ALP(alkaline phosphatase アルカリホスファターゼ)
単位:IU/l/37℃(GPTの量を1リットル中の国際単位で示したものです)
80〜260 正常値。
80以下
(低値)
遺伝性低ALP血症の可能性があります。
遺伝性低ALP血症以外はまったく問題あり
ません。
260〜600
(軽度〜中等度の上昇)
閉塞性黄疸(胆管癌肝門部胆管癌膵頭
部癌
総胆管結石ファーター乳頭癌)、
占拠性病変
(転移性肝癌など)、肝内胆汁
うっ滞
胆道感染骨疾患(転移性骨腫瘍
骨折骨軟化症など)、薬物性肝障害アル
コール性肝障害
脂肪肝うっ血肝急性
肝炎
慢性肝炎肝硬変肝細胞癌、(進展
)、悪性腫瘍甲状腺機能亢進症生理的
上昇
(成長期妊娠血液型B型・О型の分
泌型
など)、で多くみられる数値です。
悪性リンパ腫白血病の浸潤サルコイドー
シス
栗粒結核骨疾患(副甲状腺機能亢
進症
くる病骨肉腫など)、潰瘍性大腸炎
慢性腎不全などの可能性もあります。
600以上
(高度の上昇)
顔が黄色くなるような明らかな黄疸がみら
れます。
閉塞性黄疸(胆管癌肝門部胆管癌膵頭
部癌
総胆管結石ファーター乳頭癌)、
肝占拠性病変(転移性肝癌など)、肝内胆
汁うっ滞
骨疾患(転移性骨肉種)で多くみ
られる数値です。
また、
肝膿瘍悪性リンパ腫白血病の浸潤
サルコイドーシス栗粒結核アミロイドー
シス
甲状腺機能亢進症の可能性もありま
す。
ALP(アルカリホスファターゼ)は、肝臓、骨、腸、腎臓などのさまざまな臓
器に含まれている酵素です。
こうした臓器に障害が発生すると、血液中に流れ出します。

肝臓に含まれているALPは、胆汁に混じって排泄されるため、「胆汁系
の病気
」によって胆汁の通り道が塞がれると、胆汁中のALPが血液中
に漏れて、検査値が高くなります。


そのほか、「
急性肝炎慢性肝炎肝硬変肝臓癌骨の病気」などでも
検査値が高くなることがあります。

なお、検査の数時間前に脂肪の多い食事をとると、異常がなくても検査
値が高くなります。
ALP(アルカリホスファターゼ)も逸脱酵素の一つです。
主に胆道から出ます。
したがって、胆石や胆道癌、胆道性も肝硬変、胆道が十二指腸に開くと
ころに癌ができた場合(乳頭部癌)など、胆道の病気の時にALPの値が上
がります。
これらの疾患を総称して、閉塞性黄疸あるいは閉塞性胆道疾患といいま
す。

ALPの正常値は、80から260国際単位くらいです。
600以下くらいを中等度の上昇、600以上を高度の上昇と考えています。
黄疸の軽い場合は中等度の上昇になります。
ALPの値が600以上になるのは、顔が黄色くなるような明らか黄疸がある
場合です。
骨の疾患でもALPの値が上がる

実は、ALPは胆道の細胞だけでなく、骨にもありますし、小腸にも少しあり
ます。
そのため、胆道の疾患のときだけでなく、骨の病気などの時にもALPの値
が高くなります。
さらに、骨がつくられる小児時期には、成人とくらべて正常値も高くなって
います。

肝臓、骨、そして小腸にあるALPは、それぞれタンパク質の構造が少しず
つことなるので、分けることができます。
これをアイソザイムといいます。
このアイソザイムを調べることによって、胆道が悪くてALPの値が上がっ
ているのか、それとも骨が悪くて上がっているのかという由来する臓器を
調べることができます。
ALPは癌の骨転移の検査に便利

癌が骨に転移した場合などには、ALPの値が高度に上昇することが多く
みられるので、癌の骨転移があるかどうかを調べるのに非常に便利です。
癌がある人で、肝臓が悪くないのにALPの値が高い場合には、アイソザイ
ムを測ります。
その結果、骨型であることが確認されれば、おそらく癌が骨に転移してい
るので、レントゲンなどで転移した場所を確かめるべきです。