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W加藤1勝 S大塚1S L高橋憲1敗 HR島田1(2) 田中幸1(2) 金子1 ガルシア1 礒部1(3) 中村豊1 大村1 田中賢1(2)
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事件は、試合開始45分前に起きた。
この開幕2連戦は特別価格の2100円で購入できる「21世紀シート」を確保してあった。
ネット裏、なかなかいい席だ。
なんとなく、サイフに入っているチケットを早めに出しておこうと思い、
襟つきシャツの胸ポケットに折って入れた。
それが、ドームの外周デッキ(適切な表現がわからないので、とりあえず…)へ上がる前だった。
ものの1分少し、22番ゲートに到着。
当日券売り場に並ぶ列を横目に「フフン、持ってるもんね〜♪」って気分で入ろうとすると、
さっきポケットに入れたはずのチケットがない!
暖かい日なので、Tシャツの上に半袖シャツ、
さらにその上に前ボタンをとめずに着ていた薄手の襟付きのシャツのポケットだった。
風がちょっとあった。
ボタンをとめてないぶん、すこし風を受けただけでも飛んでいってしまうのは自然だ。
来た道を戻ったものの、落ちている紙類はWINSの客が捨てた馬券マークシートばっかり。
誰かが拾って売ったか、見えないところに飛んでいったか…。
バックの中も何度も見たし…。出てこない。
結局、助け船を出してもらって、なんとか試合前に予定の席にたどり着いた。
(これはあえて詳しくは書かないことにしよう…)
開幕戦ということでゲストが来るのだが、君が代を唄ったのは、
もうFs戦ではマンネリの速水けんたろうだ。
な〜んのヒネリもなく、サラっと唄い上げた。
最後、「♪こ〜け〜のぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」くらい引っ張るとかさ、なんか芸をしろよなぁ。
そして始球式。去年は「泣く女」だったが、今年は橋本真也
…似のソフトボール日本代表・高山樹里だ。
ソフトボールのマウンドあたりの位置から投げ込んだ球は89km/h。
でも、重そうだった。いろいろな意味で(笑み)。
さて、予告通り金村と門倉の開幕投手で試合開始。
近鉄は正捕手としてキャンプで鍛えていた礒部が6番・ライト、
1番を予定した後、さらに5番に変更になったはずだった吉岡が去年のまんまの7番で出場、
という、本末転倒なオーダー。
2月から捕手としてやる気マンマンだった礒部は、心中複雑だろう。
1回表、金村は1番・大村にいきなりフェンスダイレクトの右中間二塁打を浴びる。
しかし、水口三振、3番・ノリは四球だったが、
ローズも見逃しの三球三振、ガルシアは中飛に討ち取った。
前日、HPの掲示板に「ガルシアはとりあえず一発打つ」と予言を書いた。
ここでは当たって欲しくなかったので、とりあえずひと安心。
この試合は、両先発投手がガチガチの開幕候補ではなく、私は当初から打撃戦を予想していた。
ある程度状況を知っている人たちはだいたいそう思ったろう。
1回裏、それが、早速的中する。
井出の腰痛離脱により、1番・センターに入ったのは中村豊。
人工芝ヒットながら、三塁線を抜き二塁打。表とおなじ滑り出しとなった。
小笠原三振、片岡は左飛に倒れて早くも2アウトになるが、ここからが凄かった。
まず、オバンドーがセンター前に強いゴロを返し、タイムリー。
そして、5番・島田はドンピシャのタイミングの大アーチ!レフト中段へ飛び込んだ。
初回からビッグバン打線21世紀1号アーチが飛び出した。
ここでまだ切れない。6番・ウィルソンはセンター横へ低い弾道で二塁打。
つづく7番・ユキオがまたもや大アーチ!! 島田の当たりを超え、上層席まで飛んだようだ。
野口は空振りの三振。
1回、なんと5点の先制だ。金村にとってじゅうぶんすぎる援護だ。
2回表、9番・前田の三塁線を抜く二塁打で1点を返されるが、獲られたら獲り返す。
その裏、先頭・こちらも9番の金子が左中間へドッカーン!
