ガキはズルい。


2000.5.23 Tue.
パ・リーグ公式戦
Fs-BW 9回戦[東京ドーム]
◎16-2
W清水2勝 L金田4勝3敗 HRオバンドー14・15(2) 島田1(3) ウィルソン8 田中幸6・7 塩崎1 


会社を早く上がれるつもりが、19時上がりになってしまった。
でも、観に行くつもりでいたので、行く。

試合はすでに5回の裏だった。1-0でリード。
4回に4番・オバンドーの特大ソロで先制したようだ。

オリックスの先発は金田
昨年まで割と苦手意識があったが、私が神戸でゲリラ観戦した5/3も打ち崩している。

東京ドームに入った途端、オバンドーがタイムリーで2-0
ピッチャーは早くも二番手の加藤だ。本来なら先発要員なのだが…。

続く、この日なぜか5番に入っている島田が値千金の一発!
ランナー2人をおいて、「打った瞬間」の弾丸ライナーがレフトへ飛び込む!
昨年・イースタンで16本塁打した男の、一軍、つまりプロ入り初アーチだ。
私は5番起用を疑問に思っていたが、ズバリ的中だった。

続く6番・ウィルソンはライト線に特大のフライ。
本人が仁王立ちで見届ける中、打球はポールを巻いて「バコーン!」と上層スタンドに飛び込んだ。

さらに不振の7番・ユキオ島田とそっくりの弾道でレフトへドカーン!

3者連続アーチだ! 先発で結果を出せずリリーフにまわったベテラン・加藤だったが、
さらに自分の首を絞める結果になった。

私がドームに入った直後の猛ラッシュ。ビッグバン打線が目を覚ました。5回だけで7点の荒稼ぎ。
今季1勝7敗とオリックス戦は勝てる気がしなかったが、ここまで来れば間違いない。
6回も続投となった加藤だが、ランナーを1人おいてオバンドーにこの日2本目を
またもや弾丸ライナーでレフトに叩き込まれる。
6回は投げきったものの自責点8。このベテラン投手に今後の登板があるのだろうか…。
 

さて、対するFsの先発は、泣き虫清水(笑)。
5回を1安打に抑える好投を演じていたようだ。大援護を受けた6回以降もテンポよく投げ込む。
前回のプロ入り初勝利の試合同様、110km/h台後半の変化球がキレている。
8回に塩崎のソロと神様・イチローのタイムリーで2点を失うが、失点はこれだけだった。

この日は珍しく三塁側内野席で観戦したのだが、ファウルが一塁側より多く飛び込んでくる。
そして、私のすぐ脇にイチローのファウルボールが飛び込んできた。
誰も捕れずにコロコロと転がってきたので、思わず這って捕ってしまった。
喜んでポンポン手元で転がしていると、小学校中学年くらいの少年が私の前に立った。
「あの〜 もしよかったら、そのファウルボールゆずってくれませんか?」
と、丁寧に図々しいことを言ってきた。
が、ガキの頼みに「イヤ」と言う選択肢はなかった。しかたなくくれてやる。

少年は「ありがとうございました」と、外国人からみた典型的な日本人のように深々と頭を下げて、消えた。
実は、捕った直後はイチローが打ったボールだということに気にかけていなかったが、
少年に渡してからそのことを教えられ、無性に悔しさがこみ上げてきた。

こどもって、ズルいよな。ホント。
やるにしても、ボールぶつけてやりゃぁよかった(爆)。
 

7・8回、オリックスは開幕投手・小林まで出してきた。調子が悪いのだろうか?
あのチーム選手の近況は良く知らないが、仰木監督はいっつも、
何を考えてるのかわからない采配をするのでビックリさせられる。

しかし、小林ユキオに2本目の一発を浴びたり、実松のプロ入り初打点の犠飛などで4失点。
オリックスにとっては、登板した3人の投手が誰一人結果を出せない試合になった。
 

清水はプロ初の完投&完投勝利で2戦2勝。金村がブッ倒れている今、貴重な戦力になった。

と、いうことで、島田の本塁打・実松の打点・清水の完投と完投勝利と、
プロ初づくしの1日となった。大量点&6本塁打と相まって、これ以上ない楽しい試合になった。

それでいて試合時間2時間50分。清水のテンポのよさが生み出した結果である。

やれやれ、月並みだが、打ちすぎて明日が心配だ(笑)…。

●●●今季観戦通算 4勝7敗 勝率.364●●●



2000年トップへ 観戦記メニューへ Top