梅雨入り前に登山規制が緩和したので前掛山・黒斑山に登る計画を立て、折角長野に行くのであるから前掛山に近い根子岳と四阿山(長野ではまとめて菅平と呼びます)にも登ることにしました。6月7日に前掛山と黒斑山に登り、翌日8日に根子岳と四阿山に登り、山と花を堪能して来ました。

今回の山行記録は前回の前掛山と黒斑山に登った際のものに引き続き根子岳と四阿山に登った際のものになります。その後浅間山の登山規制が復活して現在では黒斑山にしか登れなくなってしまったことは残念なことです。

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[コース] 今回の登山コースは次の通りです。

しなの鉄道上田駅(路線バス)〜菅平高原バス停〜菅平牧場管理事務所〜根子岳〜十ケ原〜四阿山〜中四阿〜小四阿〜菅平牧場管理事務所〜しなの鉄道上田駅

6月8日(土) 晴
上田発菅平高原行きの路線バスは7:10発であったので、余裕をもって登山が開始出来そうであった。二年ぶりで降り立った上田駅前は再開発中で、完成したら面目一新の駅前になることを感じた。早朝のせいか登山客は我々の他に女性が2名乗り合わせていただけであった。真田一族の発祥の地真田町を過ぎ8:05に終点菅平高原に到着する。

この辺りは既に標高1330mほどでそよ風も心地よい。ぼつぼつ歩き出そうとしたところ、2名の女性が宿泊を予定していたペンションのご主人がピックアップに来ていて、我々も途中まで同乗したらとのお誘いを受けた。有り難くお受けして1450m付近のペンション取付道まで利用させて頂いた。歩行時間が20分は節約出来たようで、頑張れば16:10の上田行バスに間に合うかもしれないと思った。

菅平牧場管理事務所に至る林道を歩き出して間もなく入山料を徴収するゲートを通過する。午前7時前にここを通過すれば徴収係がいないので、支払わなくても通過出来ると聞いていたが、一人200円をきっちりと徴収される。何処から何処までか分からないが私有地を利用するので、入山料を支払うのだそうである。牧場管理事務所手前の駐車場を利用する車の排気ガスを吸いながら林道を歩くのは気分が良くないが、レンゲツツジが満開で心和むものがある。

8:40に牧場事務所に到着する。このころ一旦ペンションに立ち寄った2名の女性が車で送ってもらって到着した。トイレ休憩をして8:45に先ず根子岳に向かって出発する。四阿山に向かう登山者は、根子岳に向かう登山者よりも心持少ないようだ。牧場柵に沿って歩き出すが先ずミヤマアズマギクの紫の花が目につく。大ぶりで見事なものだ。ズミも白い花を咲かせている。牧場にたむろす放牧中の牛を眺めながらなだらかな登山道をゆっくりと登るとやがて林間の道に変わる。

林間の道もそれほどで苦にならずに進み、9:46に1992m地点の見晴らしがよい小広場で休憩を取る。ダボスのスキー場まで程度は見通せるが、かすみがかかって遠方は見通せない。多分晩秋から初冬にかけて眺望がきくようになれば、西の方角に北アルプスがきれいに見えるに違いない。ゆっくり休み9:50に出発する。

間もなく林間の道から岩礫の道に入り、頂上を見上げつつもくもくと歩みを続ける。頂上はなかなか近づいてくれないので立ち休みを取る。道端にミツバオウレンが群生していて目を楽しませてくれる。先行の登山者の姿が見えなくなった先が頂上であった。時に10:40で途中の10分の休憩時間を入れて1時間55分を要した。

頂上はかなり広くお社も建てられている。立派な禰固岳霊社の石碑が見られ、根子岳はかつて禰固岳とも呼ばれていたのを知る。たまたま話をした男性2名のパーテイはバラギ高原嬬恋スキー場からリフトを利用し浦倉山方面から四阿山経由で根子岳に登って来たそうで、群馬方面から四阿山登山をするには一番短時間で登れるルートであるとのことであった。思いもかけない登山ルート開発されていたのである。

