不整脈
不整脈の治療(外科的療法)
ペースメーカー
徐脈性不整脈の場合
ペースメーカーを植え込む
ペースメーカーとは
心臓の筋肉に人工的な電気刺激を送り、心臓に適切な拍動を起こ
させる機械です。
手術によって、体内に植え込むもので、電池やコンピュータなどの
本体部分と、心臓内に電気刺激を送り込む電極をつけた細い
リード線(電線)とから成っています。
心臓の内部まで送り込まれたリード線は、心臓に電気刺激を送る
だけでなく、心臓の筋肉の興奮状態を感知し、それを本体に伝える
働きもします。

どのようなときに、どのような刺激を送るかは、患者さんの不整脈の
状態などに合わせて細かく設定します。
例えば、心臓の収縮が一定時間以上なくなったときに、自動的に
電気刺激を送って心臓を拍動させる、というようにセットするのです。

最近のペースメーカーは、自然の拍動に近づけるための工夫が
なされていて、運動量などの合わせて、速さを変えて電気刺激を
送ることができるものもあります。

電池がどのくらいもつかは、設定するプログラムや心臓の電気抵抗
によって異なり、一概にはいえません。
一般的には、10年近くもつといわれています。
どのようなときに植え込むか
ペースペーカーによる治療の対象となるのは、「除脈性不整脈」です。
脈がゆっくりになり過ぎ、「
失神やふらつき」などの症状が現れている
場合に行います。
手術法
ペースメーカーを植え込む手術は比較的簡単なものです。
まず、局所麻酔を行い、鎖骨の下辺りを切開して、胸の壁面に小さな
ポケットをつくります。
そこに本体部分を入れ、電極のついたリード線を静脈から心臓の
内部まで送り込みます。

手術は2時間ほどで終わり、その日から歩くこともできるように
なります。

手術後、患者さんの状態に合わせて、ペースペーカーの条件設定
が行われます。
これは、体の外界から磁力を使って行います。

なお、心臓の中に入れたリード線は、血栓によって心臓の壁の
内側にのり付けされた状態になり、数ヶ月で繊維化してしっかりと
くっつきます。
しかし、手術後の数日間は、リード線がまだ固定されていない
状態なので、ペースペーカーを入れた腕は、あまり激しく動かさ
ないようにします。
ペースメーカーを入れた際の注意
ペースペーカーが体外からの強い電磁波や磁力にさらされると、
患者さんごとに設置してあるプログラムが変わってしまい、誤作動を
起こすことがあります。
そのため、電磁波や磁力を避けなければなりません。
電磁波としてよく知られているのが、「
携帯電話」です。
携帯電話は通話中だけでなく、電源が入っていれば、電磁波が出て
います。
ただし、ペースペーカーから
22cm以上離れていれば影響は
ありません。

医療機関で行う「
MRI(磁気共鳴画像)検査」も、強い電磁波にさらさ
れるので、医療機関でMRI検査を受ける際は、ペースペーカーを
入れていることを伝えましょう。