開幕直後というのは、新戦力に出番がよく回る。
トレード選手や即戦力ルーキーは、使えると思うから獲得するわけで、
実戦で使わないことには獲った意味がない。
さらに、トレード選手は新天地に移ったことによる+αな力を期待することもある。
好成績なのに不服にも退団となったミンチーは別として、
他のメンバーはいつまで一軍に残れるか、という勝負になりそうだ。
そういえば、ダイエーの西村は、昨年の開幕戦以来の一軍登板を
3年連続の開幕投手という形で勤めたが、翌日二軍に落ちた。
じつは、似たように山崎慎太郎も毎年開幕一軍にいる。
西村と同じくして、2年間在籍したダイエーでは
98年、99年ともに4月に一軍で先発登板している。
そして2年続けて結果が出ず(99年は2000年の西村と同じく先発で1試合のみ)
戦力外になると、2000年はテストで広島に入団。
こんどは開幕2戦目に3番手として登板、開幕巨人戦連勝に貢献している。
この後、少なくともダイエーでの2年間よりはいい成績、
25試合2勝2敗6Sという成績を残すも、シーズン後半は出番もなく終わった。
結局またも戦力外通告。
三たび生き残った2001年、仰木監督は山崎をどう活かしていくのだろう。
ちなみに、2000年開幕3戦目の広島の先発・カンバーランドは、1/3イニングでKO。
オープン戦、大した活躍がなかったボールは開幕スタメン・ファーストだったが2打席で交代。
2試合目は出番なし。3試合目は2安打だったものの、4試合目の3打数2三振を最後に二軍へ落ちた。
結局、この2人は5月7日にスピード解雇通告となった。
開幕戦で投げた横浜の中野渡も昨年、一部の名鑑では「新人王のダークホース」とまで春先は評価され、
開幕は木塚とともにルーキー投手コンビとして一軍入りを果たした。
が、オープン戦の結果とはうらはらに、3試合の登板でファーム行き。
今年も開幕一軍となったが、どういう結果を残すか、興味深いところだ。
ほかにも外国人などに多いが、オープン戦少々不振でも、春先は新戦力をガマンして使うことが多い。
現在早速ピンチなのは、ズーバーとミッチェル。
ズーバーは開幕スタメン落ち。出番はなんと同期ドスターの代打だった。
二人でやっとひとり分なのか?(笑み)。
これを書いているのが、セ開幕日の翌日なので、まだまだわからないが。
7番指名打者で出続けるミッチェルだが5試合目で打率は1割を切っている。
開幕前の本人曰く
「オープン戦では当てることだけを心がけてヒットを重ねた。
でも、それは一軍を確実にするための『アピール』のためであり、ホントのオレじゃない。
シーズンに入ったら、どんどん大きいのを狙って打っていくよ」
ということだった。
それって、大失敗だったんじゃない?(爆み)
サンダース、アンロー、デルトロは不振による開幕二軍落ち。一体何しに来たんだか。
そんなこんなで、新戦力にとっては今が勝負だ。
すこしでも調子が落ちると「やっぱりダメか」となってしまうので、ホント大変。
西村が登録抹消された理由は聞いていないが、
このままシーズンを終えることだけはないように祈りたい。