おしまいも西武ドーム


2000.10.7 Sat.
パ・リーグ公式戦
L-F 26回戦[西武ドーム]
○6-3
W下柳8勝4敗 Sミラバル1勝3敗19S L石井10勝7敗 HR田中幸15 フェルナンデス11(2) 


無謀と思いつつ、千葉県市川市の自宅から、埼玉県所沢市の西武ドームまで車で行ってみた。

出たのは16時過ぎ。18時の試合開始に間に合うか…?
自宅からの首都高は湾岸線と小松川線とチョイスできる。
湾岸線は3車線、小松川線は2車線だが、休日の湾岸線は乗るまでの357号が混む。
それでもいつもは湾岸で行くのを、あえて小松川線で行くことにした。

家を出てから10数分は快適だったが、あっという間に錦糸町料金所の渋滞にはまる。
ここから両国、箱崎を通って千代田トンネルまでいつもの渋滞。
新宿線に入ったときは、すでに17時を回っていた。

新宿線から中央道はすこぶる快適。
高井戸で降りて環八から青梅街道へ出てもよかったが、飛ばせるところは飛ばして行きたいので中央道にした。

国立府中からは立川経由で多摩湖を目指して北上する。

抜け道を探しあてて立川駅を避けたものの、並行した道を1本まちがえ、遠回りに…。
で、本来通るはずの芋窪街道に入ってから新青梅と交差、
けっきょく、その先で待っていてくれたネット仲間に案内してもらい、なんとか多摩湖畔の西武ドームに着いた。
この西武ドームへ着くまでの一般道の距離を考えたら、高井戸から青梅街道へ直接入ったほうがよかった。

多摩湖の周りは、ちょっとした田舎の風情。
…というか、ラブホテルが5〜6件かたまって「ホテル街」ってネオン看板出してたり、
お寺がいっぱいあったり。普通の観光ホテルもある。なんか温泉街みたいな感じ。
道はS字カーブの連続で、完全な山道。途中、まっ暗でウス気味悪い多摩湖を渡る。

まわりには明るい所はなく、UFOのように、西武ドームの白い屋根が森の中で発光している。
バリバリの東京通勤圏なのに…この風景。味わいがある。
所沢から来ると、そういう雰囲気は味わえないのかな?
お寺や近所の家は駐車場もやっていて、観戦客を旗や懐中電灯で呼び込む。
エプロンをしたフツーのおばさんに誘導され、1回1,000円の駐車場に停める。
 

さて、この日はダイエーがマジック1で福岡で試合を行っている。
つまり、西武Fsが勝つだけでも、優勝が決まってしまうのだ。
そんなわけで、車で走ってる間は、民放ラジオ各局が福岡の試合を中継しつつ、小刻みに西武ドームの状況も教えてくれていた。
3-1で勝っている。西武の先発・石井はすでに7安打されていた。
3回表、私が入ったところで石井交代。谷中の登場。

3.5ゲーム差。4連勝でダイエーも4連敗すれば、逆転優勝できる。
と、いうわけで、あきらめていない西武ファンがたくさん詰めかけていた。

いっぽうの我がレフトスタンド。
ライトほどではないが、4日のマリンの平日ナイターとは較べものにならないほどの盛況だ。
もう、優勝はなくなった。しかし、翌日を含め、今シーズン残り2試合だ。
あたらしい応援形式も浸透、優勝絶望の開き直りもあって、なかなかテンションが高い。
おーけんがひとりでキャッキャッやってるのを見つけて、外野で付き合ってやることにした(爆)。

今季は一度も外野観戦がなかったので、ひさしぶりに球場で大声を出した。
10月の夜は寒いくらいだが、テンションが上がってるので、ちょうどいい暖かさだ。

4回に谷中の暴投で1点追加、4-1

Fsの先発・左腕の下柳西武戦が回ってくると必ず先発している。
この日も好投を続けていたようだが、5回裏二死から打球を体に受けた。
しばらく治療をした末、駆け足でマウンドに帰ってきた。
なんとか最後の一死を獲って、勝ち投手の権利獲得。この回で降板した。

