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2000/10/20 (Fri.)初版

図書館員になるには 改訂版


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 全国の図書館就職希望者の皆さん、こんにちは。本コラムでは、図書館で働きたいと言う方々のために、司書資格の取得方法、公務員試験対策、情報収集の手法などを紹介していきます。就職難の今日、図書館への就職もそう甘いものではありません。しかし、しっかりと勉強し、試験を受けていれば、いつかチャンスは訪れます。


INDEX
  1. 司書資格の取得方法(司書課程、司書講習・通信制司書講習)
    1. 高卒で司書資格を得るには
    2. 司書資格はなくても図書館で勤務できます
  2. 国立国会図書館で勤めるために
  3. 公共図書館で勤めるために
  4. 国立大学・高等専門学校附属図書館で勤めるために
  5. 公務員試験突破法(手引書・参考書など)
  6. 試験情報収集リンク集(採用情報・過去問情報)
  7. 試験情報収集*われわれの取っておき検索術*
  8. 図書館でアルバイトをするには

1.司書資格の取得方法(司書課程、司書講習・通信制司書講習) ↑Top
 司書資格を取得するには、大きく2つの方法があります。1つ目は、大学(短期・4年制)で司書課程を履修し所定の単位を修め卒業すること、2つ目は、司書講習を受講し単位を取得することです。

 まず、司書となるためには資格要件があります。図書館法§5で以下のように定められています。

 図書館法

(司書及び司書補の資格)
 第五条 左の各号の一に該当する者は、司書となる資格を有する。
  一 大学又は高等専門学校を卒業した者で第六条の規定による司書の講習
   を修了したもの
  二 大学を卒業した者で大学において図書館に関する科目を履修したもの
  三 三年以上司書補(国立国会図書館又は大学若しくは高等専門学校の附
   属図書館の職員で司書補に相当するものを含む。)として勤務した経験
   を有する者で第六条の規定による司書の講習を修了したもの
   2 次の各号のいずれかに該当する者は、司書補となる資格を有する。
  一 司書の資格を有する者
  二 高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者又は高等専門学校第三学
   年を修了した者で第六条の規定による司書補の講習を修了したもの

(司書及び司書補の講習)
 第六条 司書及び司書補の講習は、大学が、文部大臣の委嘱を受けて行う。
   2 司書及び司書補の講習に関し、履修すべき科目、単位その他必要な
    事項は、文部省令で定める。但し、その履修すべき単位数は十五単位
    を下回ることが出来ない。

 これを見て「自分には司書になる資格はない」と言う人でも多くの場合、司書補になる資格はあることでしょう。第五条第一項第二号についてですが、これは文学部、教育学部を擁する大学であれば大概は司書課程を持っています。また、短期大学でも大丈夫です。但し、第六条に書かれている司書講習ですが、「図書館法施行規則」で受講制限が設けられています。

 図書館法施行規則

 第二条 司書の講習を受けることができる者は、左の各号の一に該当するも
    のとする。
  一 大学に二年以上在学して、六十二単位以上を修得した者又は高等専門
   学校若しくは法附則第十項の規定により大学に含まれる学校を卒業した
   者
  二 二年以上司書補(国立国会図書館又は大学若しくは高等専門学校の附
   属図書館の職員で司書補に相当するものを含む。)として勤務した経験
   を有する者
  三 法附則第八項の規定に該当する者

 第三条 司書補の講習を受けることができる者は、高等学校、中等教育学校
    若しくは法附則第十項の規定により高等学校に含まれる学校を卒業し
    た者又は高等専門学校第三学年を修了した者とする。

 以上、見てきた通り、司書の資格を得るためには大学で司書課程を履修する、司書講習を受講することのどちらかが必要となります。そこで、ではどこでその講習が開かれているのかが問題となります。司書課程のある大学に関しては、各大学に問い合わせて下さい。

