大満足、そしてジンクス。


2000.8.11 Fri.
パ・リーグ公式戦
F-BW 17回戦[東京ドーム]
◎12-1
W岩本5勝8敗 L杉本友4勝7敗 HR小笠原19(2)・20 片岡15 ウィルソン23 藤井15 上田5 


同じ東京ドームを使用した前日のG-YB戦は、両チーム合わせて11本塁打というモノ凄い試合だった。
それを踏まえたこの日、「エアコン設定をそのままに」という、イニシャルQ氏(謎)のギャグが出た。

さて、金曜日の東京ドームということで「フライデーナイトフィーバー」である。
2300円のC席が1000円に割引される。なんと6月30日以来のこのイベントだ。
ちなみに昨年は「毎月4日」が1000円の日だった。
たまたま「4日」が毎月ドームで試合がある日付だったんだろう。

東京ドームのオーロラビジョンに出るこの「フライデー〜」のCFを担当しているのが、
何を隠そう、この日の先発投手・ガンちゃんこと岩本ツトムだ。

もう、何度この「ガンちゃんこと岩本ツトム」がこの観戦記に出てきたことか…。

今年、観戦したガン登板試合(すべて先発)
〈オープン戦〉
3/ 4鎌ヶ谷×M  7-8
3/11横 浜×YB 2-4
3/18東 京○T  7-3
3/25東 京 D  3-11

〈公式戦〉
4/ 1西 武 L  5-6
4/29東 京 H  2-4
5/13東 京×Bu 7-12
5/20東 京×M  5-11
5/27大 阪×Bu 5-8
6/25東 京 Bu 10-14
7/ 9千 葉×M  4-8
8/ 5福 島×H  0-2
…ってことで、公式戦8戦8敗(ガン5敗)、オープン戦を含めると12戦1勝11敗(ガン1勝7敗)だ。
しかも、今年行った球場では神戸といわきのみガンの試合を観てないということか。
いろんなとこ行って観てやってんのに…。
オープン戦を含めて、週末の登板がほとんどなのも、よくガンを観ている要因である。

が、考えてみると「フライデーナイトフィーバー」の日にガンが登板するのは初めてだ。
あれだけ宣伝しておいて、本人が出てこないのもなぁ…。といつも思っていたが、ついにこの日が来た。

都市対抗に譲り、7/20以来20日ぶりというかなりの間があいた東京ドームの試合。
さらに、夏休み、「フライデーナイト」、そして4割を目指すイチローの存在。
(私の観戦勝率は、どんどん水をあけられている…。はぁ)
2階席も開放したこの日、4万2000人という大観衆を数えた。

前回の福島のガンは今季最高の出来だった。
この日、ガンはまったく変わっていなかった。
コントロールがいい。そしていつもポイントに挙げるカーブのキレも絶妙。
いつも立ち上がりに四球で無駄なランナーを出し、
たまったところで甘い球をドカドカとタイムリーされて大量失点していた。
それが、ない。無駄な球がないぶん、野手への影響も大きい。

この日から骨折が癒えたオバンドーが帰ってきた。
2番・小笠原、3番・片岡、4番・オバンドー、5番・ウィルソン…。
みんな、打順が定位置に戻った。
それまでは片岡が4番を埋めていたが、イマイチしっくりこなかった。
オバンドーひとりが戻ってきただけで、こんなに打線が強くみえるものか。と感心した。

1回にそのオバンドーがタイムリー三塁打を放つと、その後のFs打線はガンをどんどん後押しした。
3回には小笠原片岡がレフトへ連続ホームラン。
6回にはさらに小笠原が今度はライトへソロ。
7回はウィルソンが左中間へすくい上げる。
地元へ帰り、さらに定位置に打順が落ち着いた主力たちが、全員火を噴いたのだ。
8回は疲れ気味のウィルソンの代打・上田まで一発を放った。
イニシャルQ氏(なぞ)のギャグも現実になったか。

私が勝手に思っているガンの好不調の特徴は、
「いいときはソロアーチ、悪いときは連続タイムリーでの失点が多い」というものだ。
もちろん、勝手な印象なんで、じっさいはどうなのかわからないが…。
ま、ランナーがいるときにしっかり抑えられれば、失点はとうぜん少ないのだが。

だから、前回の福島の試合中も、この日のドームでも、私は「失点はソロだ」と予言していた。
そのとおり、福島はソロ2発の失点だけだった。
あのときと同じ調子。打たれるとしたら誰かなぁ…とBWのオーダーを見る。
ん? 藤井がいない! そういえば出てないぞ。
毎年毎年、藤井吉永に何度やられたか…。
過去私が観た試合では、けっこうこの2人が打ってるのだ。だから、個人的にこの2人が出るといつも怖い。
数年前、すでにこのジンクスを語りながら友人と観ていて、
「この試合、吉永に3発浴びる」という予言がホントに当たってしまった程だ(爆)。

藤井がいないのなら、ニールアリアスにドカンかなぁ…と言っていると、
8回表、打率.150の三輪に代わって出てきたのは藤井だった。

そして、きっちり私のジンクスをこなして帰っていった(爆)。

結局、打線にじゅうぶん過ぎるバックアップを受けたガンは、9イニングをこの藤井の一発のみで投げきってしまった。
ヒーローインタビューではガン自ら「1・2・3、まいど!」のコールで締めくくった。
9試合目にして、やっとガンの勝ち試合を生で観ることができた。

大観衆、久々の本拠地、エースの復活、打線の大爆発…。
ガンだけでなく、チームにとっても勢いをつけるには最高の内容の勝利だった。
 

●●●今季観戦通算 8勝13敗 勝率.381●●●



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