続々・エクストラ!


2000.8.28 Mon.
パ・リーグ公式戦
F-H 24回戦[東京ドーム]
○8-7
W芝草1勝 Sミラバル1勝3敗16S L篠原9勝3敗2S HR野口7(2) ウィルソン29・30 オバンドー22 


なぜか当初から設定されていた月曜日の公式戦。
私は当然会社があるので、最初からは観られない。

歓声が漏れ聴こえる中、チケット購入にてこずり、入ったのは4回表だった。
会社でYahoo!の速報を見たときは1回で1-3とリードされていた。
が、中へ入ったとき、すでに4-3と逆転。5連勝の勢いがそのまま表れていた。
野口ウィルソンのホームランが出たようだ。
先ほど聴いた歓声はウィルソンの一発が出た瞬間のものだった。

先発は関根土井。どちらも調子がよくないようだ。

関根は4回ながら9番・鳥越の代打で出てきたにタイムリー二塁打を浴びてKO。
まえ2試合の逸機に業を煮やした王監督が早めに動いた結果だった。

関根に代わって出てきたのは高橋憲。このところ中継ぎ投手陣の中での格がすこぶる上がった。
いい意味では信頼されているのだろうが、ちょっと酷使しすぎ。
ノラリクラリもそろそろ神通力が途切れる頃かと思うか思わないかのうちに、1番・柴原には高いバウンドの内野安打。
「人工芝ヒット」だ。続く2番・村松もまったく同じような当たりでタイムリー。
う〜ん、ツイてない。4-6

5回、すでに6安打4四球4失点とアップアップの土井は、ウィルソンにこの日2発目となるソロを浴びた。
5-6。これが記念すべきウィルソンの来日100号になった。

優勝が夢でない位置にいるチーム同士が、このシーソーゲーム。
ごひいきでなくても、野球ファンなら一時(いっとき)も見逃せない楽しい試合である。
いつもはわりとおとなしい(…というより絶対数が少ない)Fsファンも一塁側内野席も含めて大騒ぎだ。
いつもなら試合開始直後と、勝利目前のときだけに出る「Fs投手のストライクに対する拍手」も、試合中ずーっと出ていた。
8月も終わりだというのに、この盛り上がり。

さて、7回に松中のタイムリーでふたたび1点を奪われ5-7
ノリは2回2/3を投げてやっと降板となった。さすがに疲れの色が隠せなかった感じだ。
が、このあとに出てきたのが芝草
ここまで勝ち負けなし。ビハインドでの登板が多く、敗戦処理系の登板が多かった。
「早くもあきらめたか?」コアな(いやそうでなくても)Fsファンはそう思った。
ノリ-芝草のリレーと聞いたら、ちょっと前だったら完全な負け試合のイメージだったのだ。

しかし、チームの勢いか、今は違う。前日のノリと同じように、芝草はピンチに追加点を奪われることなく、
なんと城島柳田とランナーを背負った場面で連続三振に討ち取った。

これが大きかった。

土井の勝ちの権利を保ったまま、6回からは篠原がマウンドに上がっていた。
前日の試合でこいつを出さずに吉田を長々と引っ張った理由が、明らかになった。

篠原はコントロールが定まらない。
芝草が連続三振を奪った直後の7回裏、先頭のオバンドーは失投を見逃さずレフトへ高々とアーチを描いた。
さらに、ウィルソンが四球で出たあと、ユキオが左中間二塁打。
ホームランの失点のあとも切り替えがきかずにランナーを出す篠原に、もはやピンチを切り抜ける力はなかった。

バッターは8番・野口。昨年までなら、2回に出たホームランで野口の打者としての一日のノルマはじゅうぶん達成。
この場面では代打が出てもおかしくない状況だったろう。
しかし、今年はマグワイアのような投球をバットに乗せるような打撃ですっかり勝負強くなった。
当然、代打は出ない。
ファンの大歓声にのって野口が打ったゴロは、なんとかかんとか三遊間を抜き、
2点タイムリーとなった。再逆転で8-7

目の前の席に座っていたFMWのハヤブサもイチゴフラッペを片手に大喜び(爆)。

その後芝草-原田とつなぎ、8回途中から抑えのミラバル登場。
ミラバルはランナーを背負いっぱなしだったが、8回は代打・坊西、9回は松中をゲッツーに討ち取り、見事な勝利。

ヒーローインタビューは2発&100号のウィルソン
常に笑顔で茶目っ気たっぷりにインタビューを受ける姿が印象的だった。

勝ち投手は芝草。この試合も「エクストラ」な選手の活躍が光った。
でも、Fsの優勝争い参戦自体「エクストラ」なのかもしれないなぁ。

ま、いいか。優勝の2文字はいちだんと濃く見えてきた!
もう、夢じゃないぞ。エクストラなんて、言わせないぞ!

言ってるのは、何を隠そうこの自分なんだけど…。
 

●●●今季観戦通算 12勝14敗 勝率.462●●●



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