 司書講習実施校については日本図書館協会のサイトで「ニュース」コーナーの「司書・司書教諭講習実施大学」をご覧下さい。今年度どこで講習が実施されるかのリストが見られます。また、同協会刊行の『図書館雑誌』4月号にも掲載されます。

 講習が行われる大学によって異なりますが、概ね、講習期間は昼間3ヶ月、もしくは夜間6ヶ月、時期は例年6月以降、申し込み時には書類選考があり1000字程度の志望動機を書かなければなりません。募集定員に対し2倍から3倍の応募があるようです。費用は10万円以上かかるので、大学在学中に在学中の大学で資格取得が可能な方はそちらをおすすめします。司書講習は、交通費に学割は適用されません。

 また、通うのが困難な人のために通信講座も用意されています。こちらは1年間と長期間の講習になります。途中、スクーリングなどがございます。参考までに、通信制司書講習実施校をリストアップしておきます。

通信制司書講習
実施校連絡先備考
帝京平成大学
帝京平成大学 入試課
〒290-0193 千葉県市原市潤井戸2289
TEL:0436-74-3920
案内書無料
http://www.teikyo-u.ac.jp/heisei/heismain.htm
聖徳大学
短期大学部
聖徳大学短期大学部通信教育部
〒271-8555 千葉県松戸市岩瀬550-AJ12
TEL:047-365-1200 FAX:047-331-7422
案内書送料込
1000円(為替)
http://www.seitoku.ac.jp
聖徳大学 聖徳大学通信教育部
〒271-8555 千葉県松戸市岩瀬550-AJ12
TEL:047-365-1200 FAX:047-331-7422
案内書送料込
1000円(為替)
※当面無料
http://www.seitoku.ac.jp
明星大学 明星大学通信教育部入学係
〒191-8506 東京都日野市程久保2-1-1
TEL:042-591-5115
案内書送料込
310円(切手・為替)
http://www.hino.meisei-u.ac.jp/dce/
玉川大学 玉川大学通信教育部
〒194-8611 東京都町田市玉川学園6-1-1
TEL:042-739-8882
案内書送料込
700円(後払い)
Web取寄可
http://www.tude.tamagawa.ac.jp/
近畿大学 近畿大学通信教育部
〒577-8691 大阪府東大阪市小若江3-4-1
TEL:06-6720-2222 FAX:06-6722-3299
案内書無料
全国各地でスクーリングあり
http://wsb.cc.kindai.ac.jp/tsushin/index.htm
佛教大学 佛教大学通信教育部 入学要項発送センター
〒537-0024 大阪市東成区東小橋1-16-26
TEL:06-4259-0370 FAX:06-4259-0378
案内書無料
Web取寄可
http://www.bukkyo-u.ac.jp/BUCD/
※その他、通信で司書資格を取れるところがあったら教えて下さい。

