「旧東海道箱根湯本から元箱根を歩く」

5月20日に箱根湯本のホテルおかだで、同級会が開かれました。湯河原や熱海で同級会が開かれた際に箱根外輪山の金時山や明神ケ岳に登っています。今回はその延長として明星ケ岳と塔ノ峰を登ることにしました。当日長野駅を始発の長野新幹線あさまに乗ると10時前に箱根湯本に到着できます。チェックイン時間が午後3時になっているので、5時間ほど自由時間が取れます。そこで旧東海道東坂の箱根湯本から元箱箱根まで歩くことにしました。

湯本から東坂の峠の標高差が750mほど距離は11km程度とのことで、ちょっとした登山ムードも味わえました。生憎小雨が降っていたので石畳は滑りがちで歩きにくいものでした。予定通りに午後2時25分頃元箱根港に到着でき、県道経由の箱根奥湯本行きのバスに乗りチェックイン時間に間に合って戻ることができました。

翌日は湯本からバスで宮城野橋まで行き、明星ケ岳から塔ノ峰を経て塔ノ沢まで新緑の縦走を楽しみました。今年の同級会がらみで貴重な箱根での山行ができたのは有難いことでした。

今回の山行記録は前半の旧東海道東坂の登山記録です。

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今回歩いたルートの地図については、国土地理院の地図閲覧サービス ウオッちずが参考になりますので、ここからアクセスして下さい。 

2013年5月20日 (月) 小雨

この日の行動時間は次ぎの通りである。

箱根湯本駅(9:55)〜(10:28)猿沢橋(最初の石畳)(10:28)〜(10:42)奥湯本バス停(10:50)〜(11:15)鎖雲寺(11:15)〜(11:30)須雲川自然探勝歩道木橋(11:30)〜(12:00)畑宿入口(12:00)〜(12:35)橿木坂(12:35)〜(12:44)雲助の説明板(12:51)〜(13:27)甘酒茶屋(13:37)〜(14:08)二子山展望ポイント(14:08)〜(14:26)元箱根港(14:35)バス利用〜(15:00)奥湯本バス停

気象予報通りに箱根湯本駅では小雨が降っていた。ウインドブレーカーを着用しスパッツを付けザックカバーもして傘を開いて歩き出す。正規の旧東海道は駅前のもみじ橋、下流の湯本大橋の更に下流の三枚橋で早川を渡るが、少しずるをして湯本大橋を渡り右折して早雲公園を経由して旧東海道(一部県道732号)に合流する。温泉街のなか正眼寺を過ぎると最初の石畳へと分岐する。猿沢橋を渡り少し歩くと奥湯本のバス停になる。暑さを感じたのでベストを脱ぎ給水をして本格的な登山の準備をする。

ここから鎖雲寺先の須雲川自然探勝歩道までは県道をひたすら登るだけである。観音坂とか葛原坂の名前が残っているように時々傾斜のある車道が続く。いささかいやな気分がしてきた頃左手に瀟洒なトイレが見えその先の須雲川自然探勝歩道の取り付きがあった。女転がし坂の石碑が立っていたが今はその坂の面影はない。須雲川自然探勝歩道はこの先500m程で須雲川を渡るが、増水の折には県道へ迂回するようにとの表示がある。前日からの降雨も小雨模様なので橋が渡れないような状況ではないと判断し迂回はしないことにした。須雲川沿いに設けられた歩道は緑の多い快適なものであるが、時々左手の山側からの落石注意の表示があり気が抜けない。

東電の畑宿発電所の前にゴーロ石を利用した三枚の木橋がかけられていたが雰囲気的には北アルプスの仮設橋のようなものである。橋の踏み板が傾いていて雨で濡れて滑りそうなので慎重に渡る。県道732号に合流しそのまま県道を歩き続けたが実は割石坂が県道と並走したいたのに気がつかなかった。途中で旧東海道に合流したが僅かな歩きで、大沢坂に向かう旧東海道に分岐した。この取り付きは現在の旧東海道では最大の急傾斜で雨にぬれた石畳を下るのには往生した。

しかし畑宿にいたるこの旧東海道は最も昔の雰囲気を残していると感じた。石畳の解説などもしてあった。畑宿の入口で丁度正午になったが、小雨の中で食事をする適当は場所がないのでそのまま登り続ける。畑宿の街が続くが本陣があり、寄木細工のお店もあり、ここはバスで来る観光客が多いようだ。

守源寺の左手に日本橋より23里の表示がありその先に復元された畑宿の一里塚があった。長野市の郷土史家に一里塚は行き倒れた旅人の埋葬場所でもあったと聞いたが真偽の程は知らない。この先で旧東海道は有料の箱根新道を越しているが宙づり石畳として知られている。ここを過ぎていよいよ旧街道七曲りに入る。県道と並走したりショートカットしたり高度を稼いでいく。ここで橿木坂が現れる。現在はすべて階段になっているがステップが高くおおよそ200段は思いのほか厳しいものがあり、昔旅人がその苦しさのあまりどんぐりほどの涙を流したとの石碑の短歌を実感する。おそらくここまでの登りの疲れが苦しさを倍増させたと思われる。

