今季最高のガンも…


2000.8.5 Sat.
パ・リーグ公式戦
F-H 20回戦[福島県営あづま球場]
×0-2
W田之上5勝3敗 Sペドラザ1勝2敗24S L岩本4勝8敗 HR小久保22 城島3 


私は千葉県民だが、東京ドーム、西武ドーム、千葉マリン、さらに遠征してGS神戸、大阪ドームと、
今年はすでに福岡以外のパ本拠地球場すべてに顔を出した。

で、夏休みということで、どこかに行きたい(笑)。
そんな週末、Fsは都市対抗野球に東京ドームを獲られるので、福島県内で主催ゲームを2試合行う。

距離的にも「どっか行きたい」欲にはぴったりで、また目的がFs戦観戦なんだから楽しい。
ということで、新規球場開拓も兼ねて今季3度目の遠征となった。
ちなみに、それを決めたのは当日の午前中だったりする(爆)。

車で行くことになったが、「福島県営あづま球場」がどこにあるのか? それを調べるのがひと手間だった。
FsのオフィシャルHPを見ても、所在地や地図の類の情報が出ていない。
結局は、個人の方がやっている全国の野球場の情報が出ているHPで場所を確認できた。

車がもんのすごく汚かったので、ガソリンスタンドで洗車してもらう。
その待ち時間、スポニチがあったので読んでいると、「岩本背水、きょうダメなら2軍へ」という記事が出ていた。
そうだよなぁ。4勝7敗なんて、とうてい「エース」とはよべない成績だ。
人気だけで出たオールスター初戦の先発も、しっかり一発を浴びて帰ってきた。

本屋で地図を買い、球場へのさらに細かいルートを確認。
ひる2時に西船橋の駅前を出て、3時頃には浦和を通過。雷鳴轟く中、東北道を北進する。
う〜む。北へ行けば行くほど雨が強くなってくる。

とうぜん、初めて行くので時間配分がわからない。
6時の試合開始に間に合うか? 駐車場は空いているか?
いやいや、前の2つが良くても、中止になりゃしないか?
あ、そういえばガンの試合は今季7試合観戦でひとつも勝ってない…。
な〜んてことをいろいろ気にしつつ、幸い渋滞もないまま、5時半ちょっと前には球場に着いた。
駐車場は最後の数台分が空いているところで入れた。
もう少し遅れたら、離れた臨時駐車場になるところだった。
雨もここへ来てごく弱く降っているだけ。試合はできる。
心配はすべてクリアーされた。

あづま球場は東北自動車道福島西インターを出て、左折。
Y字路を右に入って、しばらく行くと案内がある交差点があり、そこを右折。
荒川(東京湾に注ぐ川が、なんとこんなところから流れてたのか!…と思ったら、阿武隈川に注ぐ支流だった)を渡った先で左折。
行き方はこれだけ。とってもかんたんだ。来年遠征を検討される方はメモっておくといい。
気が早いか。

ちなみに浦和から渋滞ナシで2時間半ということになるが、
東北道内の到達時間表示の2/3の時間で走行していたことも書いておこう。
「加須まで15分」と出ていれば、そこは10分で走っていったということ。
せっかちな私ならではである。速度の想像もつくだろう。

球場は、バックに山並が映えるダイナミックなロケーションにある。
県営の運動公園内にあり、駐車場から球場にたどりつく間には立派な噴水広場があった。
噴水ライトアップの装置もあったが、これが実際稼働しているのは年間何日あるんだろうか?
何しろ、まわりに民家がまとまってあるような感じは見受けられなかった。
夕涼みに散歩にくるようなところでもない風だったが…。
ま、車でスーッと来ただけだから、周りはよく見てないんだけどね。
何にせよ、とってもきれいな公園だった(笑)。

バックネット裏のチケットを買って、中に入る。
グラウンドは広く、フェンスで仕切られたブルペンも広々している。
5月に行ったグリーンスタジアム神戸に雰囲気が似ている。
ちょうどネット裏席のうしろ半分に屋根がついていて、私の着いた席は屋根の範囲だった。
小雨は試合中もなかなか止まなかったので、とても助かった。