 また、司書に似たものに「司書教諭(学校図書館司書教諭)」という資格がございますが、司書とは別個の資格であり、「教員免許を持つ人が司書資格も持っている状態」とは異なりますので誤解のないように。ここでは解説を省かせていただきます。ちなみに、昨今話題に上っている「学校司書」ですが、司書資格でもなれる例が多いです。逆に司書教諭の資格では受験できない場合もあります。
1-a.高卒で司書資格を得るには
 高卒で司書資格を得るには、司書補の講習を受け資格を取り、司書補を採用している図書館に就職し、その後2年間勤務経験を積み、司書講習を受け、勤務経験が3年以上になれば司書資格を得られるというルートも考えられますが、司書補を採用している図書館が非常に限られているため困難を伴います。そこでこれまた難しいかもしれませんが、幾つか方法を挙げておきます。
1.一般行政職員から(1)
  1. 高卒で司書補講習に参加し司書補資格を取る。
  2. 自治体の採用試験に通り、一般行政職員として採用される。
  3. 図書館に配属してもらい、実務経験を2年以上積む。
  4. 司書講習を受講し、実務経験が3年以上になれば司書資格を得られる。
2.一般行政職員から(2)
  1. 高卒(見込)で自治体の採用試験に通り、一般行政職員として採用される。
  2. 図書館に配属してもらう。
  3. 司書補講習に参加し司書補資格を取る。
  4. 図書館で実務経験を2年以上積む。
  5. 司書講習を受講し、実務経験が3年以上になれば司書資格を得られる。
3.国立国会図書館職員から
  1. 高卒(見込)で国立国会図書館採用1・2種か3種試験を受験し、合格、採用される。
  2. 国立国会図書館職員となり2年以上実務経験を積む。
  3. 司書講習を受講し、実務経験が3年以上になれば司書資格を得られる。
※この場合、司書資格を得なくても十分やっていけます。
※受験年度4月1日現在、1種は21歳以上29歳未満、2種は21歳以上26歳未満、3種は17歳以上23歳未満でかつ高校卒・短大卒・高専卒または卒業見込みであれば、受験可能。いずれも司書資格不問。
4.国立大学・高専図書館職員から
  1. 高卒で、国家公務員採用2種試験(図書館学区分)を受験し、1次試験に合格する。
  2. 国立大学・高等専門学校で図書館学区分の採用をするところに官庁訪問する。
  3. 2次試験合格後、採用面接をするとの約束を取りつける。
  4. 2次試験に合格し、採用面接にも合格。
  5. 国立大学・高等専門学校附属図書館で2年以上実務経験を積む。
  6. 司書講習を受講し、実務経験が3年以上になれば司書資格を得られる。
※この場合、司書資格を得なくても十分やっていけます。
※受験年度4月1日現在、21歳以上29歳未満であれば受験可能。学歴・司書資格不問。
5.思いきって大学に入学
  1. 司書課程のある短期大学か4年制大学に入学し、司書課程を受講する。
  2. 所定の単位を修め、卒業すれば司書資格を得られる。
通信制司書講習を実施している大学の一部で、高卒から大学卒業の資格を得ながら司書資格を取るコースを実施しているところがあります。かなり経済的です。

1-b.司書資格はなくても図書館で勤務できます
 ここでの話は、公務員に限らせていただきますが、多くの自治体の図書館では一般行政職員を配属させていますし、また国立国会図書館国立大学・高等専門学校附属図書館の採用試験では司書資格の有無を問いません。司書職を採用している自治体でも図書館員の半数は一般行政職員であることもあります。経費節減の目的で司書要員の総嘱託職員化を計る自治体まで出てくる始末です。

 これは司書資格が軽視されていることの裏打ちなのですが、この問題についての議論は別のサイトにお任せします。


2.国立国会図書館で勤めるために ↑Top

 国立国会図書館では例年1・2種試験を7月中旬(同日)、3種試験を9月下旬から10月上旬にかけて実施しています。採用人員はいずれも若干名となっていて非常に倍率が高くなっています。では、それぞれ試験内容について見ていきましょう。

職種受験資格
(受験年度4月1日現在)
試験内容
1種21歳以上29歳未満の者<第1次試験>
 教養(多肢選択式・全問必答)
<第2次試験>
a.専門
 以下のうち、受験者があらかじめ選択する1科目について筆記試験(記述式)
 法学、政治学、経済学、社会学、文学、史学(日本史、東洋史、西洋史からの選択式)、図書館情報学、物理学、化学、数学、工学・情報工学(工学全般、情報工学から選択式)、生物学
b.外国語
 以下のうち、受験者があらかじめ選択する1カ国語について筆記試験(記述式)
 英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、朝鮮語
c.小論文
 共通課題についての論述試験(400字原稿用紙3枚)
<第3次試験>
a.口述試験
 第2次試験小論文の内容について行います。
b.面接試験(なお、面接試験の参考とするため質問紙法による性格検査を行います)
c.健康診断
2種21歳以上29歳未満の者
満19・20歳で短大・高専を卒業もしくは採用される年の3月までに卒業見込みの者
<第1次試験>
 教養(多肢選択式・全問必答)
<第2次試験>
a.専門
 以下のうち、受験者があらかじめ選択する1科目について筆記試験(記述式)
 法学、政治学、経済学、社会学、文学、史学(日本史、東洋史、西洋史からの選択式)、図書館情報学、物理学、化学、数学、工学・情報工学(工学全般、情報工学から選択式)、生物学
b.外国語
 以下のうち、受験者があらかじめ選択する1カ国語について筆記試験(記述式)
 英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、朝鮮語
<第3次試験>
a.面接試験(なお、面接試験の参考とするため質問紙法による性格検査を行います)
b.健康診断
3種17歳以上23歳未満の者で高校卒・短大卒・高専卒または卒業見込みの者<第1次試験>
 教養(多肢選択式)、国語(記述式)、英語(記述式)、作文
<第2次試験>
a.面接試験(なお、面接試験の参考とするため質問紙法による性格検査を行います)
b.健康診断

