2005.7.24
じしんのひがいにあう

今週はあまりにも仕事がヒマだった。
木・金は土曜出勤をしているかのような社員の少なさ。
昔からいて休暇がたまっている面々がプレ夏休みとしてその休暇消化を命じられているのだ。
18日がハッピーマンデー(海の日)ということもあり、それと組み合わせにしている人もいる。

昨年は5月31日の入社後、6月下旬に台湾へ社員旅行。
その旅行前は忙しかった仕事も、旅行から帰ると突然ヒマに。

どうも7月がヒマになるのは恒例になりそうだ。

オレ自身はもともと仕事量の抑揚が大きく、毎月3週間忙しく1週間ヒマ、というパターン。
その1週間ヒマなときに、その前の忙しい時期の休日出勤の代休を消化する。
今月は親父の容態が急に悪化して(今は危険な状態から脱し、悪いなりに安定中)2日連続で休んだりもした。

そういうわけで、オレも今週ヒマなんだけど、消化する代休がないのでいちおう4日すべて出勤した。

仕事はまったくなかったわけではないが、9割はひま潰しタイム。
ネットカフェ状態に陥ると睡魔が襲ってくるので、製作活動を行った。


7月19日(火)
草野球チーム・Spの成績集計Excel作成。
iFs同様にサイトを持っていて、今季から各自の成績を掲載することにした。
サイトはオレが作っていて、毎試合の試合結果・打席結果と年度通算成績も当然オレが作っている。
今季の初戦でチーム一番乗りのヒットを放ち、いいスタートを切れたので調子にのって作っちゃったのだ。
んが、画面上で数字を打ち込み計算機で打率を出す作業が、試合数が増えるにつれめんどくさくなってきた。
計算ミスもちょいちょい出てるし。

こういうのにはまさに「表計算ソフト」であるMicrosoft Excelの出番だ。
これまでExcelを使いこなす、という経験がまったくないもんで、会社にあったExcelの本を開ける。
集計のコマンドのとこを読み、それを組み合わせてできたのが↓コレだ(モニタに幅が収まらない人がいるかも)。

「シート」は1選手1枚。項目が黄文字の列は他の列の値から集計コマンドで計算されて入力される。
長打率は「単打+2B+3B+HRの合計」である塁打数を打数で割るコマンド。
最初は塁打数の項目は作らなかったが、()が多すぎる計算式にするとうまく機能しないことがわかり、こうやって分けた。
塁打数は長打率を導くためだけの項目だ。
打率と長打率はその試合までの累積値。
各試合結果のページにその日までの打率を間違いなく表記できるし、打率の推移もわかって面白い。
出塁率の項を作るのを忘れていたので、次の機会に足そうと思っている。
出塁率は打数と犠飛合計値で安打・四球・死球の合計値を割る。準備はできているのだ。
なお、盗塁の項目は設けてあるものの、今季は盗塁記録をつけていないので未入力だ。

マスターのシートを作り、新しい試合が行われたあと、
その日付・球場・対戦チームまで入力した行を各選手のシートにコピペしていくことで、各シート同じ状態にすることができる。

会社に本があるかどうかも知らなかったので、最初は完成までどれくらいかかるのかわからなかった。
それで、このヒマな時期を選んでじっくり取り組めるようにしたんだけど… 2時間もかかんなかった。


7月20日(水)
この「帰っちゃったオバンドー」用タイトルGIFアニメを作成。

「帰ってきた」だったここのタイトルも、本人がさらに帰っちゃった状況でそのまんまにしておくわけにはいかない。
もともと「帰ってきたオバンドー」GIFアニメは同じようにヒマな日に会社で作ったものなので、材料はそっくり残っていた。
そこで、こんどはこれのリニューアルを行うことにした。
これもまた時間に余裕がないと取り組めない面倒な作業過程を要すネタなのだ。

上がったモノはトップページのとおり。

なお、BBSのほうの上にあるモノクロバージョンはそのまんま残すことにした。
大っきい方1コやったらさすがに次にかかる気力がなかったので(笑み)


7月21日(木)
会社のマシンには着メロ作成ソフトも入れてある。もちろんこういうときのためにだ。
HITOFUDEGAKI CLUBでやっているプロ野球着メロのほうもまだまだ作りたいものがあるんだが、
最近は家にあるテレビ中継のビデオを参考に作っているため、それがないと作れない。

