今年の春の訪れは例年になく早く、近畿地方の桜の満開日はおおよそ一週間以上は早くなっていました。このような陽気に誘われて京都大原の里の西側に連なる焼杉山・翠黛山・金毘羅山・瓢箪崩山をのんびりと縦走しようと思い立ちました。

帰りに円山公園の薄暮の枝垂桜を見物し、夕飯を食べてくればお花見気分も味わえるだろうの欲張った計画でした。薄曇ながらそれぞれの山頂からの山望も楽しめましたが、瓢箪崩山の手前で一時雷雨に合い傘をさした山行となってしまいました。でも予定通りに下山出来お花見も楽しめ結構な一日となりました。

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〔コース〕 今後は参考の為に記録の前に歩いたコースを記すことにしました。

京阪出町柳駅〜バス停小出石〜岩尾谷林道入口〜林道終点〜焼杉山〜天ケ岳分岐〜翠黛山〜金毘羅山〜金毘羅山三角点〜江文峠〜瓢箪崩山〜叡山電鉄八幡前駅 歩行距離 16km

3月31日(日) 薄曇
何時ものように出町柳駅7:45発の朽木村行きバスに乗るのであるが、途中の小出石で下車となるので座れなくとも我慢は出来るとばかり、ゆっくり家を出て7:25頃出町柳駅に到着する。20分ほどの待ち時間があったが、高野川にかかる河合橋の上から、本日登る焼杉山やら瓢箪崩山を遠景にして川端の満開の桜を取り込んだ写真を数枚撮った。多分きれいなパノラマに加工出来るだろう。

座席はほぼ満員の状態でバスは定刻に発車し、高野川河畔の桜に沿って北上をする。宝ケ池のまわりの山々のミツバツツジのピンク色が目立っている。比叡山登山口、大原を過ぎ8:21に小出石に到着である。

暖かくなりそうなので上着を脱いでベスト姿になり、8:25に先ず岩尾谷林道終点をめざして出発である。旧道から百井に至る車道に入り、左側にある岩尾谷林道への道を見落とさないように高谷川沿い歩を進める。8:42に林道に下り杉の木立の静かな雰囲気を楽しみつつ進む。スミレ、ミヤマカタバミ、ショウジョウバカマなども目につきだした。

9:12に林道終点に到着した。トイレ休憩をしお茶などを飲む。9:18に出発するが、ここからは一旦岩尾谷を離れて左の私有地(通り抜け無用の表示はない)に入り込む。間もなく左手に焼杉山方向を指示する道標が見えるが、これに従って杉の枯れ葉が重なって一見山道とも思えないルートを取る。直進すると岩尾谷に沿ったルートらしいが、昭文社の地図によるとこのルートは焼杉山の頂上には直接到達していない。送電線の鉄塔の下までは結構な急登であり、低い山でも登りは苦しいの持論を実感する。鉄塔付近は北側の無名峰を含めてかなりな眺めであり、少し東に寄れば琵琶湖がきれいに見えるとは、途中で出合った中年のご夫婦からの情報であった。タムシバがあちらこちらと白色の色取りを添えている。

鉄塔を過ぎてから少しの時間は尾根筋のゆるい登りですんだが、焼杉山のピークが見え出した頃から又急登が始まる。10:07に古知谷からの登山道に合流する。この合流点の少し手前にイワカガミの群生地があったが、未だ時期が早いと見えてつぼみの段階であった。もう一度アップダウンを繰り返し、10:20に焼杉山(標高717.6m)の頂上に到着した。

焼杉山の頂上は三角点はあったがそれほど広いものでなく、山望も木立に遮られてそれほどでもなかったが、北東に蓬莱山、北に皆子山・ナッチョ(天ケ森)、北西に滝谷山が望めた。これでも本日の山行では最高の展望であったようだ。おにぎりを一つ食して、カロリー補給とする。先を急ぐので10:38に次ぎの翠黛山をめざして出発する。

あまり急な下りではないが、30分程歩いて11:07に天ケ岳分岐に到着する。ここは以前に雪の天ケ岳に登り寂光院に下る際に通っているが、家内の記憶にも残っていたようだ。5分休憩を取り11:12に出発する。直ぐに僅かな登りがあるがやがて気持ちの良い尾根の漫歩となる。ここで初めて他の登山者に出合った。翠黛山から焼杉山に行こうとする中年のご夫婦であったが、このルートはあまり他の登山者に会わない点が良いのだと力説していた。

11:40に翠黛山(標高577m)に到着する。ここは平家物語にも登場し歴史も感じさせる由緒ある山である。頂上は広々としていて気持ちが良く、展望も今過ぎてきた焼杉山と天ケ岳が木の間隠れではあるが見通せる。ここで昼食とし食後のコーヒーも楽しむ。この結構広い頂上を我々二人だけの占有で誠に贅沢な思いがする。十分に休み12:25に次ぎの金毘羅山に向かう。

翠黛山を下り始めて二回目の他の登山者に出合った。金毘羅山よりの二人連れであったが、結構カジュアルな雰囲気で登って来た。その後金毘羅山までの道、金毘羅山頂上、金毘羅山から江文峠の間では、10パーテイ以上の登山者・ハイカーに合ったが、戸寺から金毘羅山経由翠黛山までが人気のルートなのだろう。

