厚沢はこうして使え


ケイジバンに書いた話をここに残しておこう。文体を変えて。
6月の観戦記がまったくないから(笑み)。

6月16・17日の二軍。
厚沢櫻井(つくし)が先発で好投。厚沢はどうも下だといい結果を出す。

原因のひとつは、悲しいかな、一軍向きと二軍向きの選手のタイプってのがあるんだと思う。
厚沢はコテコテの後者のタイプ。

もう一つのタイプがある。それは先発向きとリリーフ向き。
ことしのヤクルト入来兄の好成績は、ヤクルト首脳陣の
入来は熱くなりすぎるのでリリーフ向きじゃない。先発でやったほうが味が出る」
という好判断に起因するもの。

じつは厚沢もそうなんだと思う。
ファームで先発の柱になったこともあるのに、上に行くとワンポイントかせいぜいビハインドのロングリリーフ。
先発投手のあとにあの手頃な球速のストレート投げたら、そりゃ一発浴びるわな(笑み)。
もし、これからも厚沢が先発で好投して上に上げることになるなら、ぜひ上でも先発で使って欲しい。
一軍でも試合のアタマからなら、全然違う結果が出ると…思うんだなぁ。厚沢の場合。
元気な頃の星野伸之がいい例。

去年オリックスにいた西武水尾は、サーパスでは先発をしていた。
しかも10回を投げきった試合(2-2でドロー)もある。
水尾と言えば、左のワンポイントのイメージ。先発なんて想像もつかなかった。
結局リリーフで信頼を勝ち得ることができず、戦力外→西武へ移籍、となった。
よく調べれば、どこのチームにもそういう投手が必ずいるのかもしれない。

日本は一・二軍で投手の起用法が変わることが多い。
しかし育成する場でやってきた形を、上に上がって発揮できないのは誠に悲しい。
海の向こうではそういうところは役割分担がきっちりしているというが…。



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