じゃぁ何を作るかというと、作曲(笑み)
別に大したもんじゃないんだけど。

オレの使ってきた代々のP製ケイタイには着メロ自作機能があった。
トラック数は3和音だったり、3和音+コード・リズム・パーカッション1トラックだったりだ。
今使っているP900ivではついになくなってしまったのだが、
miniSDカードが付属したP505iで作ったものは、miniSD経由でパソコンに保存してあり、着メロソフトで再生可能なのだ。
少々忘れかけていたこの保存着メロをひと月ほど前にサーバにアップして、今のP900isにダウンロードしてある。

そのうちのひとつが「赤い月」という曲。曲名に意味はない。
この曲はcobaのアコーディオン楽曲をイメージして作ったものだが、P505iでは一番近い音色が「ハーモニカ」。
その音色も本来のハーモニカとは違う雰囲気だったりする。

そこで、これを着メロソフトでトラック数も増やして一から作り直した。
んー、なかなか良くなった。ケイタイで作ったのよりは。
まだ作り終えてないので、これは公開できない。というか、しない。クォリティ低すぎるのでへぇー。


ヒマつぶしもネタがなくなってきた。
そういえば最近呑みに行ってないなぁ、とふと想い出した。
新人歓迎会も仕事で行けなかった(…っていうか終電過ぎても終わらなくて非常に腹が立った)し。
あしたは週末だし呑みに行きたいなぁ、と考える。

そういえば丈さんに、CのTシャツ(これの話はまだここに書いてないっけ)のお礼を
「タバコ1ハコ」でという話をしていたものの、それから会えてなかった。
夜中、丈さんに「あした仕事終わったら呑みに行こう」と誘いメールを入れておいた。


7月22日(金)
梅雨明けしたものの、この日は少々涼しかった。

丈さんからは「時間はあるけど金が…」という話だった。
「じゃ、呑み代をTシャツ代として奢りますわ」ということで呑み決定。

さて、きょうは何しようか… と考える。
会社は骨董通り脇。表参道・原宿・渋谷とショッピングエリアの真っ只中だ。
前にも書いたとおり、仕事に支障なければ昼休みと称して2時間くらい出てても平気なので、
この日は靴を買いに行くことに決定。

会社にはママチャリがあり、早いもん勝ちで好きに乗ってOK。
ABCマートのサイトで渋谷に4店ほどあることを確認して、早速チャリで渋谷へ向かう。
表参道の裏道をクネクネ通り、明治通りへ。
宮下公園の下をくぐって、ひとつ目のABCマートに到着。渋谷駅から代々木体育館へ伸びる、TOWER RECORDの前の道だ。

オレがほしいのは、紺とオレンジを組み合わせた色のシューズ。
もはやブランドなんかはなんでもよく、その色が視界に入るまで店内を眺めて回るものの… ない。
なんだかあんまり力を感じない店だったが… 気のせいだろうか。

諦めて、センター街へ。
渋谷センター街をチャリで駆け抜けることなんてこれまで想像もしていなかった。
渋谷は特にチンタラ歩く奴らが多いので、チャリで「駆け抜ける」のは実際不可能に近かった。

ABCマートが見えたのだが、手前に靴屋ビル発見。ASBEEという店。ここもかなり数がありそうだ。
先に入ったABCマートに比べると店員が常に声を出していて、とりあえず活気はある。
単にパドックのように同じところをグルグル回って同じセリフ吐いてるだけで、客と干渉しそうになってもよけない店員もいたが。

1階を回ってアタリなしも、2階に上がる階段の踊り場でビンゴ!
あったあった! 紺とオレンジ、しかも紺多め・オレンジも赤っぽい、オレの要求にジャストフィットの一品が!

踊り場は展示用っぽいのだけしかないので、2階に上がってまた見て回る。
すると、他にも紺オレンジの靴が数種あったが、タイプも含めてジャストなのは踊り場にあったやつだった。
その踊り場にあったやつ、2階フロア内3カ所に点在していた。
一見品揃えが多いように見えて、なんだか同じ商品をばらまいて展示してあるように見えた。
店員の応対は親切で、いい感じだったんだけど…
こういう展示の仕方って、欲しいのがいくつか出てきた客には困るだろうなぁ。

で、要求ジャストフィットを買うことにした。¥13,000ちょい。PATRICKというブランドだ。
サイズは26までしか置いていなかった。
ほんとは26.5がほしかったんだけど、とりあえず履けるか試す。
この日はサンダル。店員に「裸足でもOK?」と確認して試し履き…

入るけどちょっとキツいなぁ… しかも裸足で履いてだからなぁ。
でもいいや。ひも緩めにしておけばなんとかなるだろ。とにかく色がお気になので(笑み)