岩場とも称される露出した岩の多い道を登り、金毘羅山の東峰の金毘羅大権現、展望台を経て三角点のある西峰(572.8m)に13:00に到着した。ここからの展望は木立に遮られ殆どないが、展望台からは東の水井山・横高山南の比叡山とその手前の瓢箪崩山が見事なまでに見渡せ素晴らしいものであった。いずれパノラマ画像としてご覧頂くことになるだろう。

13:08に江文峠に向けて下山を開始する。琴平新宮社の境内付近では盛りを過ぎてはいたがツバキの真紅が目に留まった。江文峠への道は古道らしい雰囲気のある良い道でスミレが可憐な花を見せていた。13:45に江文峠に着く。静原から大原への車道が交わっていて頻繁に自動車が行き交う風景は、この時の我々の気分にはミスマッチと言うものだろう。

トイレ休憩を取り13:55に最後の目的地たる瓢箪崩山をめざして出発する。以前にこのルートを鞍馬から静原経由で歩いてことがあったが、その時には瓢箪崩山の尾根への取り付きが発見出来ずに往生した。今回は道標が二つもあり木にテープが巻きつけられていてミスのしようもない。

最後の登りと頑張っている最中、おりしも一時的ながら雷雨が襲来して傘を開いての歩行となってしまった。気象情報からレインギァは不用と判断していたが、北山のことだからと折り畳み傘を持参したのが幸したものだ。山で雷を聞くのは不気味なもので、今回は雷が西の方角から頭上を越し東の方角に移動する状況が分るのだから尚更である。15:03寒谷峠に着く頃には雷雨も走り去り再び薄日も差しだした。30分程の雷雨騒ぎであったのだ。

寒谷峠で小休止し15:08に瓢箪崩山の頂上に向かう。峠の直ぐ上に岩場があるのだが、もっと長い岩場だったとの家内の記憶は山の経験を積む前のもので、それだけ前回は危険の印象が強かったのだろう。15:20に瓢箪崩山(標高532.4m)にたどりつく。頂上には三角点があり広く明るいが残念ながら見通しは良くない。最後の休憩とてアンパンを食べてリフレッシュする。

15:35に岩倉方面に下山を開始する。しばらくするとミツバツツジがきれいに咲いている場所に出合う。残念ながら日当りが良くないのであまりその色合いを写し撮ることは出来ない。デジカメはE990クラスのカメラでもレンズが明るくないのは一寸問題で、特に長焦点の場合にその不満は大きいものがある。16:29に昭文社の地図上では養魚場と記されている一見灌漑用の池に到着する。これから街に入るので最後のトイレ休憩とする。

16:31に岩倉に向けて舗装道を歩き出すが、一般に山では道が複雑でなく北山では道標も完備しているので、山を歩いていてそれほどルートから外れることもないが、街に入ると結構ルートを外すことが多い。前回の瓢箪崩山からの帰路でもいい加減に歩いていたら叡山電鉄の岩倉駅でなく八幡前駅に着いてしまったが、今回も又八幡前駅にたどり着いてしまった。時に16:57で本日の歩行時間はグロスで8時間32分、ネットで6時間30分であった。

京都バスのハイキングマップによればバス停小出石から焼杉山・翠黛山・金毘羅山・江文神社を経て戸寺まで、歩行距離11.0km歩行時間は4時55分となっている。このコースに瓢箪崩山を加えた今回のルートは大原連峰縦走?とでも名付けたいものである。ともかく帰路に京阪四条駅で下車し円山公園の枝垂桜の見物も出来た陽春の山行であり、山野草、木の花も楽しめた一日であった。(2002.04.11記)

第01回山行記録バックナンバー(何故山好きに)(2000.09.14)
第02回山行記録バックナンバー(念願の劔岳に登る)(2000.10.15)
第03回山行記録バックナンバー(秋の白峰三山)(2000.12.30)
第04回山行記録バックナンバー(交野山 - 石仏の道)(2001.03.15)
第05回山行記録バックナンバー(懐かしの摩耶山)(2001.04.15)
第06回山行記録バックナンバー(早春の奥比叡縦走)(2001.04.30)
第07回山行記録バックナンバー(めずらしく九州の山 - 由布岳)(2001.05.15)
第08回山行記録バックナンバー(八淵ノ滝から武奈ケ岳)(2001.05.30)
第09回山行記録バックナンバー(大普賢岳より七曜岳まで) (2001.06.15)
第10回山行記録バックナンバー(権現山より蓬莱山まで)(2001.07.15)
第11回山行記録バックナンバー(梨ノ木林道から竜ケ岳)(2001.10.15)
第12回山行記録バックナンバー(秋の鳳凰三山)(2001.10.30)
第13回山行記録バックナンバー(秋の天城縦走)(2001.12.30)
第14回山行記録バックナンバー(大台ケ原散策)(2002.01.15)
第15回山行記録バックナンバー(晩秋の百里ケ岳)(2002.02.15)
第16回山行記録バックナンバー(比叡山の初歩き)(2002.02.28)
第17回山行記録バックナンバー(雪のダイヤモンドトレール)(2002.03.15)
第18回山行記録バックナンバー(雪の上高地・乗鞍高原)(2002.03.30)