 募集時期は、1・2種が6月上旬〜中旬、3種が9月上旬〜中旬ですので、年に1度しかないチャンス、逃さないようにお気をつけ下さい。


国立国会図書館
 募集要項の取り寄せ方や、随時募集している技術職(製本や建築他)の募集要項を公開しています。見逃さないように。採用情報は当館についてのコーナーにあります。なお、ここに掲載されない職種(特に技術系)もございますので、電話で問い合せることも必須です。
URL: http://www.ndl.go.jp/
TEL: 03-3581-2331


3.公共図書館で勤めるために ↑Top
 公共図書館に正規職員として勤めるには2つの場合があります。1つは、司書職として採用され図書館専門に勤務する形態、もう1つは一般行政職として採用され図書館へ配属という形態の2つです。もちろん、多いのは後者で、司書資格を持っている方が配属される可能性は高いです。東京都特別区は後者の形態を取っています。後者の場合、一般行政職の公務員試験を突破しなくてはなりません。但し、ここでは確実に図書館員として働ける前者について、解説したいと思います。

 前者についてですが、受験に際し、司書資格を取得若しくは取得見込みである必要があります。競争率は非常に高く、たとえば1999年度の大阪市では2名の司書採用枠に対し433人の受験者が、横浜市では1名の枠に330人の受験者が押し寄せました。但し、これは極端な場合で、9月中旬の一斉試験日に試験を行う市では100倍以内に収まっています。それでも高倍率です。これらの受験者はほとんど1次試験で振るい落とされます。要するに1次試験対策は極めて重要なものとなって来るのです。1次試験は主に教養試験、専門試験から成るわけですが、その対策については後述の「5.公務員試験突破法(手引書・参考書など)」をご覧下さい。

 ちなみに、町村立の図書館の採用に当たっては、全国公募を除き、いくら試験の成績が良くても「地元の人優先」であると、われわれの恩師が言っておられました。要注意です。

 どこの自治体で試験が行われるかは「6.試験情報収集リンク」「7.試験情報収集*われわれの取っておき検索術*」を参照して下さい。われわれの「司書採用試験データベース」も参考にして下さい。実施時期、試験科目などが分かります。


4.国立大学・高等専門学校附属図書館で勤めるために ↑Top
 国立大学・高等専門学校附属図書館で働くためには、国家公務員採用2種試験(図書館学区分)に合格しなければなりません。司書資格は不要です。2000年度は申込者1394人に対し合格者は28名でした。でも合格するだけではいけません。1次試験合格の後、2次試験合格発表までに「官庁訪問」をして大学に顔を売っておかなくてはならないのです。絶対必須の作業です。行政区分と異なり、全国区で「官庁訪問」が可能です。どこの大学が司書を求めているかは、1次試験合格後、人事院からリストが配られるのでそれを参照して下さい。受験資格・試験内容は以下の表のようになっています。申込時期は例年4月上旬〜5月中旬までです。1次試験は7月上旬、2次試験は8月上旬〜中旬に行われます。
受験資格 受験年度4月1日現在、21歳以上29歳未満の者、21歳未満であっても短期大学や高等専門学校を卒業した者および試験年度の3月までに卒業見込みの者
1次試験 教養試験(択一) 公務員として必要な一般的な知識及び知能についての筆記試験。出題数は55題、うち25題(文章理解8、判断推理9、数的推理5、資料解釈3)は必須とし、残りの30題(自然、人文、社会各10)から20題を選択。
専門試験(択一) 図書館学概論8、図書館資料論、資料組織論、資料利用論、図書館管理32、図書館学に関連する英文10
専門試験(記述) 図書館学に関する領域1題
2次試験 人物試験 人柄などについての個別面接

