2006.4.18
基地

あいかわらず食玩を衝動買いしてしまうオレ。
もう31なのだが…

オレがケロロ軍曹のことに触れたのがHITOFUDEGAKI CLUBのコラムでのこと。
その日付が2003年の2月12日。
当時アニメ化もまだ決まっておらず、ケロロの3次元のものはそう数が出ていなかっただろう。
その後、そのコラムに小文字で書いてあるように1年後にはアニメ化が決定。
予想通りアニメはヒットし、いまやケロロの顔を世のいろんなところで当たり前のように目にするほどになった。

アニメのほうは開始当初は土曜の朝で、草野球に出る前に観たりもしたが、いつの間にか平日の夕方だか夜だかに移ってしまっていた。
単行本もすっかり買うのをやめてしまっている。

オレがケロロ軍曹の世界に接するのは、コンビニの食玩だったり「玩」だったりだけになった。
っても、マンガのシーンを再現したちっさいジオラマのようなものが2つ(ケロロとギロロ)、
ケイタイマスコットが1つ(ドロロ)だけだ。


ケロロといえばガンプラは欠かせない要素。
いまで言う「1stガンダム」のリアルタイムの時代、オレも点数は少ないながらガンプラを買うこどもの一人だった。
小学校の同級生の家に集まる「おたんじょうび会」に持っていくプレゼントは大概ガンプラだった。
接着剤必須だった当時、部屋の換気をしないでガンプラを作るこどもがシンナー中毒で倒れる事故も多発した。
それほどガンプラはブームというより、もう当たり前のホビーになっていた。

南船橋にある巨大ショッピングセンター・ららぽーと。
今はかつての駐車場だったところに新たな建物がガンガン建って、ものすごいことになっているが、
オレら一家が毎週のように通っていたころは、西からそごう、専門店街、ダイエーと単純に3つのエリアに分かれたものだった。
いまはそごうもダイエーも撤退し、それぞれの特徴的な建物はそのままに新たな店舗が入っている。

そのららぽーとのそごうの4階におもちゃ売り場があり、ある日そこで旧型ザクを買った。
10ハコぐらいキレイに積んであって、思わず買ってしまった。
家に帰ってハコを開けてみたら、パーツの緑が薄い色だった。
当時、マニアはプラカラーを塗るものの、凝らない人間はそのまま組んでも見栄えがするように、パーツにはそれなりの色がついていた。
オレが買った旧ザクは、明らかに量産型ザクの色をしたパーツ。
なんだかヘンだと思い、中の説明書を取り出すと… 「量産型ザク」と堂々と書いてあった。

翌日、再びららぽーとそごうに行って、ブツを見せて説明する。
ハコが積んである光景は前日と変わらなかった。
店員が一番上のハコを取ってハコを開けた(テープ止めはしてないので簡単に開く)ら、そのハコも中は量産型だった。
結局、その山の旧ザクは、すべて中身が量産型ザクで納品されていたのだ。
工場の封入ミス。さすが量産型だけあって、数が多いのね(笑み)

代金を返してもらい、ダイエーのおもちゃ売り場に向かった。
棚に雑多に積まれているガンプラ。同じ商品でも適当な位置にバラバラに入っていた。
1stガンダムに出てくるものだけでなく、ジョニー・ライデンの赤ザクとか、ゾゴック、アックガイといった、
見たこともないプラモ先行型の商品も出ていた頃で、1stのノーマルなガンプラは売れ残り気味だったのだ。

棚をジロジロ見回し、旧ザクが1コだけあるのを見つけ、中身も確認して買った。
思えば、ガンプラ以外にも、はめこみ式の「ロボダッチ」なんかもよく買ったし、ウルトラマンの復刻ブームでゴモラのプラモも作った。
雑多な積み方のダイエーの棚は、タイムマシンなんかで今から戻れたら夢中になって眺めてしまいそうな世界だった。

当時「モビルフォース・ガンガル」というプラモがあった。(参照)明らかなガンダムの二番煎じだ。
こういうのが堂々とガンプラに紛れて売られていたのだ。きっとオレもおもちゃ屋で見ていたんだろうが… 記憶にない。
ほか「太陽系戦隊ガルダン」というのもあり、こちらはロゴもGを使ってガンダム然としている。
ガルダンほか、爆笑プラモはこちら参照。なるべく自宅で見ること。
エロは1つを除いて(その1つも面白い)ないのだが、オレは笑いが止まらないのが結構あったので。
ロボット系はアリイがおすすめ。ほか、ハコ絵がスバラシイものが多いのだ(宇宙スーパーコンボイの「ハーロック」なんかもう…)。


いつものように話が巡り巡っているのだが、
要は、ガルダンが載っているページを見ているうち、プラモチックなものを買いたくなったわけだ。
そんなときに、地元のローソンでケロロのプラモのようなハコを見つけた。
ケロロ小隊のキャラ別に5つあるようで、なんとなくギロロのを買ったのだが、どうやら5つ集めて1つの基地になるようだ。

中身は簡単な組み立てパーツで、プラモというより「おもちゃ」感いっぱいである。オレ、31歳…

それでも5つで完成ならあと4つ買わないわけにいかなくなった。
翌日、仕事からの帰り際にまたローソンに寄ったのだが、オレが買ったギロロのほか、タママとドロロのしか残ってなかった。
ケロロとクルルが人気があんのかね?
以降、再入荷する様子もなく数日過ぎ、あきらめかけた。

その後、セブンイレブンに行った日、なんとなく食玩の棚を見回したら、足元に5種そろって並んでるじゃないの。
セブンよ、早く言ってくれよ。当然ケロロとクルルのを買って5つ揃った。

細工をするものはなく、パーツにシールを貼れば、あとはただ組み立てて5つの基地を組み合わせるだけだ。
プラモというほどでもないし、ガルダンのようにヘッポコ感もないのだが、組み立て作業はこどもの頃を思い出して面白かった。

30分もかからず完成。

マンガの設定どおり、日向家の地下に基地が拡がる形になっているが、基地そのものは戦隊モノや合体ロボットアニメに似た雰囲気だ。
フロアには6つの席があって、写真の「立ち位置」はハコの写真どおりにしたものなのだが、
実際は向かって手前左がギロロ、手前右がドロロ、奥左がタママ、奥右がクルルなので、ハコどおりの立ち位置だと誰一人自分の基地の上に立たない。

左:タママ基地。タママの顔をしたゴンドラはその右下のツマミを回すとグルグル回る。
右:クルル基地。顔はシャッターで、右にある赤レバーで開閉。

左:ギロロ基地。ハシゴ下の赤いスイッチを押すと、白いカタパルトの後方が上がり、マッシーンがゴロンと発進。
右:ドロロ基地。同じく赤いローラーを回すと、マッシーンを載せたカタパルトが前に出てくる。

そこそこ大きいコレ、置き場所に困っている…。

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