2005.11.7
ブンブンマッスィーン

今回はオムニバスで。



【それは現地人が犯すミスで…】
こないだ看板ネタに礒部公一を「磯部」と誤記したウェブのバナーを出したが、その後また酷いものに出くわした。
それがコレ(ひと月前だけど)

見てのとおり、Yahoo!のニュース。
写真はホワイトソックスが地区シリーズを制したときのシャンパンファイトの様子。
文章に「井口選手(右)」とあるが、井口は背番号15。ユニフォームの数字は明らかに別モノ。
仮にユニフォームを冗談で着替えてるとしても、アクの強い顔の井口には到底見えず、別のアジア人とみられる。

よく現地のマスコミが見慣れないアジア人を区別できずに間違えることはあるんだけど、これはないよなぁ。



【バイパンダ】
ハンパンダというキャラクターがある。
右半身がパンダで、左半身がほかの動物という、「あしゅら男爵」のようなものだ。
これに反する動きのものが、住処の近所に突如現れた。

「権現みち」という歴史的細道が住処の脇を通っている。
これは家康が千葉の東海岸・東金へ鷹狩りに行く際に通った道とされている。
この表示は権現みちとそれに通じる路地のT字路手前に最近描かれたもの(夜間に撮ったものをゆがみ・明るさ補正)。
道が双方細い上に、角はともに直角で住居によって視界が遮られている。
さらにはミラーを立てられない立地条件のため、ここを通るときは慎重にならないといけない。
オレも以前、バカな女子高生が乗ったチャリがまったく警戒せずに路地から飛び出してきて、あやうく衝突しかけたことがあった。

さて、絵。
双頭パンダともいうべき「バイパンダ」が描かれている。
2005年だ。この21世紀の世の中に書かれた表示とは思えないレトロ感。
そして“枯れ葉剤”…という言葉が頭に浮かんだが… まぁ、あまり触れないでおこう。

とくに線対称にもなっているわけでなく、目の間の距離は左右でずいぶん狂っている。
しかも、「とまれ」どころかへたり込んでいるではないか。
立っている状態で尻尾があのようには見えないし、足の裏も見えている。

黄色と黒と赤という、目立つ上に警戒情報を発する色の組み合わせは申し分なく、
この前時代的なヘンテコな絵でさらに気を引く。

ある意味、計算づくなのかな。



【ブンブンマッスイーン】
いま勤めている会社では、デザイン関連からなんでも系までいろんな雑誌を定期購読している。
仕事の間が空いたときにはネットかこの雑誌なんかを読んで時間をつぶす。

定期購読のひとつが、「relax」という雑誌。
説明しづらいが、なんでも系だ。

あるときrelaxを読んでいたら、PS2の「塊魂(かたまりだましい)」の制作者のインタビューがあった。
2003年の作品。当時CFを観て「うわぁ、これおもしろそー」と思ったものの、いつの間にか忘れていた。
雑誌では、登場するくだけたキャラクターたちや、BGMにいろんな歌手の唄う曲が使われていることが書かれていた。
今は「ベスト版」といって、売れた作品を廉価版にして売っているということで、その安パッケージを買った。
知ってる人が多いだろうが、かんたんにいうと「雪だるまの原理」のゲーム。
なんでもくっつく「塊」を小さな「王子」が転がす。
はじめは小さいものだけくっつくが、徐々に大きいものもくっつくようになっていく。
王子のお父さんである「王様」が定めた直径まで規定時間内に大きくし、
ノルマがクリアされた塊は、宇宙で酔っぱらった王様が破壊してしまった星たちの代わりに宇宙に浮かべられる。

操作はアナログスティックを左右同じように倒してキャラを操作するので、慣れるまでは動きづらいのだが、慣れちゃったらあとはやりたい放題。
後半のステージではさいしょにバナナをくっつけて始まるが、最終的にはタンカーや高層ビルや島など、
とてつもなく大きなものがくっつくまでに塊が大きくなる。
巻き込んだものは音を発する。ネコだったらニャーだし、ヤンキーを巻き込むと「ブンブンブブブン」というセリフが出る。
高層ビルになると、大勢の人が悲鳴を上げ、オフィスの電話のトレモロ音が鳴り渡る。
コントローラーの振動もあり、島の上の街に並ぶビルを片っ端から巻き込んでいく頃はその悲鳴があがりっぱなしでとてつもなく気持ちがいい。
さいごはその島自体も巻き込むのだ。