橿木坂の終わりで直進をすると県道にある見晴茶屋に至るとあったが、この天気で見晴らしもないものだと左折をする。雲助の説明板のある場所にベンチがあり、木立の影で雨のあたりも少ないので昼食を取ることにした。通常の情報から雲助は悪者の印象を持つが、本来は小田原辺りのお店で働いていた人達で、力が強く荷造りが上手(ここで造られた荷物は京都まで崩れずに運べるとのこと)で歌が上手いことが必要条件であったそうである。

食事と給水をして元気を取り戻し登り続ける。猿滑坂なる恐ろしげな坂も階段になっていて歩きやすくなっていた。猿滑坂を越すとほぼ県道と並走する歩きやすい道になる。甘酒茶屋の手前に笈の平なる平地があり、ここで浄土真宗の開祖の親鸞聖人が帰京の折に関東地方での布教を期待して高弟の性信坊らと別れをしたとの言い伝えがあるとの石碑が立てられていた。我々のような門徒には誠に有難い遺跡といえるものだ。ここまでくれば東坂も終わりになるので今後のことを考えて最後の決断をしたものだろう。性信坊は高弟二十四輩のトップの位置になった弟子で、東京都の報恩寺の開祖になって東国教化の役目を果たしている。

甘酒茶屋には小雨模様にもかかわらずお客さんが大勢屯していた。県道からのマイカー利用者やバス利用者も多いのだ。名物の甘酒をいただく。麹だけの甘さとは思われない味わいであった。

店員さんと言葉を交わしたが元箱根まで40分程度と聞いてもうゴールインした感じになった。於玉坂を越すと県道を横切って最後の登りになる。右手に二子山の展望があるポイントを過ぎる。ここも展望が期待できないのでパスする。

峠の最高点は何時通過したか分らないままに下り坂に入る。高度計は790m程度を指していた。箱根湯本では50m程度であったので高度差は750m程度である。距離が元箱根まで11km程度だとすると18.5ポイントで歩行時間は4時間30分程度になる。

下りは権現坂といわれるが石畳が乱雑で歩きにくいものである。端の石畳のない部分を歩いてしまう。元気な観光客が甘酒茶屋まで登っている。帰りはバス利用になるのだろう。足の強い観光客は元箱根から畑宿まで歩き帰路はバスを利用するようだ。

標示板の通りに木橋の横断歩道を渡り興福院の前を過ぎ国道1号線に合流した地点が元箱根のバス停であった。赤鳥居をくぐり元箱根港に到着したのが、午後2時25分程度であった。芦ノ湖の写真を撮り直ぐ発車する県道経由の箱根湯本行のバスで奥湯本入口まで戻った。登りが4時間強かかったが下りはバスで25分の短時間で戻ることができた。文明の産物に感謝である。

同窓会の会場のチェックイン時間には間に合った旧東海道東坂の歩きであった。

本日のネット歩行時間は4時間06分、グロス歩行時間は4時間31分であった。休憩時間が少なかったが調子がよかったのだろうか。(2013.05.27記)

