2006.5.9
咽せるアメ

暦通り出勤の仕事の人であれば細工なしで5連休となった今年のゴールデンウィーク。
どこも人の出が激しかったようだ。
とくに東京観光者が多かったらしく、「GWに出かけた人」の5人に1人が東京行きだったとか。
テレビで観た表参道ヒルズはもんのすごい入場待ち行列だったが、並んで待ってまで訪れるところではない。

表参道はいまの職場のご近所であり、ヒルズなど昼休みに行こうと思えばいつでも行ける。
ということで、実はまだ行っていない。逆に。
東京ディズニーランドも近所すぎて行かないまま、20年近く経とうとしている。
シーどころか、ビッグサンダーマウンテンができてから入ってないんだから。

逆に。


GW明けの8日、職場にはおみやげがいろいろと登場。
小分けのきくお菓子の詰め合わせばっかりだが、ひとつ、ヘンテコなものをもらった。

大阪みやげ「たこ焼きゃんでぃ」。
最近こういう塩気の素材で甘い菓子を無理矢理作る輩が増えてきた。
素材は地域独特のモノだったり特産だったりのことが多い。過去ここで扱ったいかチョコはその代表。

キッチュなチュッパチャプス(「チャップス」は誤り)スタイルだが、青のりがあからさまに混じった様が不安を駆り立てる。
ボウリングの12ポンドハウスボールにも見える(笑み)

物は試しということで、口中へ。

…甘…い? ん、甘い…系、だ。
若干の青のりやソース風の香りと、紅ショウガを意識したんであろうピリ辛感を交えつつ、甘い。
例えるなら、うまい棒のたこ焼味の甘味が強いやつを全体的に薄くしたみたいな…。
飴の甘味そのものは弱いのだ。
どうせなら、普通にしょっぱい飴でいいんじゃないかと思うのだが。

「小梅」というアメがある。
あれ、くすんだ外側はしょっぱくて、なめていくと透き通った甘い部分が出てくる。
小梅の「大玉2個入り」というパッケージがあるが、あの大玉はしょっぱい部分がなく、最初から甘い。
今回のたこ焼きゃんでぃはこの「小梅の大玉」的感覚なのだ。
最初の外側だけでもしょっぱくあってほしかった。

なめ続けると、ピリ辛感が蓄積し、口の中にあるモノが何なのかよくわかんなくなってきた。
辛すぎて舌がバカになったという意味ではなく、味が中途半端ということ。
アメの核に近づくにつれ塩気が出るという期待は裏切られ、核のほうはショウガ味が強くなっていた。

ノドがケソケソして咽(む)せてしまった。
アメというと咽せが消える食べ物のはずなんだが。
たこ焼きゃんでぃは、ノドが渇くアメであった。

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