操作に慣れさえすれば、ストレス解消にもなる楽しいゲーム。
今年続編が発売されたのでそのうち買おうと思っているが、まだまだ旧作でも楽しめる。


さて、こないだの10月28日、またrelaxがきっかけの買い物をした。
今年のいつだか号のおもちゃを扱った特集で、いま30〜40代の数人の文化人が少年少女時代に遊んだものを挙げるコーナーがあった。

その中に出てきたのが「ダイナビー」。
分類的にはおもちゃではなく、トレーニング器具。
そもそもはアメリカで1960年代だかなんかに生まれたそうで、当初はテニスプレーヤー向けのリストを鍛える器具として開発されたそう。
日本では少年ジャンプの通販のページ(スリラーハンドとか、ハニックとか、タイガーマスクとか、パワーリストとか…)なんかによく載っていたんだとか。

ジャイロだかなんだかで「回ったときの感触がたまらない」そうなんだが、文字だけではよくわからない。
んが、とにかくおもしろそうなのと、リストを鍛える器具なので野球にも役立つだろう、ということで購入決定。
ハンズで売っていると書いてあるので、28日の昼休みに会社のチャリで渋谷へ出て、ハンズで買った。
バッタもんも出ていて、1,000円台のもあるのだが、買ったのは正規の5,000円台のモノで「ターボ・プロ」だ。
そうそう、ハンズの名所でもあるパーティーグッズ売り場の入り口には「レイザーラモンHG」の衣装が売られてたなぁ。
ハロウィンだしな。

…HG、ハロウィンに直接関係ないやん。


ダイナビー、知らない人は何がなんだかわからないだろうから、画像を。




ダイナビーは野球のボールよりちょっと大きいもの。
構造は、青い透明の球状のケースの中に、角が大きく削れたタイヤのようなボールが入っている。
ただしボールはクルマのタイヤのように軸でとめられているわけでなく、ただケースの中に入っているだけだ。
球状のケースは開口部があって、ここで中のボールに触れることができる。

使い方。まず、ストラップを手首に通し、ロゴが刻んである面が手のひらに来るようにケースを握る。
ボールにスリットが入っているので、このスリットに沿う方向に中の玉を指で押して回転させる。
ボールはケースの内径よりも直径が小さく、ケース内壁とボール表面の間に遊間があるため、ボールが回る。
ただ指で押しただけだと、ボールはスリットの方向に回るだけなのだが、
ケース内でボールの核の位置が動くようにケースをシャカシャカ回す(丸いドアノブをすばやく左右に捻っている感じに似ている)と、
ボールは遠心力でケースの外側へ向かう運動を始める。
この外へ向かう運動によってケースに重みが生まれるとともに、シャカシャカを続けるとボールの回転速度がグングン上がって行く。
そして、ボールとケースの摩擦による「ヴーン」という音が出てきたところで、ようやくダイナビーの本気モードとなる。
「Dynabee」のbeeはこのハチのようなヴーン音からきている。

ボールの核がケース内で動き回る間はヴーンが継続するが、同時にかなりの負荷…重みが手首にかかる。
シャカシャカをやめると核の位置が動かなくなり、やがてボールの回転もなくなってしまう。
この核の動き回りを継続させるには、重い負荷に絶えながら常にシャカシャカを続けなければならない。
負荷に耐える手首のすばやい捻りが要求され、これを重ねることによりリストが強化されるのだ。

ストラップは「ヴーン」になったときに気を抜くとダイナビーが吹っ飛んでいってしまうための安全策。
ほんと、その重さに「手首を持っていかれる」のだ。

初見ですぐ「ヴーン」に辿りつける人は1%に満たないだろう。
塊魂の操作より数倍、感覚をつかむのに時間を要するのだが、つかんでしまったらこのヴーンがとにかく快感になるのは塊魂と一緒だ。

ダイナビーのことを調べていてたどり着いたサイトには「百見は一ブンブンにしかず」と書かれていた。
まさにその通り。
読んで意味がわからない人はとにかく手に入れて触れてみるべし。
渋谷のハンズの売り場は4Bだったかな? 健康器具売り場。

病みつきになるよぉ。

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