抗生物質
ニューキノロン系抗生物質
作用機序
キノロン系薬の細菌に対する作用機序はそのDNA合成阻害であり、一般
のセフェム系やペニシリン系薬あるいはマクロライド系薬とは全く異なる
作用機序であるので、これらに耐性を示す菌にも有効性が期待できる。

また、キノロンは好中球やマクロファージでの細胞内移行性がきわめて高
いので、細胞内寄生菌であるクラミジアなどでも優れた有効性が期待でき
る。

なお、キノロン系薬の抗菌作用は、濃度依存的により強く発現される。
すなわち、β-ラクタム系薬やマクロライド系薬のように、より長い時間一定
の薬物濃度を菌に接触させることで殺菌性を増す時間依存性ではなく、
短時間でもより高い濃度で菌と接触させることによって殺菌性が高められ
るものである。
副作用・副現象
中枢神経系症状や光線過敏症、各種薬物相互作用などがキノロン特有の
ものである。

また、おのおのの副作用の発現頻度は薬剤によって異なることが知られて
いる。
例えば光線過敏症は、SPFXやエノキサシン(フルマーク:ENX)などでは高
いが、LVFXやTFLXDではほとんどないとされている。

あるいは非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAID)との併用による痙攣の誘発は
、やはりENXやNFLXでは高いが、SPFXやLVFXでは低く、他方、併用され
るNSAIDの種類のよってもその頻度は大きく変わるようである。

併用禁忌とされているのはフェンブルフェンやケトプロフェンで、逆に較的
安全と考えられるのはアスピリンやメフェナム酸である。

なお、ニューキノロンの小児や妊婦への適応は、安全性未確認の理由でほ
とんど認められていない。
代表的な内服薬
品名:
クラビット錠100mg
一般名:
レボフロキサシン
levofloxacin(略号LVFX)
用法・容量:
通常成人にはレボフロキサシン
として、1回100mgを1日2〜3回経口投与する。
重症又は効果不十分:1回200mg 1日3回