 2次試験のときには、「面接カード」というものを書かなくてはなりません。以下に主な内容を示します。面接カードを書く時間は20分ぐらいあります。ぎりぎりに面接会場に着くと10分ぐらいしかありません。会場は騒々しくて集中して書けないので、前もって書いておいて写した方が良いです。紙の大きさはA4です。

【志望動機・受験動機】公務員になりたい理由
 公務員になりたい理由について、4〜5行程度。
 
【志望官庁】
 □未定と、□次の官庁で仕事をしてみたい、という2つの欄のいずれかにチェックさせる形式になっています。後者にチェックした場合、具体的な官庁名を書く。
 
【専攻した分野・得意とする分野】学業や職務経験を通じたもの
 学部やゼミについて、また得意科目について、3〜4行程度。
 
【印象の残っている体験】
 学校生活、ボランティア活動、アルバイトその他での体験  大体3〜4行程度。
 
【趣味、特技など】
 2〜3行程度。
 
【自己PR】  長所や人柄について
 3〜4行程度。

では、われわれの体験談を。
 
面接室に入ると3人の面接官がいて、
 
「受験番号と、名前を言って下さい」
「緊張していますか」
「貴方はそう言った緊張をどのようにほぐしますか」
「待っている時、何を考えていましたか」
 
と矢継ぎ早に聞かれました。以下どのようなことを聞かれたかを記しておきます。
 

などなど、かなり大変でした。時間にして15分前後でした。特に性格については突っ込みが厳しかったです。

 われわれが最終試験の体験談を書かないのは・・・、皆さんお分かりのことでしょう。


人事院の国家公務員採用試験情報
 試験実施母体である人事院のサイト。試験の実施予定、結果、採用予定など国家公務員採用試験の詳細が載っています。その他、民間人を中途採用をするための人材登録システムもある。
URL: http://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo.htm


5.公務員試験対策(手引書・参考書など) ↑Top
 公務員には国家公務員と地方公務員があります。図書館職員に当てはめれば、国家公務員は国立国会図書館職員と国立大学・高等専門学校附属図書館職員、地方公務員は地方自治体(都道府県・市町村)の図書館職員です。いずれの採用試験においても、一般教養試験は必須です。専門試験は、国家公務員では必須ですが、地方公務員では課さないところもあります。

 一般教養試験は、概ね一般知能・一般知識から成り、一般知能は判断推理・数的推理・文章理解・空間把握などで、一般知識は世界史・日本史・地理・物理・生物・化学・地学・数学・時事問題・法律(憲法、行政法、民法など)・経済学・行政学・社会学・政治学・思想・文学などと多彩な構成内容となっています。合格するためには、一刻も早く教養試験対策に取りかかる必要があります。書店の公務員試験コーナーにある本、実務教育出版でも、LECでも良いので自分に合う本を選んで下さい。こんなに沢山、勉強できない・・・と言う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、恐れるに足らず。一般知識は各2問程の出題ですし、大体問われる内容は決まっています。一般知能に至っては、テクニックを身につければ大方の問題に対処できます。いずれも、参考書なり公務員試験予備校なりで学ぶことが出来ます。