すでにスタメン発表は終わっていた。
が、立派なスケールのスコアボードの割に、選手の名前がすんごく小さく書かれている。
名前の枠が小さすぎるのだ。また、スコアは電光だが、選手名は書きモノだった。
スピーカーはそのスコアボードについているだけで、内野スタンドにはない。
音量も小さく、ちょっとでも沸いていると、放送が全然聴こえないのだ。
このスコアボードまわりは、ちょっと不満だったなぁ。

さて、小さい文字で書かれたスコアボード。私は視力が1.0を超えているが、それでも見づらい。
両チームの選手名を知らない人だと、ほんとに何て書いてあるかわからなそうだ。
Fsの5番のところには「2」の数字が見える。
え? 2? よく見ると捕手・野口が5番じゃないの!
今までスタメンでは一度もクリーンナップを打ったことはない。
あとから知ったが、島田が故障でスタメンから外れて、数試合前から5番を打っていたようだ。
見づらいスコアボードだったので、ほんとうに「目を疑った」瞬間だった。
 

だ〜いぶ前フリが長くなったが、それにも訳がある。
試合はとってもあっさりしたものだったからだ(笑)。

ガンこと岩本ツトムは今季最高の調子。
カーブもいいし、コントロールがいい。
序盤、3アウト目を三振で斬る気持ちのいい終わり方が続く。

対するダイエーの先発は田之上
私の印象としては「年間数試合谷間で先発してる、なんてことない奴」という感じだ。
が、こっちもまたコントロールがいい。
初球はほとんどストライク。常にストライク先行のカウント運び。
ちょっと計算違いだった。

4回を終わって0-0ガンは無安打ピッチングで安定している。
それを踏まえて、5回表、トイレと買い出しのため、スタンド裏へ行く。
ここで、とつぜんの大歓声。前述どおり、アナウンスが聴こえてこない。何があったのか?
急いでスタンドへ戻ると、小久保がスッタスッタと背筋をのばして三塁を回っていた。
あらら、ヒットどころか一発を浴びちゃったのね…。と思いつつ、食い物を買いにふたたび裏へ。
すると、さっき聴いた大歓声ふたたび。
戻ったときには、ダイエーの攻撃は終わっていた。
レフトスタンドから「じょ・う・じまぁ」の掛け声。城島も一発を打ったようだ。

この後、ガンはまた快調なピッチングに戻る。
結局9回まで、失点はそのホームラン2本だけ。
ヒットは6・8回に1本ずつ。四球も6回の1個だけ。そして11奪三振。
田之上が7回途中でマウンドを降りたのに対し、完投だった。
その間も、ブルペンが動いているのはダイエーだけ。
Fsベンチの「きょうはおまえに任せた」という意思表示だった。
その期待にガンが応えたわけだ。

が、ダイエー渡辺正-吉田-ペドラザとつないで完封。

試合時間2時間47分。0-2のまま試合は終わってしまった。
私個人にとっては、ダイエーの得点シーンを観てないわけで、
ガンは終始完璧だったんだけど(笑)。

ガソリンスタンドで読んだ記事を思い出した。
が、この内容なら、ガンが落ちることはないだろう。
今季最高のピッチングだった。こういうときに限って、打線の援護がない。
いつもは味方が獲ってくれた分、獲り返されてたのに…。世の中、なかなかうまく行かないなぁ。

ま、遠征したのに勝てなかったのは残念だったが、おでかけはやっぱり楽しい。
試合後、同行した相方と相談し
「翌朝明けて気分が乗れば、いわきグリーンスタジアムの試合も観に行く」
ということが決定した。
さいしょはあづまだけの予定だったんだけど。せっかく福島まで来たんだしな。
 

●●●今季観戦通算 7勝12敗 勝率.368●●●



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