ということで購入。

毎度のことながら、色は各自のモニタに依存する部分が大きいので、
上に書いた表現とは違う色合いに見えている場合もあることはご了承を。

サイドのオレンジのラインにアクセントの白細ラインがついているのがまたイイ!
と、この画像を見て気づきました(笑み)


買ったら渋谷には用はない。
宮益坂を上る。チャリには優しくない坂。ママチャリだと中腹以降まで行ったときに疲れてくる。
昼メシをどうしようかと考えながら、骨董通りの交差点に達した。
ここから会社へ戻る間だと普段よく行く店になってしまうので、交差点近くの、先週銀行に行きがてら寄った洋食屋に入った。

この店の話もそのうちしよう。ということで割愛。


会社は19時に上がり、池袋へ。
丈さんと呑むときは、必ず「清瀧」という店。なんだか知らないけど安い店だ。
20時近くに入ったら、まぁオッサン…というよりジジイばっかだった。丈さんと苦笑い。

丈さんのサイトにもあるとおり、iFsのお荷物の話、オカズの話、サイトの話、そしてオフレコ話もした。
ガンガン呑むつもりだったけど、オレのほうは途中チャーリーが出たりしたのでタバコに切り替わってしまった。
その後ソフトドリンクを飲もうとして、「カルピスソーダ」と頼んで出てきたのは「カルピスサワー」。
喧噪激しい飲み屋、この2品は聞き間違いが多そうだなぁ。

とりあえず、安いからいいのだ。

ふと時計を見たら、23時半を回っていた。オレの終電がヤバい、ということでお会計。
空腹で入店したため、オレが多めに食べ物を頼んだんだけど、結局は¥5,000を余裕で下回っていた。
いっつもここで金払うときには驚かされるのだ。

時間の読みは正しかった。有楽町線で飯田橋に出て、東西線の終電に接続。
ちょっと遅かったら帰りの交通費が十倍かかるところだった。


7月23日(土)
ヒマな週の土曜、出勤するはずもない。
8時頃目が覚めたので、前日の帰りがけに買ったハイジのパンを食べる。
んが、すぐ眠くなり、9時頃には寝ていた。

次に起きたのが14時。
15時から横浜・三ツ沢でiFsの練習がある。
もともとスケジュールは「不参加」にしていた。
電車で出ると横浜駅からバスか、地下鉄で駅から歩くかになり、車だと首都高の東京区間¥700、神奈川区間¥600と料金がかかる。
練習の時刻を考えると、電車は野球の荷物を持ってると邪魔になりそうな混雑、高速だと渋滞に出くわす可能性が高い。
球技場でJリーグがあろうもんなら、近所で花火大会があろうもんなら、それはもっとたいへんだろう、と。

そんなこんなで、よほどやる気が沸いたらゲリラ参加しよう、と考えていた。
が、14時起きじゃ明らかに間に合わない。車は実家だし。

親父の見舞いに行こうかと思って出かける準備をしようとした16時半すぎ、でかい地震に襲われた。
さいしょに小さい揺れ、というか近所の建物が揺れる音がだんだん近づいてきた。
そして自分の位置に回ってきた揺れはいままでに経験したことがない大きいものだった。直下型の縦揺れ感はない。
しかし、さすがにヤバ気だったので玄関のドアを開け放ち、脱出路を確保した。
結局、震度5弱のその地震のあと、似たような余震が一度来て収まった。

震度5というのはたぶん初体験だなぁ。
さいきんは6月アタマに東京湾震源の大地震が起きるなんて予知騒ぎがあった。
東洋ライフサービスという会社の社長が、自社のサイトにその話を載せたのだ。
あまりに無責任な行動。後日談まで掲載されているので、古い日付から読んでみてほしい。
根拠がないとわかっていても、それを読んで怖がっていた自分がいた。

なんでこの話を知ったかというと、6月1日に東京湾を震源とするヘンな地震があったのがきっかけ。
19時すぎ、会社の机がドシンとひと揺れ。
誰かが足をぶつけたのかと思ったが、他の机も揺れたようだ。
10数年前だったか、茨城に隕石が落ちたときも、同じようにドーンとひと揺れだけあった。
…が、今回はホントの地震だった。
直後にもう一度あって、22時すぎにまたひと揺れ。
そんな折、「じつはネットで大地震の予知が出ている」という話を聞く。

あのひと揺れだけの地震が前フリで、電車に乗ってる間に本チャンの地震が来たらイヤだなぁ、とイライラしながら帰る。
この世の終わりが迫っているような、妙な心境だった。