二番手は、終盤戦のこのところ中継ぎに回っている、関根
チーム唯一の2ケタ勝利投手が、なんとこんな状態である。
この日は1回2/3を無失点。防御率も5点台からやっと4点台になった。
防御率の4と5って、かなり印象がちがう。つじつま合わせといえばそれまでだが…。

9勝している立石金村の2人も含め、今年は通年ローテーションに入っていた投手が一人もいなかった。
なんども言うように、投手さえほんの少ししっかりしていれば、優勝はできたのだ。

それにはやはり軸になるべくエースがしっかりしなければならない。
すでに岩本は9月中に二軍落ちしており、姿すら拝めない。
こんな状態を打破するには、やはり経験豊富でしかも働けるベテラン投手がひとり欲しい。
また、前回と同じ話になるので、割愛…。

そんなことを考えつつも外野で騒いでいるうちに、ユキオの一発が飛び出した。
シドニーから帰ってきてからは初めてだったような…。
けっきょく、開幕期によく書いた田中賢の影は、ほとんどユキオには落ちなかった。
しかし、打率が低い、守備も安定を欠いてきているユキオもうかうかしていられない。
勝手な解釈かもしれないが、そんなユキオの意地の一発だったような気がする。
奈良原の犠飛も出て6-1。試合は決まった。

一度6回表・0-0の経過が出た後、西武ドームではまったく知らせがなくなったダイエー戦。
じつは、すでにこの時点で1-0で終了していた。

そんなことを知ってるのかどうかはわからないが、西武も淡々と試合を進める。
8回裏二死から片岡のエラーで松井が出塁。
次は4番・フェルナンデス。高打率ながらホームランは10本だが
「こういうランナーの後は、よく一発が出るんだよなぁ」と言った私の予言に見事に応えてくれた(笑)。
左の高橋憲(またオマエかよ・笑)なので、私のいるレフトスタンドに入る、とまで予言したが、それはハズレ。
打球は右中間に飛び込んだ。まだまだパワーは衰えていない。

思えば、4月1日の開幕戦、なんでもない内野フライを捕球ミスして
松坂の足を引っ張り、しょぼくれていたフェルナンデス
ヨレヨレの大リーガーのイメージがあったが、まさか10月までやっていようとは…。
しかし、すでにサードのポジションはなく、日本に馴染めずリタイアした同僚・ジェファーソンが入っていた指名打者に収まっている。
高額年俸。豊富な経験から他の選手に与えるものは大きいのだが、これで11号じゃ、助っ人としてはやはり一発が少ない。
メジャー時代から毎年のようにチームが変わっているフェルナンデス
来年はアメリカへ戻っているかもしれないな…。

西武が優勝できないのはやはり打線の核がないことが大きい。
どこをつかんでも1・2番タイプの打者ばかり。
やはり、以前のAKDのような大砲が何門もないと、優勝は難しいのだ。
そんなチームの助っ人として、フェルナンデスという人選が的確だったとは言い難い。
 

さて、この2ランで6-3。セーブがつく場面になって、9回裏・登場したのはミラバルだ。

フェルナンデスと同じくして、4月1日の開幕戦で情けない姿をさらけだしている。
岩本の好投をあえて切って、9回万全で登場したはずだったミラバルだが、
9回に同点弾・10回もサヨナラのタネをまき、開幕からファンの期待を裏切った。
岩本にしてもあれがケチのつけ始めだった。
結局、先発・抑えの両エースが不振にあえぐきっかけになった試合だったのだ。

私が西武ドームに来たのもその4月1日以来だ。ミラバルも結局10月まで残っていた。
ヒットを1本浴びたものの、見事9回裏1イニングを抑え切った。
 

観戦15勝目。まだ借金は3だ。でも、残り1試合…。
あしたの試合で、もう一つ勝つか。金村の10勝目もかかってるし…。

●●●今季観戦通算 15勝18敗 勝率.455●●●
 

…が、翌日の試合はデーゲーム。7日の朝から草Fsの練習をしたこともあり、まったく家を出る気にならなかった(笑)。
これで今年の観戦は終了だ。
金村はつかまって1-10の大敗。2ケタ勝利はムリだった。
ま、あれだけリタイアしたのに10勝しちゃったんじゃ、逆によくないだろうな。
 

さて、これから何をここに書いていこうか…。



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