見を尊重して竹内街道を経て磐城駅に向かうこととする。平石峠から竹内峠まで余分に歩いたことを評価すべきかも知れない。

古き竹内街道に入るには途中一部であるが国道166号線の側道を歩くことになりいささか気分を損ねたが、竹内の集落に至ると雰囲気のよい街道となりたちまち癒された気持ちとなった。かつて葛城古道から長尾街道を経て竹内街道に入り当麻寺までハイキングした思いが蘇った。

長尾神社脇左折すると磐城駅は目前であった。二上山には登れなかったが磐城駅のプラットフォームから写真を撮ることで締めくくった。

本日のグロス歩行時間は7時間12分で、ネット歩行時間は5時間41分であった。累計獲得高度はロープウエイ登山口から磐城駅までで890mであった。尚葛城山頂から竹内峠までの縦走距離は標識によると8.5kmとなる。(2003.02.20記)

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第11回山行記録バックナンバー(梨ノ木林道から竜ケ岳)(2001.10.15)
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