肝臓の病気
脂肪肝
治療と予防
脂肪肝は、典型的な生活習慣病なので、生活習慣の改善が、最も効果的
な治療法でもあり、また、予防法でもあります。

●減量する
太っている人は、まず肥満の解消を心がけます。
とはいっても、食事の量だけをむやみに減らすのはよくありません。
食事からとるエネルギー量が不足すると、体脂肪だけでなく、筋肉も
エネルギー源として消費されます。
食事制限だけでは、体脂肪はなかなか消費されません。
そして、無理な食事制限が失敗して、食事量が再び増えた場合には、
さらに体脂肪が蓄積されるという悪循環に陥ります。
それを防ぐには、食事をむやみに制限するのではなく、積極的に体を動
かして消費エネルギー量を増やすようにします。
運動によって筋肉を使うと、足りないエネルギーを筋肉から補うわけには
いかないため、体脂肪が利用されるようになります。

●禁酒する
アルコールのとり過ぎが原因の場合には、「
GOT,GPT,γ-GTP」など
の検査結果が正常値に戻るまでは、禁酒が原則です。
これらの検査値が、正常値に戻った後は、飲酒を再開しても問題はありま
せんが、「
自分は、どのくらいの量のアルコールを飲んだら、どのくらい
肝臓に影響が現れるのか(どの程度、検査値に影響するのか)
」を知って、
自分の適正飲酒量を超えないように注意する必要があります。

●バランスのよい食事を心がける
過食や、脂肪の多い食事が脂肪肝の原因になります。
また、たんぱく質が極端に不足しても、脂肪肝になります。
これを防ぐためにも、栄養のバランスのとれた食事を心がけることが
大切です。
脂肪肝は生活習慣病の一つですから、ほうっておくと、動脈硬化や、
糖尿病など、ほかの生活習慣病を合併しやすくなります。
脂肪肝といわれたら「
生活習慣に問題あり」ということです。
早めに対処することが、脂肪肝の治療につながり、ひいては、
ほかの生活習慣病を予防することにもなるのです。