2005.10.12
かんばん

「ということで、次回は看板写真ネタをほんの少々。」

と書いて終わった前回。

看板ネタといえば、丈さんも旧サイトでやってたっけ。
オレも触発されてやはり旧サイトでちょいちょいやった。

その後も、なにかあれば記録してきたものの、すっかり出すのを忘れていた。


少ないけど、今回は看板ネタ。





これは一部で話題になったC級映画『いかレスラー』モノだ。
上映中の映画館の入り口にあったポスターと、ロビーにあった顔出し。

この『いかレスラー』は、新日本プロレスの西村修が主演を務めるプロレス映画… だ。
旧ひみつサイト(そのうちこのサイトに「過去モノ」として加えるつもり)で扱ったイギリス映画・『えびボクサー』の二番煎じで作られた邦画。

『えびボクサー』も『いかレスラー』も、ストーリーはどうでもよく、客はそのくだらなさを楽しむために映画館に訪れた。

『えびボクサー』が話題になったのは、その主役である巨大エビの造形が「造りもの丸出し」であるということ。エビに関してCGはほとんど使っていない。
かつての『ひょうきん族』や『みなさんのおかげです』などのコントに出てくるような「着ぐるみ」そのものだったのだ。
ロードショー当時、丈さんと池袋の映画館に観に行った。
ストーリーの中盤過ぎまでこのエビが自ら歩くシーンがなく、また笑いもそう多くは出ないのだが、
エビが見せ物となってテレビショーに出たシーンで、ついにエビが自ら歩いて暴れ回る。
詳細は説明しづらいので省くが、その姿はどう見ても「エビの着ぐるみを着た人が歩行器を押しながら走り回っている」ようにしか見えず、
パラパラと少ない観客が大きな笑いがないまま「おあずけをくらっていた」映画館は、堰を切ったように大爆笑の渦となった。

『いかレスラー』もまた、同じ系列の映画館でのみの上映で、これも池袋に丈さんと観に行ったわけだ。
『えび』のときは顔出しに顔をハメて丈さんに写真を撮ってもらったオレだったが、『いか』は顔出しの穴が低く、どうも気がすすまなかった。
二番煎じとわかっていて敢えてハマりに行ったのだが…
ま、内容もどーでもよく、西村修、AKIRA、高山善廣といったレスラーが映画俳優をやっている部分が目新しかったくらい。
西村修自身、ガンに倒れながらもヨガを駆使したりして大復活を遂げた正味の苦労人なのだが…
アジアの山にこもっていかレスラーになって帰ってくるストーリーは、自身を茶化してるようなものなのだ。
一番笑ったのは、最後のシーンでいかの西村修と素の人間の恋人の間に生まれた赤ん坊が夕日に逆光で重なるシーン。
夕日でシルエットになった赤ん坊は、スルメの形だった。

そして、西村自身が唄ういかレスラーのテーマは藤岡弘の“仮面ライダーの歌”に匹敵する必聴モノ。
映画を観たあと、そのサントラCDといかレスラーフィギュアを「将来レアものになるかと期待して」購入したが、
ともにパッケージから出していない(笑み) ま、保管状態は良好ということでもある。



その映画館から池袋駅に向かってちょっと進んだとこにあるのが、この看板。



飲み屋の建ち並ぶ横町の入り口にあるこの看板、各店の名前の上に、どこかの似顔絵師が描いた昭和の香りのする絵が入っている。
気になるのが、「ぎょかい丸」のベレー帽。
もしかしたら、この「ぎょかい丸」の店主が似顔絵を描いたのかもしれない。
ベレー帽にとっくりセーターに丸メガネ… どう見たってそれは「まんが家」さんそのものなのだ。





職場の近所のたばこ自販機に貼ってあるもの。
「こさい太郎」のこの文字を見ると、いつも「こさえたろ」(作ってやろう)という関西弁のようなイントネーションの言葉が浮かんでくる。
“こさえる”が関西弁なのかは知らないのだが、そういうノリで、ということ。

