マジック師弟対決???


2000.5.24 Wed.
パ・リーグ公式戦
Fs-BW 10回戦[東京ドーム]
×6-7
W小倉1勝1敗8S L生駒1勝1敗 HRウィルソン9(3) ニール6 


さぁ、前日の勢いで今日も快勝だ!
…と、どこかで聴いたセリフで、運良く仕事が少なかった会社をとっとと出てドーム入りだ。

ネット仲間(イニシャルQ・笑)に日比谷にいる時点でケイタイ情報を聞く。
なんと、1回にいきなり5点先取! ウィルソンが2夜連続となる3ランを打ったようだ。
「きょうは勝てるよ」
イニシャルQの人はそう言った。
 

ドームに向かっている間の2回、さらに1点を追加し、入ったときには6-1になっていた。

ホームランを打ったウィルソン、打撃フォームが変わった。
タフィ・ローズのように、バットを寝かせて待っている。
ちょっと前まで、バットを立てて、耳の後ろでグリグリ揺らしていたのに。

が、カウント2-3になったらその昔の姿に戻った(笑)。いったい何が違うんだろう。
バットも白だったり黒だったり。気分でコロコロ変えているみたいだ。
 

オリックスの先発・杉本友は1回でノックアウトで姿はもうなかった。

一方のオーミーは左ヒジ痛でしばらく休んでいたが、前日の清水同様、大量援護をもらいテンポよく投げていく。

結局、左相手なのにあえて起用されたニールに一発を浴びるなどで6回を3失点。
まぁ、リードを3点差で守れたからいいだろう。

このところ6連戦がなく、また新しい先発投手・清水立石が加わったこともあり、
建山新谷の登板がない。この2人、当然ベンチ入りしている。
リリーフ陣はそろって酷使されている中、しばらくお休み&長いイニングを投げられるこのふたりが
いるのであれば、使わない手はない。

7回、交代を告げに出てきた大島監督がこのどちらを使うか、注目の瞬間だった。
が、呼ばれたのはいつものコテコテリリーフ陣のひとり・黒木
しかも、今年の順番だと、右は生駒が先のはず。

先頭は左の2番・大島。2人後がイチローだけに、左の先鋒・下柳か、
イチローキラー・原田がベターだったと思うのだが…。

黒木大島、3番・に連打を浴び、イチローの前に勝手にピンチをつくって降板となった。

次に出てきたのは、やはり順番が違って原田だった。まぁ、ここは納得。
今年は原田のカーブにイチローがまったくタイミングが合わず、
対戦すると必ず腰砕けの空振りをしてきた。まさにイチローキラーなのだった。

過去形になってしまった。そう、打たれてしまったのだ。
初球、カーブで入った後、当然のように連投した2球目のカーブを見事に狙われ、右中間に二塁打。
小川の代打・藤立を迎え、マウンドを降りた。
まだ7回だというのに、黒木原田がそろって一死も獲れずに降板した。

せっかくの勝ちゲーム。先発もこなせる投手が控えていることが逆にマイナスだったか?
無駄な投手起用になってしまった。

4番手は生駒野口はストレートばかり投げさせる。
ブレーキの利いたカーブもあるのだが、スピードガンは140km/h台ばかり。
結局ランナーが貯まっていき、田口に逆転タイムリーをライトに運ばれる。
7回に3投手を投じて4失点。どうも采配に納得がいかない。
8回・カーブをやっと効果的に混ぜ始めた生駒-野口のバッテリーだったが、イチローを迎えて下柳に交代。
結局、いつものリリーフ陣がみんな出てきてしまった。

さらに9回、アリアスのところでまた交代。
もう、こうなりゃミラバルだろうと思ったら、このタイミングに建山
今さらかい。

わからない。ほんとにわからない。このところ、投手を代えすぎの采配。
どうなんだろう?

8回の裏・井出の代打で石本が出た。
どうでもいい高めのクソ球に手を出して空振りの三振。
12球団一弱肩のセンター・石本。前にも書いたが、守備固めでは使われない。
打席にいる間も、中村藤島がキャッチボールをやっていて、チェンジ後すぐにセンターに入れる状態だった。

しかし、そのまま井出のあとに石本がセンターに入ってしまった。
さっぱりわからない。ランナーをおいて彼の前に飛んだヒットは、簡単にタイムリーになってしまう。
わざわざキャッチボールをさせておいてなぜ強肩の中村を使わないのか?

その後ランナーをおいて下柳登場の場面、このタイミングでなんと、センター・中村のコール。
どうしてだろう? 無走者なら石本なの?
ランナーいなくたって、頭超えられちゃったら肩がある人のほうがいいだろうに。
イニングの頭から定位置に立って慣らしておいた方が、中村もやりやすかったんじゃないの?

9回裏、二死で島田。スタメンが続いていて、この日もライトに1本ヒットを打っている。
前日のプロ初アーチもあるし、当たりが出始めてきてるのだ。
しかし、上田を代打で起用。島田が不服そうにベンチに下がる。
上田も期待に応えられず、凡退。

相手も相手で、仰木監督は抑えの切り札であるはずの小倉を7回から投げさせた。
しかし、3イニングを無安打で完全に抑えきってしまった。
突飛な采配同士だが、長年のキャリアがモノをいう仰木マジックが味を出し切った。
前日左の清水ということでスタメンを外れていたニールが、
同じ左のオーミーなのにスタメン起用。結局ホームランを打ってしまった。

大島監督の起用法、いつになったら味が出るのか…。
 

そういえば、私がドーム入り前に
「きょうは勝てるよ」
って言われたような気がするんだが…。
アレアレ〜?

●●●今季観戦通算 4勝8敗 勝率.333●●●



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