 専門試験については、図書館学などを課すところもあれば、一般行政職の公務員と同じ問題(憲法、民法、行政法、政治学、経済学など)を課すところもあります。図書館学については、以下に挙げる参考書や「6.試験情報収集リンク集」を参考にして下さい。一般行政職と同じ問題に関しては、一般行政職の合格体験記などが書店にたくさんありますので、その方々の勉強法を参考にして下さい。

 では、図書館員になるための手引書・参考書をご紹介しましょう。


須田真理著 『数的処理ワザの大辞典』 公務員試験協会 1999 (¥2200)
 公務員試験の教養試験対策、特に一般知能対策としては、これがおすすめ。一冊で数的推理・判断推理・空間把握の分野の対策ができます。定番と言われる鈴木清士著の『判断推理必殺の解法パターン』、『数的推理光速の解法テクニック』(ともに実務教育出版)よりも使いやすいのでは。
 但し、一般知識対策としてわれわれは良書を知らないので、ここではご紹介できません。書店の公務員試験対策コーナーにある本を手にとって、自分に合うものを選んで下さい。時間的金銭的に余裕のある人は公務員試験予備校に通うのも手でしょう。
 筆者のサイトには最新刊の公務員試験対策本の紹介などがあります。
 
URL: http://www.d3.dion.ne.jp/~marinote

■塩見昇著 『図書館員への招待』改訂版 教育資料出版会 1998 (¥1700)
 今回この手引きを作成するに当たって参考とさせていただいた本です。これは図書館員になりたい人必読の書です。図書館界の現状、現役図書館人の意見、過去問例、合格体験記などの情報が盛りだくさんです。 専門試験対策に必要な書は上記の本に詳しく書かれているので、われわれは用語集程度の紹介に留めておきます。
 

■今まど子編著 『図書館学基礎資料』第三版 樹村房 2000 (¥1000)
■日本図書館協会用語委員会編 『図書館用語集』改訂版 日本図書館協会 1996 (¥2500)
 これらは専門試験での用語解説問題に大変役立ちます。
 

■日本図書館協会図書館雑誌編集委員会編 『図書館雑誌』 日本図書館協会 (¥980)
 論述対策、最新の用語対策に関してはこの雑誌の購読をおすすめします。月刊誌。また、「こくばん」コーナーに求人情報があります。会員のみ求職登録も可能。
 


6.試験情報収集リンク集(採用情報・過去問情報) ↑Top
 業界団体には大量の採用試験情報が集まります。われわれは個人でやっているので限界があります。

 また、われわれは新参であるので、実際に行われた採用試験の問題、特に専門試験に関する情報に、残念ながら乏しいです。そこで、それらの情報はこの業界での先人たちに頼ることとなります。ネット上には、過去問をはじめ、採用試験でのノウハウ、充実したリンク集などを提供しておられる素晴らしい方々がいらっしゃいます。

 では、それらをご紹介しましょう。


<団 体 編>

図書館職員(教員含む)採用試験情報(日本図書館協会)
 情報が頻繁に更新されており図書館就職希望者必見のサイト。正規職員採用試験情報からアルバイト情報まで幅広くある。IE4なら購読、IE5なら同期を使ってオフラインでも読めるようにしておくと便利。
URL: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm

地方公務員採用試験案内(NIPPON-Net)
 日本全国、どこで自治体の採用試験が行われるか、連絡先とともに紹介。但し、どの職種の募集かは不明なので各自治体に問い合わせること。
URL: http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/syokuin/index.html

専門図書館求人情報
 専門図書館協議会関東地区協議会の収集した、企業や公益法人の図書館求人情報。
URL:
 http://www6.ocn.ne.jp/~jslakant/kyujin/kyujin.htm

専門図書館協議会の掲示板
 専門図書館からの求人情報が寄せられます。
URL: http://www.jsla.or.jp/cgi-bin/aska.cgi

ハローワーク・インターネットサービス
 厚生労働省が運営。求職界の定番だけあって、日夜、様々な人材募集情報が集まります。その中からキーワードを「司書」や「図書」にして検索してみて下さい。
URL: http://www.hellowork.go.jp/