ここでお昼をすませ11:03に次の目的地の四阿山を目指して出発である。根子岳から四阿山への縦走路は、地図で見た限りではルンルンで歩けるルートのように見えるが、根子岳から鞍部に降り立つ前に小岩場があり結構緊張させられる。この縦走路を歩くと根子岳も四阿山も火山の外輪山であることが実感出来る。菅平高原から見上げる根子岳と四阿山は長く裾を引くなだらかな様相を示すが、それは火山の外輪山の外側に特有な形状なのである。これから四阿山山頂まで外輪山の内側の壁を約300m登り返すことになるので、最後のひと登りと頑張らなければの思いで標高2039mの最低鞍部を過ぎる。この辺りは熊笹に覆われた風通しの良い十ケ原と呼ばれる平らな鞍部で、時間が許せばのんびりと休憩を楽しみたいところである。

いよいよ四阿山の主峰を目指した樹林帯の中の道に取り付く。直登ではないが結構な急斜をゆっくりと登るが、陽が当たらないのでそれほどきつくは感じない。しかし下山してくる20名以上の登山者に登り優先でお待ちいただいたのには参ってしまった。それでも激励の声を受け登り続ける。どうやら我々夫婦がスローペースで登っていくと、下山してくる登山者は激励の声を掛けたくなるらしい。やんぬるかな。

ジグザグの登りから大きく左に曲がって少し登ると空が見え出し四阿山主峰と中四阿との分岐に到着する。ここまで登れば主峰までは僅かの時間で到達出来ほっと一息を入れる。休息していたご夫婦から縦走路にある小岩場の危険度について質問を受ける。四阿山からは登りになるのでそれほどの危険度は感じないが、火口壁側は高度感があるのでこの点を考慮する必要はあるでしょうと返事をした。保護の為の木製階段を登り詰め鳥居峠からの道を合わせるともうそこは四阿山の頂上(標高2354m)である。頂上手前でミヤマキンバイの群生を見る。

頂上到着は12:42で、根子岳頂上より休憩時間を入れて1時間39分の歩行であった。この頂上にも立派なお社が祭られていて、根子岳とともに四阿山も古くから信仰の対象の山であることを再認識した。山頂には長野県と群馬県との県境が通っているので、頂上の標識なども両県のものが混在していて面白い。浦倉山方面へのルート表示も見られる。ゆっくりとグレープフルーツなどを賞味するが、気が付いたら座っている周りにはヒメイチゲが沢山咲いている。早速デジカメを持ち出したが、小さな花なのでちょっと風が吹くとマクロモードのピントが合わず、以前に飯縄山で撮った画像以上の出来は得られなかった。

出発時に車に便乗させてもらったのと快調に歩けたので、菅平高原バス停を予定していたバスより一便早い16:10発に乗れそうである。その積もりで名残を惜しみつつ13:21に下山を開始する。残り時間は2時間50分ほどあるので、先ず問題なく一便早いバスに乗れるはずであった。

直ぐに四阿山主峰と中四阿の分岐に到着しそのまま下山を続ける。少し下山をした地点の道端の小岩に単独行らしいご婦人が休憩を取っている。相当疲労困憊している様子に見受けられ、13:40過ぎにこれから頂上に至り下山するとなると大変だとの思いがよぎるが、先を急ぐことが優先してしまう。京都の北山などでも経験することだが、下山途中で遅く登ってくる人に会い、これから頂上に至って時間内に無事下山できるのか気になることがままあるが、これと同じ思いである。どんどん下り中四阿も過ぎ、四阿高原別荘地への分岐もなんなくやり過ごした。インターネットで登山情報を集めていた際に、ここに標識がなく間違えて四阿高原別荘地に下りそうになったとの情報があったが、今回は立派な標識が置かれていて問題はなかった。小四阿の手前で振り返って根子岳と四阿山のパノラマ用の写真を撮る。多分良い出来が期待できそうな構図であった。

