逆キセル


2000.8.13 Sun.
パ・リーグ公式戦
F-BW 19回戦[東京ドーム]
×2-10
W木田2勝3敗2S S小倉5勝4敗10S L立石6勝4敗 HR田口4・5(満) 小笠原21 片岡16 


立石は2点を失った。

さて、連勝で勢いづいたので、ガンガン行こう!
と、思っていた矢先。いや思うヒマもなく、気づいたら試合開始直後に2点を先制されていた。
もう、前フリの前に書いちゃうくらい(笑)。

5月の一軍昇格直後頃とは明らかに違う。
去年の立石に戻ってしまっている。なにしろ、コントロールが悪い。
5月は低めにバッチリコントロールされていたストレートは、すべて、高めかコース外。

2回・田口に一発を浴びた後も目が覚めない。
1回に犠牲フライを打たれたイチローに2点タイムリー二塁打。

すでに0-5。次のニールを迎えたところで立石はとっとと降板。
展開的に正田をロングで投げさせても面白いと思ったが、ここは中継ぎ左腕・高橋憲が登場。なんとか凌いだ。

BWの先発は岸川
まだ年数は浅いが、ロッテ-中日と移り、今が3球団目だ。

基本的に左のワンポイント投手。完投は望めない。
一応先発してはいるものの、1回からブルペンでリリーフが投げているのは事実だろう。
BWはこの日が地獄の17連戦の最終戦だ。
雨で流れた分の予備日がことごとく埋まり、メジャーリーグ並みのまったく休みのない日が続いたのだ。

投手分業制が当たり前のご時世。
これでは、野手登録の嘉勢が投手復帰したり、ワンポイント投手がローテーションに入るのも無理はない。
ちなみに、2日前に岸川は本業のワンポイントでウィルソンに対して登板したが、
見事に一発を浴びて、一死も獲れずに降板している。

いつでも打てそうなのは前日のカルロスと被る。やはりFs打線は力んで見える。

が、打順が一回りした3回・突然の小笠原片岡の連発!
前日の外国人アベックに負けず劣らずの快弾だ。2-5
すぐさま仰木監督登場。
小笠原の一発の後に一度河村コーチが出ているので、即刻交代だ。

次の投手は木田だった。BWは新しい抑えの切り札として、AAAで腐っていた彼を呼び戻した。
が、日本へ帰ってきても安定しない。途中入団ながらすでに3敗を数えている。

キャリアや最近の成績、岸川の後にこの浅いイニングでの登板。
いろいろ考えても、これなら木田の先発が順当だったのでは?と思う。
信頼ないんなら、ソロ2発くらっただけで降ろすような投手を先発させてほしくない。
岸川本人のプライドや自信に関わるし木田も清々しくはないだろう…。

が、ここから試合が変わった。両軍の投手がことごとく無失点で切り抜ける。
Fsは前2戦が先発完投で終わっているので、中継ぎ総登場。
…ちょっと出しすぎの感もあるが…。
2回途中から8回途中まで、高橋憲-芝草-原田-新谷-正田-黒木とつないでいった。
正田は本拠地東京ドーム初登板だ。

この時点で、残り投手はミラバル清水
清水は先発要員だから、あまり投げさせたくないので、実質ミラバルひとりだ。

この間、木田が6回終了まで1安打の好投。課題のコントロールが安定していては、Fs打線も歯が立たない。
7回からはもともとの切り札・小倉。登板がしばらくなかったので、早めの登場。3人で斬ってとる。
スコアは変わらず、2-5のままだ。

相手投手は好調なものの、もし同点・延長になると、ミラバルどころか清水の登板の可能性も出てくる。

8回表途中、黒木の様子がおかしい。野口がベンチに何やら告げると、そのまま交代。
どうやら黒木がどこか痛めたようだ。
計算外。8回途中でミラバルをつぎ込むことになり、のこりは清水だけになってしまった。
さぁ、大変だ。延長した場合は12回まである。
行くところまで行った場合、甲子園のアイドル投手だった上田の登板もあるか?
などと、別の意味で面白い試合になってきた。

8回はミラバルがきりぬけたものの、その裏もしっかり小倉に抑えられる。

9回、ついにリリーフの均衡が崩れた。
ミラバル三輪のタイムリーで1点を失った後、なんと田口に満塁弾!

清水があ〜だ、上田があ〜だ、の心配は吹っ飛んだ。
2-10。あとは勝手にやってくれ。
何点獲られようが、ミラバルはケガをしない限り投げきらなければいけない形になってしまった。

う〜む。中はよかったんだけど、両端がねぇ…。こりゃ「逆キセル」だな。
ミラバル立石はそろそろ鎌ヶ谷に行くべきではないのだろうか…。

小倉は9回裏も抑えて、3イニングをパーフェクトだ。
もともとヤクルトにいた小倉は草野球のクラブチームから入った投手。前職は足利市の運動公園の職員だった。
ヤクルトではあまり活躍できなかったが、トレードでBWに移って、抑えとして活躍の場を見いだした。

けっきょく、この試合はBWが外様の3投手で凌いだことになる。
近鉄と同様、移籍選手が活躍することが多いチームだ。

この3連戦はすべてナマ観戦した。
ま、3連戦3連勝は贅沢か。目の前の敵であるBWに勝ち越したのだから良しとしよう。
ともあれ、この日はおとなしかったが、オバンドーが復帰、ウィルソンも好調になってきたFs打線。
さらに島田も帰ってくれば、驚異の打線になる。

毎年夏以降打線が下降するが、ことしはちょっと違う予感がする…。
 

ちなみに17連戦が終了したBWであるが、田口はひとり東京に残り、翌日の五輪壮行試合に参加するそうだ。
これと火曜からの連戦と合わせ、田口ひとり24連戦だとか…。
ごくろうさんです。
 

●●●今季観戦通算 9勝14敗 勝率.391●●●



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