立教大学司書課程研究室
 立教大学司書課程出身者の図書館就職体験記が閲覧できます。公共図書館に限らないので参考になります。
URL: http://www.rikkyo.ne.jp/grp/sisyo/sisyo.html

<個 人 編>

BOOKSBANANA
 過去問データベースあり! 図書館学クイズもあります。
URL: http://homepage1.nifty.com/BOOKSBANANA/

彷徨える図書館人のページ
 試験に出る用語集が充実。現役図書館人。
URL: http://www1.coralnet.or.jp/miwako-t/index.htm

Web of Hirakata Yoshiho
 平方善雄氏のサイト。「試験のための図書館学」コーナーに過去問情報満載! 説明はないけれど試験に出る用語集もある。
URL: http://www.eurus.dti.ne.jp/~hirakata/index.html

図書館学授業科目(帝塚山学院大学)
 帝塚山学院大学で教えておられる吉田暁史氏のサイト。「就職対策」コーナーに過去問情報満載!
URL: http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/yosida/

テキストと情報学:異聞やまとしうるはし
 光華女子大学文学部教授 谷口敏夫氏のサイト。「図書館職員採用試験」コーナーに過去問情報あり!
URL: http://www.koka.ac.jp/taniguti96M/

WEB版図書館就職相談室(2001年9月16日再開)
 日暮行男氏の運営するサイト。就職情報リンク集が充実。
URL: http://homepage2.nifty.com/prelibrarians/

Heero's Best!
 「図書館への道」コーナーに試験の各種情報あり。
URL: http://www2.to/heero/


7.試験情報収集*われわれの取っておき検索術* ↑Top
 図書館に就職を希望しようにも募集をかけている団体を知らなければ、どうしようもありません。われわれも「司書採用試験データベース」なるものを作成しているわけですが、情報源は下記に挙げる検索エンジンを中心としたものです。これらを駆使し情報収集に勤しむわれわれですが、収集漏れも多数あると思われます。皆さんも独自に調べて下さい。
 情報検索に欠かせないのが「論理検索」ですが、そんなの知らない、また曖昧だと言う方は末尾の図をご覧下さい。
 またこれらの手段の他に広報紙掲載の採用情報を閲覧するというのもあります。これは、都道府県立図書館、都道府県庁の情報室(例えば東京都の都民情報ルームなど)で当該都道府県内の全市町村の広報紙が閲覧できます。


地域発見(NIPPON-Net)
 総務省の外郭団体が運営するサイトで地方公共団体の運営するサイトのみを検索できると言う重宝な検索サイト。情報の更新が月1回程度と遅いのが難点。IE4なら購読、IE5なら同期を使って更新日を逃さないように。自由検索モードを利用してノイズを遮断できる。
ex.) 採用 募集 +司書 -司書教諭
URL: http://www.nippon-net.ne.jp/search/isearch/nn_Hakken_j.html

フレッシュアイ
 最新の情報を手に入れるならこの検索エンジン! 最近1ヶ月以内に更新された情報のみを掲載。また、データベースは10分毎に更新。論理検索も「検索博士」を利用して簡単に出来る。
URL: http://www.fresheye.com/

goo
 言わずと知れた検索エンジン。「詳細サーチ」では論理演算子を使用しなくても論理検索が出来る。最近のバージョンアップでフレッシュサーチ消滅。機能低下。網羅性から考えるとgoogleの方が良いかも。
URL: http://www.goo.ne.jp/

COMMENTON -- メタ検索エンジン(現在運用停止中)
  goo、Infoseek Japan、フレッシュアイ、InfoNavigator、Lycos Japan の横断検索が出来る。われわれ一押しです。但し、AND検索のみ可。
URL: http://free01.plala.or.jp/~commenton/

