ついに、イチロー超え!


2000.8.12 Sat.
パ・リーグ公式戦
F-BW 18回戦[東京ドーム]
◎7-1
W下柳4勝2敗 Lカルロス4勝2敗1S HRウィルソン24(2) オバンドー19(3) 


前日に続き、この日も4万人と大観衆の試合となった。

先発は下柳カルロス。どちらも「中継ぎのついでの先発」というイメージの左腕だ。
ともに、今年はサウスポー苦手の西武戦で先発勝利を挙げている。
球速、球種ソコソコ。中継ぎ基本だけどスタミナ十分…と、共通点は多い。

下柳の先発登板の観戦は今季2度目だ。
前回(7/1)は生年月日が全く同一の奈良原がホームランを打つなどして、5年ぶりの先発勝利を挙げた試合だった。

あの日が今季初先発でもあったが、今年の下柳のそれまでの調子からして、
ひと月経った今もローテーションに入っていることはあまり予想できなかった。
じっさい、大島監督が7/1の試合後「しばらくはアタマ(先発)で使う」とコメントしたのに、数日後にはリリーフに上がる下柳の姿があった。
その後も、何度か先発と中継ぎを兼任した形をとったが、最近はやっと先発1本になってきた。

プロではダイエー時代からほとんど中継ぎ。
『鉄腕』は年間60試合以上登板したこともあり、中継ぎが専門職のようだった。

しかし、そのわりにコントロールが悪い。
ピンチに代わって出てきても、四球でそのピンチをすぐさま広げる…
そんなパターンはダイエー時代もFsに来てからも、幾度となく見てきた。

それが、どうだろう。
スタッフ不足により、長いイニングも投げられる下柳が先発に回ると、なぜかコントロールが良くなる。
先発になっても、セットポジションからの投球のまま。何が変わるのか。
マウンドがきれいな方が、気が乗るのだろうか?

他人の作った試合の尻拭いではなく、自分で試合を作っていく、そこが大きな違いではあるか…。
 

さて、試合。
3安打を集中した2回のBW塩崎のタイムリーで先制。

いっぽうのFsカルロスに3回を1安打に抑えられる。
なにか、冒険はしない「手投げ」のような印象のフォームの投手。
どうみても、安定したコントロールを重視した中継ぎ投手だ。
それだけに、みんなナメてかかったような感じで、逆にスイングが力みがちだ。

しかし、心配はなかった。
4回裏・オバンドーの同点タイムリーのあと、調子を上げてきたウィルソンが2ラン。
さらに6回裏・一気にたたみかけ、カルロスをKO。
そして二番手・高橋功の変わりっぱなをオバンドーが自ら復帰を祝う3ラン!
滞空時間の長い「魅せる」一発だった。6-1

下柳はというと、3・4・5回を無安打。
6・7回はピンチを併殺で凌ぎ、まさに勝ちパターンの試合運び。

8回にさらに1点の援護を得た下柳は、そのまま完投してしまった。
与四球3。先発登板の下柳も、リリーフ登板の下柳も、
1試合の与四球数が変わらないような気がするのは、私だけではあるまい(笑)。

試合後のヒーローインタビュー。もちろん下柳だ。
一見、暗そうに見られがちな彼だが、しっかり本来の味を出した…

インタビュアー:「では、さいごにひとこと」
下柳:「まいど!

もう、メチャメチャパクリやん(笑)。東京ドームは連日の「まいど!」となった。

その後も、この日のイベントで出てきたオタク・ガキむけキャラクター
(「六門天外」だとか「モンコレ」だとかいってたが…興味ナシ!)
の着ぐるみ達(3匹ほど)とならんでVサインの記念撮影までしていた。
あれだけ見ると、ほんと下柳は「いいアニキ」だった(笑)。

さぁ、ガンシモBWになんと連勝。
つぎは立石だ。前回ダメだっただけに、このチームの勢いに乗って何とかしてくれ!
 

●●●今季観戦通算 9勝13敗 勝率.409●●●
イチローを超えたぞ! 勝率(爆)



2000年トップへ 観戦記メニューへ Top