小四阿を下った草原にはハクサンチドリ、ツマトリソウ、フデリンドウが散見され、ついデジカメ休憩が多くなってしまう。それと昭文社の山と高原地図の志賀高原・草津2002年度版の四阿山から菅平牧場管理事務所までの下山時間の合計1時間30分は若干早すぎ、朝日新聞の日本百名山の草津白根山・浅間山・四阿山で見積もられた合計2時間25分の方が実際的であったのだ。残り時間を気にしながら雰囲気の良い牧場柵沿いの道をペースアップして牧場管理事務所に帰着したのが15:30であった。

さてここから菅平高原バス停まで40分以内で下らなければならないのである。飛ぶようにして下り、朝入山料を支払ったゲートもパスして登山者専用道に入ってほっとする。途中で道を尋ねた別荘の住人らしき人から、後10分程度でバス停に着けるだろうと聞いたからである。結果的にはバス停に15:58に帰着できて、トイレで身支度まで出来る余裕であった。牧場管理事務所から何と28分で戻れた。バス停に先着していたご夫婦から30分を切れたのは健脚であるとお褒め頂いたが、原因は昭文社地図の時間情報を信じてのんびりしすぎたご粗末であったのだ。

しなの鉄道上田駅まで2組の夫婦のみで貸切バスを利用したごとくの帰路となった。今回の山行での反省材料は、登山地図の歩行時間は複数の情報を参考にするべきであると言うことである。更に我々の実績歩行時間に近い登山地図の歩行時間を選んでおくべきである。京都の北山に関しては昭文社の山と高原地図の京都北山1の歩行時間は遅く、京都バスのハイキングマップの歩行時間は我々の実績に丁度マッチする。

今回のグロス歩行時間は7時間38分、ネット歩行時間は5時間51分で、累積獲得高度は1533mとなっていた。(2002.07.06記)

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第01回山行記録バックナンバー(何故山好きに)(2000.09.14)
第02回山行記録バックナンバー(念願の劔岳に登る)(2000.10.15)
第03回山行記録バックナンバー(秋の白峰三山)(2000.12.30)
第04回山行記録バックナンバー(交野山 - 石仏の道)(2001.03.15)
第05回山行記録バックナンバー(懐かしの摩耶山)(2001.04.15)
第06回山行記録バックナンバー(早春の奥比叡縦走)(2001.04.30)
第07回山行記録バックナンバー(めずらしく九州の山 - 由布岳)(2001.05.15)
第08回山行記録バックナンバー(八淵ノ滝から武奈ケ岳)(2001.05.30)
第09回山行記録バックナンバー(大普賢岳より七曜岳まで) (2001.06.15)
第10回山行記録バックナンバー(権現山より蓬莱山まで)(2001.07.15)
第11回山行記録バックナンバー(梨ノ木林道から竜ケ岳)(2001.10.15)
第12回山行記録バックナンバー(秋の鳳凰三山)(2001.10.30)
第13回山行記録バックナンバー(秋の天城縦走)(2001.12.30)
第14回山行記録バックナンバー(大台ケ原散策)(2002.01.15)
第15回山行記録バックナンバー(晩秋の百里ケ岳)(2002.02.15)
第16回山行記録バックナンバー(比叡山の初歩き)(2002.02.28)
第17回山行記録バックナンバー(雪のダイヤモンドトレール)(2002.03.15)
第18回山行記録バックナンバー(雪の上高地・乗鞍高原)(2002.03.30)
第19回山行記録バックナンバー(大原の山々縦走)(2002.04.15)
第20回山行記録バックナンバー(リトル比良)(2002.05.15)
第21回山行記録バックナンバー(山田牧場・志賀高原・鬼無里村)(2002.06.15)
第22回山行記録バックナンバー(浅間山系の前掛山・黒斑山)(2002.07.15)