 と、検索エンジンを紹介しましたが、ここで注意事項があります。多くの方が使っているYahoo! JAPAN、Lycos、Googleなどは最新の情報を入手するのには不充分です。採用試験は申込から締切までの期間が非常に限られています。そこで力を発揮するのがフレッシュアイなのです。1カ月以内に更新されたページだけをリストアップしてくれますし、検索結果を日付順に並べ替えることが出来ます。

 しかし、またここで注意が必要です。ここで言う日付とは、検索エンジンがそのページを発見した日付ではなく、そのページが出来た、または更新された日付なのです。検索結果を日夜見ていると、数日前に更新された重要なページ(司書の採用情報)が突如付け加わっていることがままあります。もちろん、日付順なので後ろの方に加わっているのです。

 では、適合順にすれば良いではないか、と思う方もいらっしゃるかもしれません。これは人間が判断したのではなく、ロボットが順番を決めています。重要なページ(司書の採用情報)が後ろの方に紛れ込んでいることもあるのです。日付順なら日々の変化を断片的にでも記憶できますが、適合順であればどこに重要な情報が付け加わっているか把握しにくくなります。

 ここで、効率よくかつ的確に情報を収集するには

  1. Boolean(論理)検索などで検索結果を出来る限り絞り込む(200件程度)。
  2. 検索結果を日付順に並べ替える
  3. そして隈なくチェックする(毎日)
ことが必要です。しかし、検索エンジンは万能ではありません。発見できない情報の方が圧倒的に多いのです。ですので、検索に加えて、都道府県立図書館で広報紙を閲覧するなど足で稼いだり、つてに頼ったりすることも必要となります。つてはなるべく大きな図書館でアルバイトをすることで得られます。


8.図書館でアルバイトをするには ↑Top
 図書館でアルバイトをするには、最寄の図書館に履歴書を送ることから始めましょう。躊躇していてはいけません。すぐにアルバイトが出来るとは限りませんが、図書館で急に人材が欲しくなったときには、履歴書を提出した人から連絡を取り始めます。ただし、アルバイトの常連さん達や図書館関係業者(人材派遣業者など)が求人枠の多くを占領している図書館もあります。ご注意を。

 アルバイトと言えば、アルバイト情報誌をまず思い浮かべる方も多いでしょう。リクルートの『フロム・エー』に掲載される求人情報はインターネットからでも調べることが出来ます。但し、アルバイト誌にありがちな「掲載前に募集終了」なんてこともありますので過度の期待は禁物です。


フロム・エー オンライン
 フリーワード検索で「司書」「図書」などを検索してみましょう。首都圏でのアルバイト情報は豊富です。また、最新情報を逃さないために検索キーワードにマッチした情報が載った場合、メールで連絡をもらえるサービスもあります。
URL: http://www.froma.com/

 図書館でアルバイトをしていれば、経験を積むことが出来ますし、求人情報を耳にすることもあり、それなりに利点もございます。しかし、公務員試験を目指す人の場合、肝心の勉強がはかどらないため何年も何年も浪人と言うリスクを負うこともあります。また、経験者採用試験では、アルバイトを勤務経験と認めません。

 図書館で人手が必要となるとき、それはやっぱり「夏休み前」ですね。そんなとき、近隣の図書館に直接赴くか、電話で問い合せるなりして積極的にアプローチしましょう。そう言ったアルバイトは「つて」によるところが多く、公にされませんので広報等に公示がなくとも問い合せることです。もちろん、履歴書をお忘れなく。


※検索エンジンでの論理検索の概念図
 これらの組み合わせで検索にかけます。図で灰色になっているところが検索結果の範囲となります。論理演算子(and,or,not など)は検索エンジンによって異なりますので、それぞれのサイトで確認下さい。
「論理積」(AND検索)
 A と B 両方を含む
「論理和」(OR検索)
 A と B の一方又は両方を含む
「論理差」(NOT検索)
 B を除く A
AND
ex.) 募集 and 採用
OR
ex.) 募集 or 採用
NOT
ex.) 司書 not 司書教諭

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