職場は港区南青山なので、看板は「区会議員かなんかだな」と把握できる。
で、この人は実際なんなのかと調べてみたら、漢字で書くと小斉太郎さん(さらに戸籍上は「小齋」だそうな)
1970年生まれ。25歳で港区会議員となり、3期務めたあと昨年区長選挙に立候補するも次点で落選、いまは議員でもなんでもないようだ。

ちなみにこのたばこ自販機があるのは全日食チェーンのスーパー。




職場から六本木通りを隔てた先にあるビルの案内板。
赤十字医療センターへ向かう途中にある。

見てのとおりで、「カナディアン」とすべきところが「カナデアン」となっている。
我々印刷・デザイン業界からすれば、このイの字のQ数(きゅーすう;級数)の小ささは異常で、
明らかに「カナデアン」だったところに無理矢理付け足した感じだ。
にしても、「カナデアン」はゴシックなのに、「ビル」は明朝体というのもヘンなデザイン。
はじめからこの状態で看板を作ったとすると、センスなさすぎ。

テナントの「MACK'S HOUSE」が何してるところなのか気になる。



Webサイト上の「バナー」も看板だ。
これは「楽天イーグルス.TV」という楽天の試合のブロードバンド中継が観られる公式サイトにあったバナー。



おかしいところに気づいただろうか?

「らくてんいーぐるすに”いそべ”あり!」
と言う割に、



と言い切っちゃってるのだ。

正しくは



だぞ。バナーを依頼した側がきちんと校正しないからこういう結果になるのだ。
カッコも”礒部”になってるし…。“礒部”とつけないとなぁ。キーボードには片方しかないから、なんだろうな。理由は。
文字関係に弱いのは、デザイナーとして致命的だ。バナーを作ったどこかの君よ。
なお、このバナーから入った先ではしっかり「礒部」になってた。

なんにせよ、公式サイトなんだからもっともっとこういう面に厳しく行かんと。
ファンのほうがよっぽど詳しいっちゅうねん。

礒部公一自身、これまでの人生で何度イソの字を間違えられたか、数知れないんだろうな。
オレだって、「祐」という字をしょっちゅう「裕」と書かれるので、礒部の気持ちはよーくわかる。

歯がゆい。



昼休みの時間をたっぷりとれる日… つまり仕事のヒマな日は、よく青山通り(246)を越えた原宿側に行く。
うまーいソースを使った料理を出す「オゼール」、ボッサが流れる店内でアメリカンな肉料理を喰える「チャックワゴン」、
銀シャリにこだわった「田んぼ」など、ランチをちょいちょい喰いに行く店があるのだ。

ほか、この表参道の南西側にあたる港区と渋谷区の境のところは基本的に住宅街なんだけど、いろんな店がこっそり混じっていて面白い。
ストレートな名前の「シナリオセンター」もこの一帯にある。

上に挙げた3つの店は、青山通りと骨董通りのT字交差点の脇から北西に伸びる細い道にある。
この道をずーっと進むとキャットストリート方面、右へ曲がれば表参道、左はこどもの城やら国連大学やらの裏手の住宅街となる。

その左手の住宅街をあてもなく歩いていたら、一件の廃屋に出くわした。



雨戸が閉め切られた木造家屋の手前は、下刈り無用とばかりに雑草が生い茂っている。

ガレージ用の大きい鉄の門と通用用の木製の門は、ご覧のように鎖でガッチリと締め付けられていて、
すでに廃墟状態となっている。

鎖の上方に表札ついているので、近寄って読んでみた…









……




………




…………




……………




………………




…………………




……………………




………………………




…………………………




……………………………




………………………………










… … … …。



き っ ち ん ?

…え?

キッチンって?(ふかわりょうにひと言ネタをせがむガイジン風に)


木製の門の上方についている木の板には青学が管理している旨書いてあるが…

キッチンのナゾは解けぬままだ。


…え?

キッチンって?



…え?

キッチンって?

Back