帰宅後、地震関連のサイトをあちこち見つけるうち、予知の“震源”が東洋ライフであることがわかった。
ほかにも、「自衛隊の友人から地震の緊急情報メールが転送されてきた」というカキコミがある掲示板もあった。
その内容ははっきり覚えてないが、要は「東京で直下型の大地震が近く起きるので、家族を地方に避難させたほうがいい」的なものだった。
でもわかるだろ、そんなに緊急なのになんでメールなんだよ?
明らかにスパムメールだ。

地震予知マニアは霊感的なトークをよくしていて、きょうは外気が焦げたニオイがするだ、テレビのノイズが多いだ、地震雲だ出ただ、
犬やカラスが騒いでるだぁ、いろんなことから地震予知につなげている。
そして、東洋ライフの話も絡み、6月1日はどこも大騒ぎだった。

けっきょくその後でかい地震はまったくなく、いつの間にか大地震の恐怖から開放されていた。
今回の5弱はそれ以来初の大きな地震だ。

さて、震度5弱の揺れを受けた部屋はというと、食眼の小さいフィギュアがポロポロ床に落ちてたくらい。
その中のひとつに「戦いで半分に斬られてしまった盾を持つガンダムの左腕」があった。
んが、ほかの部分が見あたらない。この地震で落っこちてるのを見てその存在を久々に想い出したものが多かったのだが、
このガンダムの腕に関しては、全体像がまったく浮かんでこない。こんなのウチにあったかなぁ?
ちなみにウルトラセブンのウルトラホーク1号は分離して落っこちていたが、3機分離の先頭部分がどこかに行ってしまった。
そうじしがてら捜すか…


そこへケイタイが鳴った。
姉からで「親父の見舞いに来たんだけど、電車が止まってて帰るに帰れない」ということだった。母も一緒だ。
チャリで10分弱のところにある病院。
最寄りの行徳駅はタクシー乗り場の行列がすごく、タクシー会社に電話しても全車出払っている、ということだったらしい。
余震があるといやなので、そんな近くの病院にも行かずにじっとしていたんだが、
要は「家にいるんなら、チャリで原木の実家へ行って、車で迎えに来てくれ」ということだった。

…めんどくせえ!

一度断るが、ニュースを見ているとJR、東京メトロ、首都高、みんな点検のためにストップしている。
これだけ広範囲に渡って交通がストップ、ということは、再開も遅くなりそうだ。

電話をして、車出すから待ってろ、と伝える。オレまで地震の被害者になってしまった。
この日も涼し目だが、実家まで7〜8kmはあるだろうか。暑くなるのは目に見えたので、短パンで出る。
江戸川放水路を渡る行徳橋(酷寒の日にバンティングスの捕手スローイング骨折事故があった、あの市川13号グラウンドのとこ)を渡って、原木エリアへ。
行徳街道という、かつて将軍様が成田山詣に通った由緒ある道なんだが、歩道はなく、路肩のドブ板分しか通り道がない。
後ろから次々やってくる車を常に警戒しながら走るのは実にめんどくさい。
でも車に乗っているときは除けないチャリが大嫌いなので、そこは自分の理想のチャリの転がし方をしないといけないのだ。

思ったより早く着いたが、背中に汗が。
こんなにすずしい日なのに、矛盾している。

車に乗り、病院へ向かう間にラジオを聴く。JRは東京の中心部の区間が全線ストップ。私鉄は動き始めたという。
おいおい、車に辿りついたところで運転再開って、そりゃないよ、と思ってたら、
「東京メトロは銀座線と日比谷線のみ再開」とのこと。東西線はまだ止まっていた。地下鉄だけど地上区間がダントツに長い路線だから。
JRの駅はどこも階段に人が座り込み、大混乱のようだ。
三ツ沢の練習に行ってたら、電車なら待たされ、車なら渋滞の一般道で帰ることになったわけで…
珍しくマリノスの試合も行われていたようだし(本来は日産スタジアム)。
しかも試合前の入場待ちの列が、iFsの練習をジロ見して、ヤジも飛ばしていたそうだ。
行かなくてよかった。オレにも何かイヤな予感が潜在意識の中にあったのかも。


病院で母と姉を拾い、原木の実家に帰って夕飯を喰う。
インコをカゴから出すが、異常に噛まれまくった。こんなに噛まれたのは初めてだ。
もしや地震が… いや、ばかばかしい(笑み)

帰路はトランクにチャリを積んで車で。
現地までオレが運転して、降りたところで母が運転を代わってひとりで帰るのはいつものパターンと同じだ。

Back