| 抗生物質 | ||
| セフェム系抗生物質 | ||
| 作用機序 | ||
| セフェムはカビの一種であるCephalosporium acremoniumなどが産生する 抗生物質の誘導体で、ペニシリン系やカルバペネム系抗菌薬などと同様に β-ラクタム系抗菌薬に属し、その作用機序は、細菌の細胞壁を構成する ペプチドグリカン層の架橋酵素の阻害により細菌を破壊する殺菌作用である。 ペプチドグリカン層は網目状の構造であり、それらをつなぐ架橋酵素は細菌 の細胞質膜上に存在し、ペニシリン結合タンパク(penicillin-binding protein :PBP)と呼ばれる。 セフェムはPBPに結合してその働きを競合阻害することによって、細胞壁の 合成を抑制する。 ヒトの細胞には細胞壁は存在しないため、セフェムは細菌にのみ選択毒性 を発揮し、これがヒトに対しては高い安全性を得られる一因である。 また細胞壁をもたないマイコプラズマ(Mycoplasma)、クラミジア(Chlamydia) リケッチア(Rickettsia)や細胞壁にペプチドグリカンを持たない真菌類には 無効である。 |
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| 副作用・相互作用などの注意点 | ||
| セフェムは一般的に副作用の頻度は低く、程度も軽い抗菌薬と考えてよい。 セフェムが臨床で最も使用頻度が高い一因として、この高い安全性があげら れる。 しかしながら、使用にあたっては、セフェムの副作用も皆無ではないこと、薬剤 性の障害原因薬剤の投与を続ける限り増悪することを念頭に入れ、注意を 払わなければならない。 重要な副作用をあげると、ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、発熱 、発赤、胸痛)、急性腎不全、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少症、出血 傾向、間質性肺炎、PIE症候群、偽膜性大腸炎、皮膚粘膜眼症候群(Steven -Jonson syndrome)、中毒性表皮壊死症(Lyell syndrome)、痙攣、静脈炎、 消化器障害などがある。 相互作用としてはフロセミドなどの利尿剤とセフェムの併用で腎障害増強作 用が報告されている。 |
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| 代表的な内服薬 | ||
| 品名: バナン錠100mg 一般名: セフポドキシムプロキセチル cefpodoxime proxetil (略号CPDX-PX) 用法・容量: 1回100mg 1日2回 重症又は効果不十分: 1回200mg 1日2回 |
品名: セフゾンカプセル100mg 一般名: セフジニル cefdinir(略号CFDN) 用法・容量: 1回100mg 1日3回 |
品名: フロモックス錠100mg 一般名: 塩酸セフカペン ピポキシル pivoxil hydrochloride (略号CFPN-PI) 用法・容量: 1回100mg 1日3回 難治性又は効果不十分な 症例: 1回150mg 1日3回 |