バックスクリーンにほど近い位置に入った。
ファンの間では、昨年打撃不振だった金子にかわり、田中賢介をセカンドで使って欲しい…
という声があちこちで挙がっている。
私もそう思っている一人だったが、あんな当たりを見せられたらそんなわけにも行かない(笑み)。
この後、小笠原に回ったところで門倉は早くもKOで柴田に交代。
「中日時代から東京ドームは相性がいい」とほざいていた門倉。
1.1イニングで降板とはカッコ悪いことこの上ない。
しかし、2回から中継ぎ左腕のエースの柴田が出てくるってのは、いったい…。
3回の金村はポンポ〜ンと2・3・4番を三者凡退。快調なペースに入った。
が! 4回はそうは行かなかった。
私は「ガルシアは活躍する」、さらに「開幕戦で一発打つ」という予言をこのHPで行っている。
そのガルシアが4回の先頭バッター。
ランナーがいない・試合が膠着状態に入ったところのイニング頭…そんな条件を考えたとき、
ガルシアが初球をひっぱたきに行くのが私には見えていた。
そして、ガルシアは金村のす〜っと入ったストレートを「カツーン」と簡単にレフトスタンドにブチ込んだ。
当たってしまった。予言。ホントに。
私のイメージでは、金村と関根はこのパターンがとっても多い。そして4・5回ってのが一番。
Fs打線は3・4回を三番手・宇高に手玉にとられ、
四球のランナー・中村豊のディレードスチール失敗もあり6人で攻撃終了。
ちなみにこの盗塁、私が「豊が走る」って言ったら、それを聴いたように遅れて走って刺された。
コワイなぁ(笑み)。
金村は肩のことを考えて100球を目途に交代という制限つきで投げている。
近鉄打線は的山・前田あたりがやたらとファウルで粘り、球数はかなり多くなっていた。
5回を投げたら交代かな? そう話しながら観ていた。
5回、前田がライトへポテンヒットのあと、大村が再びこんどは左中間フェンスダイレクトの二塁打。
去年から、大村の長打力が徐々に目立ってきている。
応援団のコール「右に、左に、お〜むらっ」そのままの活躍。
そういえば、応援歌が新しいのに変わってた。
6-3。点差が詰まり始めてきた。
つづく水口は送りバント。無死二塁で二番打者。当然だ。
これを捕った金村は、ギリギリくさい三塁に送球した。が、セーフ。
野口の指示があったのか、自分で判断したのかは不明だが、
点差と大村の足を考えた場合、一塁送球が妥当な線だった。
これで無死一・三塁でノリを迎える。
「勝負するならしっかり。逃げるんなら敬遠。中途半端な外角攻めはダメ」
私は一緒に観ていたFKENF君にそう言った。
ノリは一発が魅力だが、外角のライト打ちもまたうまい。左足がレフトを向くが、打球はライト…みたいな。
するとどうだ、またも言った通りになってしまった!
一・二球目ともに外角へのボール球。そして三球目。
前の二球より中に入った落ちる球を、見事に右中間へ二塁打されてしまった。6-4。
さらに4番・ローズもセンター前タイムリーでついに6-5と1点差。
迎えるは、先ほど当然の如く一発を放ったガルシア。
しかし、ここはサードゴロゲッツーでなんとか打たれずに済んだ。
しかしノリが三塁から帰り、ついに6-6の同点とされてしまった。
6番・礒部はファーストゴロで、この回終了。
金村が100球前後に達していたのは明らかだった。
5回裏・マウンドに上がったのは加藤。ピンと来なかったが、左腕…あ、ヤクルトにいた加藤博人だ。
八千代松陰高校時代、エースではなかったが、ブルペンで投げていたとき、
別の投手を見に来たスカウトが「あのものすごいカーブをなげているのは誰だ?」と目に留まり、
結局ヤクルトに入って中継ぎ、先発に一時期大活躍した。
当時は投球の半分以上が大きく曲がって落ちるカーブだったが、今の加藤にはその面影があまりない。
ストレートが中心で、球速も130km/h前半がMAX。
しかし、その加藤をFs打線が打てない。5・6回と野口のライトへのヒット1本に抑えられた。
6回表・予想どおり金村交代(けっきょく95球を投げた)で、意外にも建山が登場。
どうも今の段階では先発では使わないようだ。二死を獲ったあと、大村のところで高橋ノリに交代。
Fsのノリは、去年活躍したが、背番号を14から42に変更した。42はこのところ外国人がつけていた。
「あえて、みんながつけたがらない不吉な番号を背負ってみたかった」というトンチキな理由(笑み)だ。
さて、大村を討ち取った後、7回もノリは続投するが、水口・中村ノリと連続のレフト前ヒットを浴びる。
無死一・三塁で4番・ローズ、5番・ガルシアと続くが、このコンビはふたりともファーストへの凡打で斬る。
で、本人も、ファンも、みんなが安心したその時だった。
6番・左対左の礒部がノリの球をひっぱたくと、弾丸ライナーでライトスタンドに突き刺さった!
守備のほうではあまりスッキリしていなかっただろうが、
あとでテレビで観たらベンチに帰ってきた礒部はさすがに大はしゃぎだった。
6-9。7回で3点差…。う〜ん。なんだかヤバイなぁ。
…と思ったのも束の間。ラッキー7の先頭打者・中村豊が
これまたもの凄い当たりのホームランをバックスクリーン脇にブチ込む!
まだまだこれから、って感じの7-9だ。
オガ倒れたあと、片岡がスタメンではどん尻のセンター前ヒット。
しかし、打った直後走れず、跳ねながら一塁にたどり着いた。太ももを痛めたらしい。
どう見ても出場続行はムリで、奈良原に交代。
ここで加藤がやっと交代で、誰が出てくるのかと思いきや、盛田だった。
三塁側中心に大きな拍手で迎えられる。
脳腫瘍の摘出出術を受けた盛田。選手生命どころか、人間としての死の淵から帰ってきた。
昨年終盤一軍で登板も、クビか大幅減俸という厳しいフロントの見方だったが、
後者を選んだ盛田。5400万円から1600万円という3800万円ダウンで契約した。
この盛田からオバンドーは早速レフト前で出塁するが、またも一塁でしゃがみ込んだ。
どうやら、こっちもムリらしい。3・4番が相次いで安打出塁→足を痛めてリタイア…。
毎年どっかしらケガをしていなくなる井出に続いて、またもケガ人が…。
同じくケガしぃのウィルソンやユキオもまたどっかやっちゃうのかなぁ?
