架空地線2本から1本へ
JRの電力は新潟から国境を越え、群馬、埼玉と通り東京近郊までやってきます。
その苦労は並々ならぬものがあります。
新潟県内は豪雪地帯と急峻な所を通す為に1回線毎の鉄塔にしたり、
鉄塔を強固なものにしたり、
国境越えの峠には監視小屋を設けたりしました。
群馬県内は襲雷頻度が高い為、架空地線を2本に増やしています。
埼玉県・東京都では都市化で鉄塔の建替えや嵩上げが必要になっています。
下記の画像は埼玉県内で架空地線が2本から1本に減る所です。
画像は有りませんが架空地線が1本から2本に変るところは群馬県月夜野付近だったと
思います。
送電線にとって襲雷は最大の脅威です。
電線や支持物等に直撃雷を喰らうとフラッシオーバーが発生し、
電線や碍子を破損させ、停電が発生してしまいます。
これを防止する為に架空地線や埋設地線、アークホーン、避雷器があります。
架空地線1条の場合は電線との遮へい角度をつけます。(45度で遮へい効率90%ぐらい)
(耐張碍子採用鉄塔は突起がある鉄塔が多い?)
また、2回線以上の送電線は2回線同時の事故を防ぐ為に絶縁に差を付けたりします。
それでもニュースでは落雷で電車が止まったなど雷害事故は防ぎきれません。