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第03回山行記録バックナンバー(秋の白峰三山)(2000.12.30)
第04回山行記録バックナンバー(交野山 - 石仏の道)(2001.03.15)
第05回山行記録バックナンバー(懐かしの摩耶山)(2001.04.15)
第06回山行記録バックナンバー(早春の奥比叡縦走)(2001.04.30)
第07回山行記録バックナンバー(めずらしく九州の山 - 由布岳)(2001.05.15)
第08回山行記録バックナンバー(八淵ノ滝から武奈ケ岳)(2001.05.30)
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第11回山行記録バックナンバー(梨ノ木林道から竜ケ岳)(2001.10.15)
第12回山行記録バックナンバー(秋の鳳凰三山)(2001.10.30)
第13回山行記録バックナンバー(秋の天城縦走)(2001.12.30)
第14回山行記録バックナンバー(大台ケ原散策)(2002.01.15)
第15回山行記録バックナンバー(晩秋の百里ケ岳)(2002.02.15)
第16回山行記録バックナンバー(比叡山の初歩き)(2002.02.28)
第17回山行記録バックナンバー(雪のダイヤモンドトレール)(2002.03.15)
第18回山行記録バックナンバー(雪の上高地・乗鞍高原)(2002.03.30)
第19回山行記録バックナンバー(大原の山々縦走)(2002.04.15)
第20回山行記録バックナンバー(リトル比良)(2002.05.15)
第21回山行記録バックナンバー(山田牧場・志賀高原・鬼無里村)(2002.06.15)
第22回山行記録バックナンバー(浅間山系の前掛山・黒斑山)(2002.07.15)
第23回山行記録バックナンバー(根子岳・四阿山)(2002.8.15)
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第28回山行記録バックナンバー(比叡山・飯室谷・横川根本中堂)(2003.01.30)
第29回山行記録バックナンバー(大見尾根和佐谷峠より天ケ岳行)(2003.02.15)
第30回山行記録バックナンバー(葛城山より竹内峠までの縦走)(2003.3.15)
第31回山行記録バックナンバー(獅子窟寺より月輪の滝までの古道を探索)(2003.3.30)
第32回山行記録バックナンバー(愛宕山系の芦見谷の遡行と滝谷の下降)(2003.4.30)
第33回山行記録バックナンバー(湖北の花で知られた赤坂山と三国山山行)(2003.05.15)
第34回山行記録バックナンバー(郷里長野市の市民の山である飯縄山)(2003.5.30)
第35回山行記録バックナンバー(愛宕山三角点と芦見谷)(2003.6.15)
第36回山行記録バックナンバー(梅雨の晴間に大山登山)(2003.6.30)
第37回山行記録バックナンバー(京都北山最深部の小野村割岳登山)(2003.07.30)
第38回山行記録バックナンバー(コウンド谷から小野村割岳登山)(2003.08.15)
第39回山行記録バックナンバー(懐かしの富士ノ塔山と旭山)(2003.08.30)
第40回山行記録バックナンバー(久し振りの北アは焼岳)(2003.09.30)
第41回山行記録バックナンバー(涸沢と北穂高岳)(2003.10.30)
第42回山行記録バックナンバー(岩菅山と裏岩菅山)(2003.12.15)
第43回山行記録バックナンバー(北信五岳の一つである黒姫山)(2003.12.30)
第44回山行記録バックナンバー(部屋から見える霊仙寺山)(2004.01.15)
第45回山行記録バックナンバー(初冬の御在所岳)(2004.01.30)
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第47回山行記録バックナンバー(飯縄山にスノーシュー登山」)(2004.03.15)
第48回山行記録バックナンバー(根子岳にスノーシュー登山)(2004.03.30)
第49回山行記録バックナンバー(戸隠古道を越水ケ原まで歩く)(2004.05.30)
第50回山行記録バックナンバー(ブナ巨木で知られた鍋倉山を歩く)(2004.06.30)
第51回山行記録バックナンバー(信州百名山の一つである虫倉山を歩く)(2004.07.15)
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第55回山行記録バックナンバー(北信五岳の一つの妙高山)(2004.10.30)
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第64回山行記録バックナンバー(涸沢カールの紅葉見物)(2005.11.15)
第65回山行記録バックナンバー(米子の滝から根子岳へ)(2005.11.30)
第66回山行記録バックナンバー(秋晴れの高社山)(2006.12.30)
第67回山行記録バックナンバー(晩秋の一夜山)(2006.01.15)
第68回山行記録バックナンバー(久しぶりの登山は若穂太郎山)(2006.11.15)
第69回山行記録バックナンバー(長野市東部にそびえる妙徳山)(2006.11.30)
第70回山行記録バックナンバー(冬の上高地でスノーシューイング)(2007.02.15)
第71回山行記録バックナンバー(今年の初登山は明覚山)(2007.05.15)
第72回山行記録バックナンバー(井上山へのハイキング登山)(2007.05.30)
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第74回山行記録バックナンバー(梅雨の晴れ間に尼厳山と奇妙山)(2007.07.30)
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第80回山行記録バックナンバー(花の白山)(2008.08.30)
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第82回山行記録バックナンバー(梅雨の晴れ間の八甲田)(2009.07.15)
第83回山行記録バックナンバー(ミチノクコザクラの岩木山)(2009.07.30)
第84回山行記録バックナンバー(甲武信岳より金峰山へ)(2009.09.15)
第85回山行記録バックナンバー(箱根外輪山の明神ケ岳)(2010.05.30)
第86回山行記録バックナンバー(ミヤマキリシマの九重山系)(2010.06.15)
第87回山行記録バックナンバー(南部富士と呼ばれる岩手山)(2010.7.30)
第88回山行記録バックナンバー(ウスユキソウの早池峰)(2010.08.15)
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第91回山行記録バックナンバー(再挑戦した苗場山)(2011.07.30)
第92回山行記録バックナンバー(大日三山縦走)(2011.08.30)
第93回山行記録バックナンバー(紅葉の磐梯山)(2011.10.15)
第94回山行記録バックナンバー(戸隠高原のスノーシューハイク)(2012.01.30)
第95回山行記録バックナンバー(鬼女紅葉の砂鉢山)(2012.06.15)
第96回山行記録バックナンバー(梅雨の晴れ間の茶臼岳・栗駒山・秋田駒ケ岳)(2012.07.15)
第97回山行記録バックナンバー(中村新道を歩く)(2012.09.15)
第98回山行記録バックナンバー(月山と鳥海山)(2012.10.15)
第99回山行記録バックナンバー(紅葉の端牆山)(2012.11.15)
第100回山行記録バックナンバー(三登山でのわかんハイク)(2013.03.02)
第101回山行記録バックナンバー(戸隠の新雪スノーシューハイク)(2013.03.15)