ウィルソンもたしかオープン戦終盤ケガで欠場したし。
この試合はともかくとして、今後が心配でならない。
つづく島田凡退で左のウィルソンを迎え、盛田の出番は一死でおしまい。
ふたたび拍手の中ベンチへ消えた。
さて、柴田・加藤とすでに2枚左を使った近鉄。
誰がいるのかと思いきや、阪神から移籍した湯舟だった。
オープン戦でことごとく打たれ、先発失格の烙印を押されていたが、中継ぎとしてベンチ入りしてたとは…。
門倉・加藤・盛田・湯舟と1試合でセ・リーグ出身の投手が4人も投げることになる。
奈良原とオバンドーの代走・森本稀哲(ひちょり)を置いて、ウィルソンが湯舟から打った!
大きい、大きいぞ! 飛距離はユキオの一発並みだ!
球場全体が大歓声に包まれる中、「ファウル」のジャッジ。ポール際、惜しい所だった。
結局、ウィルソンはサードフライに討ち取られ、湯舟は面目を保った。
このウィルソンが、実はこの試合は別の名を名乗っていた。
なんと、背中の文字が「WILSON」ではなく「WLISON」と縫いつけられてたらしい。
以前、巨人の落合が練習で着ていたユニフォームが「COHIAI」と誤縫されていたという話があったが、
試合で着ているモノがそんな状態になっているってのは、聞いたことがない。
ウリソンかぁ。あの大ファウルは「打ち損」だったなぁ。
8回表、斉藤貢が登板した。10日のオープン戦で見たときと同じで球威がない。
二死までは無難に獲ったが、大村に捕まった。
「右に左に」二塁打を打った大村だが、それでは飽きたらず右中間にホームランを打ってしまった。
これでは前の攻撃の意味がまったくなくなってしまった。
7-10。敗色ムード濃厚になってきた。
8回裏は早くも抑えの切り札・大塚登場で、7・8・9番が三者凡退。
9回表は7年目29歳にして初めての開幕一軍入りを果たした厚沢が登板。
いままで打球を二年つづけて顔に受けたりして、なかなかチャンスが回ってこなかった。
オープン戦帯同も今年が初めてだったが、バッタバッタ三振を獲り、好投を続けてきた。
この日は制球が悪く、一死満塁のピンチを迎えた。
しかし、これまた吉岡・的山と連続三振でなんとか無失点に抑え、
「ピンチの後にチャンスあり」の僅かなる望みをつくった。
ついに9回の裏がやってきた。試合時間も3時間30分を過ぎている。
大塚も2イニング目は制球難で、先頭の中村豊を歩かせる。
が、2番・オガがこの日3つめの三振。空振りだ。
ここで本来なら3番の片岡だが、今は代走で入った奈良原だ。
この場面、やはり打撃で上回っている田中賢介が代打で登場した。
私の予言・パッと出の首位打者への布石としても(笑み)なんとかここは打ってほしい。
10日のオープン戦では、やはり片岡の代役で出場、1回裏にホームランを放っている。
その後も調子を保ち、二年目・19歳にして初めての開幕一軍をつかんだ。
制球に苦しむ大塚だが、賢介はクサい球をどんどん打っていく。
なにか、大村や礒部に通じるものがある背中が反り返った構え。
そこから飛び出した結果は、とてつもないものだった!
追い込まれてからも数球ファウルで粘ったあと、ついに右中間スタンドへ叩き込んでしまった!
プロ2安打目がプロ入り初アーチとなった!
9-10。オガさえ出塁していれば…という感じだ。
ドームの中はFs戦とは思えないほどの熱い空間になっていた。
4番に入っていたひちょりに変わって、代打は西浦。
オープン戦で結果を残しているだけに、復活の一発が期待できる。
ここまで5本のアーチが飛び出しているFs打線。まだまだあなどれないぞ。
…と思ってたんだけど、西浦も次の島田も空振りの三振で終わっちゃいました(爆み)。
はぁ〜あ。9-10。ヒットも12本対13本と1本負けている。
ガルシアの一発、予言しないほうが良かったのかなぁ?
片岡・オバンドーともに大事には至らなかったらしく、とりあえずよかった。
明日は賢介がサードでスタメンかもしれないなぁ。
開幕戦から大変な試合になった。ま、まだ始まったばかり。これからだけどね。
でも、4時間ピッタリって試合時間、なんとかならんもんか。
これから139試合こなす選手達も大変だが、観るほうだって大変なんだぞ(笑み)。
【●●●今季観戦通算 1敗 勝率.000●●●】