蘇った歴史有る記録
2011年 久しぶりに群馬幹線の撮影を行なった。
2007年 小川町付近の建て替え直前の原型撮影を目的に訪れて以来4年ぶりである。
今回は鉄塔画像集の画像入れ替えを目的に時間をかけて撮影を行なった。
2011年群馬幹線の原型鉄塔は数を少なくなったものの、高坂−嵐山間はまだ数多く残っている。
2007年撮影時もこの区間は塗装の荒れた状態だったが、
2011年撮影時は再塗装されず更に酷い状態になっていた。
しかし、その事が幸いして、柱体に昔の記録が現れていた。
建設当時に記録されたもりであり、大変貴重なものと思われる。
記録を見つけたのが群馬幹線358号である。
この区間は原型鉄塔が8基連続する区間である。−−最近はこれでも貴重な状態。
高い障害物が無い為に撮影しやすい場所である。
塗装がほとんど剥げている。
建て替え待ちなのか?
柱体に現れた昔の記録
昔から358号だった事がわかる。
記録というより筆録のが言葉として適している様な達筆さである。
この記録は鉄塔を建設した時に工事会社が記念として記述したものであった。
工事会社は川北電気であった。
川北電気工業のホームページを見てみると創業は明治42年であった。
鉄塔の建設は大正10年9月である事がわかる。
尚、群馬幹線のプレートは大正11年になっている。
なんと職工の記名まで記録されていた。 職工達名(連名?)・・・・・ 5名分?
名前は良くわからなかった。
357号から老番側を高台より望む
建設時の記録は他の鉄塔にも存在していると思われる。
この日は鉄塔撮影に注力していた為、他の鉄塔は探していない。
ただ、近いうちに建て替えか再塗装され、歴史ある記録が消えてしまうだろう。
もし撮影されるのであれば今のうちと思われる。
特にこの区間のあちらこちらにピンクリボンの付いた杭が有るのが気になる。
これからもいつまでも頑張ってくれ・・・・原型 群馬幹線鉄塔