おわりかなぁ…。


2000.9.20 Wed.
パ・リーグ公式戦
F-Bu 26回戦[東京ドーム]
×1-8
W門倉7勝8敗 L建山6勝7敗 HR井出13 


借金1。
私の今年の観戦成績だ。
5割のカベをなかなか越えられない。っていうか、5割に行ってないのだ(涙)。
 

この日、パ・リーグの試合はこの東京ドームの試合だけ。
それどころか、今週の平日はシドニーオリンピックへの選手派遣に伴い、パは試合を組んでいない。

それが決まったのが遅かったため、東京ドームを本拠地とするFsは、代替日程を組むことができなかった。
スケジュールいっぱいの東京ドーム、モテモテだぁ。

そんなこんなで、パ・ファンにとっては連勝で首の皮一枚残っているFsのこの試合は注目すべきであった。

しかし、日本人の注目はオリンピックに行っていた。しかも野球ではなくサッカーだ。
ブラジル戦。前回のアトランタで奇跡的な勝利を挙げた記憶が焼き付いている。
試合は日本時間で18時から。
会社でも町中でも、サッカーの話題が聞こえてくる。
 

こんな日、東京ドームに訪れようとする人間は、ホントに野球が好きなんだろう。
私もそのひとりになった。会社は18時半で上がって東京ドームに着くと、3回の表だった。

実は前日と合わせて、この2連戦はファンクラブから招待券が来ていたのだ。
ハガキを持参して球場で交換するんだが、私はこのハガキのことをすっかり忘れていた。
と、いうことでフツーに券を買って入場した。

中にはいるとガラガラ。そういえば荷物検査もなかったなぁ。
レフトもライトもスタンドは空席が目立つ。内野はいつもどおりでガラガラ。
観客に目をやると、iモードでサッカーの速報とにらめっこしながらの輩も多い。
とても優勝を狙っているチームの雰囲気ではない。

そんな中、建山門倉が淡々と試合をすすめていた。
しっかし、盛り上がらない。建山は間が長く、コントロールも悪い。
4回表、吉岡のタイムリーなどで2失点。
6回表、またもや吉岡に三塁打を浴びたところでKO。原田につなぐ。

ポーカーフェイス。淡々と投げるその姿に相手が翻弄されるときもあるのだが、
この冷めた空気のドームの中では、建山のキャラはまったく合わなかった。

この投手交代の時にレフト・石本中村と交代。
ことし、何度このイニング途中の交代風景を生で見たか…。
この日も結局出なかったウィルソンがいないために、スタメンで起用されていたのが石本

しかし、この観戦記でも何回か書いたように、故障している右肩はかなり状態が悪く、俊足で追いついても送球が弱い。
4回・吉岡のレフト前のタイムリーで、二塁ランナーを三塁に行かせてしまった。
打っても変な球をファウルするわりに、ストライクを見逃して三振。
規定打席未到達ながら打率3割を残した昨年とはまったく違うバッティングだ。
打球は芯を喰わず、ネットを越えるファウルフライばかり。
昨年開きすぎとも思われたダイナミックなスタンスは、今年心なしか狭くなった。

体重が打球に乗らない。元来レフトへ払うだけの上ずったバッティングが余計に上ずっている。

一軍で彼の能力が唯一発揮されるのは、チャンスのときの代走くらい。
相手が右投手だからということで左の石本が選ばれたのだろうが、あまりにも単純すぎないか?
金子石本奈良原と続く8〜9〜1番のつながりは打率が低すぎる。
おまけに、ピンチになったらすぐに代えられてしまうほど石本の肩には信頼がない。
それだったら、右であっても打力のある中村藤島を最初から使った方がいい。

今まで打って勝ってきたチーム。ビッグバンの5番島田、6番ウィルソンが欠場。
7番ユキオは南の国へ行ってしまった。
そんな奴らの代わりには、やっぱり打撃優先の選手を充てるべきではないのか?
 

結局6回は、無死一・三塁からの武藤のショートゴロで三塁走者が生還するつまらない失点。
ゲッツーを獲れるようにも思えたが、捕った奈良原はホームへ送球し、間に合わず。
明らかに間に合わないタイミング。奈良原らしくない。
結局、このゴロでは一死も獲れず。この後三番手・芝草が抑えたものの、雰囲気はどんよりしたまま…。

7回表には芝草が撒いた種を、疲れ気味の高橋憲摘み取れず、3失点で0-6

門倉はヒットを打たれるものの、散発。緩急で乗り切って行く。
さらに2点の援護をもらった9回裏も球威は落ちず、ストレートは140km/h台を切らなかった。

唯一、この日のFsファンが楽しめたのは9回裏だけだった。
先頭・井出がライトスタンドへブチ込み、1-8
上田實松が倒れ二死となったところで、ルーキー・田中賢介が代打で登場した。

門倉は2ストライクまで追い込み、完投勝利をストレートによる奪三振で締めくくろうとしたが、そこは賢介が見逃さなかった。
ド真ん中の直球を叩き、レフトへポトリ。
結局いい当たりではなかったが、なんとかプロ初安打が飛び出した。
22時を回ろうかという最終回まで残ったFsファンへのささやかなプレゼントとなった。

次打者、中村は凡退で試合終了。
8四死球を与えたFs投手陣がつくった試合は、22時1分にやっとこさ終了となった。
 

このあとは土曜の西武ドームまで試合がない。
負けっぷりが悪い。優勝あきらめムードがこの1試合でかなり強くなってしまった。

その週末の西武二連戦、1試合でも負ければ、ことしのFsは完全終了になるだろう…。

そういえば観戦勝率もまた5割に届かなかった。
悲しいなぁ…。

サッカーも負けたらしいね(笑)。

●●●今季観戦通算 14勝16敗 勝率.467●●●



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