白内障
治療と対策A
日常生活に支障を来したら、
手術で「眼内レンズ」を入れる
白内障が進んでくると、点眼液や日常の対策だけでは、症状を抑えること
ができなくなります。
その場合は「
手術」が行われます。
●手術の方法
現在行われている白内障の手術は、濁ってしまった水晶体を取り出して、
代わりに人工の「
眼内レンズ」を入れるというものです。
手術は、まず局所麻酔をした後、眼球を少し切開して、水晶体の前面の膜
(前嚢)を切り取ります。
次に、水晶体の最も硬い部分である核を超音波で砕いてから、皮質ととも
に吸引装置で吸い出します。
そして、この残った膜の中に、プラスチック製の眼内レンズを挿入します。
レンズには2本のループがついており、これで膜の中に固定します。
眼内レンズは、いったん目の中に入れると、取り替える必要は、
まずありません。
拒絶反応が起こることもなく、人工の器具を体内に埋め込む手術のなか
でも、安全性の高い手術です。
水晶体の濁りが完全にとれるので、かすみやまぶしさもとれ、視力も回復
します。
ただし、眼内レンズを入れることで、光がたくさん通過し、それまでより、
まぶしく感じるということはあります。
その場合は、サングラスをかければ問題ないでしょう。
●場合によっては、日帰り手術も可能
白内障の手術は、短時間で終わるので、患者さんの身体的負担も少なく
てすみます。
また、患者さんが希望する場合、条件によっては、日帰り手術が可能な
ケースもあります。
しかし、手術後の数日間は、炎症や出血などのアクシデントがないとも
限らないので、手術後の管理も含めて3〜4日くらいは、入院するのが
一般的です。
●手術を受けるタイミング
手術を受けるタイミングは「白内障により日常生活が不便になったとき
が基本です。
具体的には、次のような状況になったら、手術が必要な時期と考えて
よいでしょう。

○視力が0.5以下になり、文字が読みにくい。

○視力はよくても、屋外に出ると非常にまぶしく、目を開けていられない。

○視力が0.7以下で、運転免許の更新ができない。

ただし、以上のような場合でも、本人がそれほど不便を感じていなければ、
手術を受ける必要はありません。
白内障で失明するようなことはないので、日常生活に支障がなければ
点眼液で進行を遅らせ、様子をみましょう。